藤浪投手、8ER
現地2023年4月22日、今季、投手陣で苦しんでいるオークランド・アスレチックスは敵地グローブライフ・フィールドでレンジャーズ戦。この日は藤浪晋太郎投手が今季4度目の先発マウンドに上がりました。
前回登板で、6.0イニング、92球を投げ、被安打4、失点3、BB2、HBP 1、SO 5、HR 2で手応えを掴んだ藤浪投手。強いボールと90mphを超えるスプリッターは大きな武器で、先発としてゲームメイク出来ました。
この日はその品質が継続するかどうかを見られる登板だったのですが、残念ながら結果が出ませんでした。
2点の先制点をもらう
この日、アスレチックス打線は1回表から藤浪投手を援護。レンジャーズ先発のアンドリュー・ヒーニーからエステウリ・ルイーズとジョーダン・ディアスの二人で効率よく1点を先制。
さらに、ランナーを溜めたところでカルロス・ペレスに犠牲フライが出て2点目をゲット。あと1歩、攻めたいところでしたがアレドミス・ディアスはダブルプレーに倒れ、2点で終了。それでも大きな円5点だったのは間違いないです。
リードを守れず
1回表のマウンドに上がった藤浪投手。リードオフのマーカス・セミエンに対し、3球で2ストライクを奪うも、その後は決め球のスプリッターが決まらず、フルカウントまで持ち込まれます。最後は、投球のバランスを崩し、4シームがベース手前に大きく外れて、1BB 。特に最後の球の行く末は、チームメイトにこの日の投球の嫌な予感を感じ取らせたかもわかりません。
2番のトラヴィス・ジャンコウスキーにはゾーン内に決まり、SSゴロで1アウト。3番の左打者ナサニエル・ロウにもゾーンに投げ、最後は100.6mph の4シームがアウトローに決まる素晴らしいボールで見逃し三振。
2アウトまでこぎつけたですが、アドリス・ガルシアには、初球のスライダーが完全にハンギングとなり、弾丸ライナーでLFスタンドに放り込まれ、2ランHRに。これでリードが無くなりました。
この後、右打者のジョシュ・ヤングにはインローの4シームを左中間に運ばれ、一旦はエステウリ・ルイーズのグラブに収まりかけたのですが、ダイビングで着地した際にボールがこぼれ、CFへのシングルに。
左打者のジョナ・ハイムには4シームが暴れてしまい、四球。ただ、つづく左打者のブラッド・ミラーにはいずれもゾーン内に投げ込むことが出来て、SSゴロに仕留め、3アウト。このイニングはなんとか2点に止めました。
2回はボールが真ん中に集まる
2イニング目、左打者のジョシュ・スミスにはフルカウントまで粘られるも、最後はゾーン内に決まり、2Bゴロでまずは先頭打者を斬りました。
しかし、レオディー・タベラスに2塁打、さらにワイルピッチで3塁に進まれた後、マーカス・セミエンには、LFへタイムリーを打たれ勝ち越しを許します。ストライクとボールが非常にはっきりしていたので、対応しやすくなりましたね。
ここからはヒット・パレードで、しかもアドリス・ガルシアには初球を左腕に当てる死球で、マウンドに詰め寄られる場面も。ジョシュ・ヤングの2点タイムリーシングル、ジョナ・ハイムの2点タイムリー・ダブルでこのイニング5失点。
3回裏は、先頭打者のジョシュ・スミスに四球、レオディー・タベラスの時にワイルピッチ、タベラスの犠牲フライでタッチアップで3塁へ進塁されて1アウトを奪ったところで、2番手のエイドリアン・マルチネスにスイッチ。
藤浪投手は、2.1イニング、72球でストライクは42球。被安打7、失点8、自責点8、BB 3、HBP 1、SO 2、HR1という成績でした。前回登板で改善したERAは14.40とまた二桁半ばに戻りました。
アドリス・ガルシア・デー
このゲームはレンジャーズのヒット・パレードでなんと18安打で18得点。
特にアドリス・ガルシアは大爆発で、5打数5安打、3HR、2ダブル、8RBIと得点の半数以上を叩き出しました。
【アドリス・ガルシアの打撃成績】
- 1回裏:2ランHR
- 2回裏:死球
- 3回裏:バックスクリーンへ2ランHR
- 5回裏:左中間へ2ランHR
- 7回裏:2ラン・ダブル
- 8回裏:ダブル
スコアは、18-3でレンジャーズが勝利。立ち上がりに苦しんだアンドリュー・ヒーニーが2勝目を上げ、藤浪投手は4敗目となりました。
【YOUTUBE】A’s vs. Rangers Game Highlights (4/22/23) | MLB Highlights
A’s、藤浪投手の起用方法を再考へ
素晴らしい武器が威力を発揮せず、厳しい結果に終わった藤浪投手について、ゲーム後のカットセイ監督は、現時点では役割を明言は出来ないが、Evaluate、つまりきちんと精査しないといけないと述べています。
今回の登板で起用方法が変わることになりそうです。
この日は序盤から得点を奪われましたが、過去の登板内容から、立ち上がりの2イニングはかなり落ち着いていることが多く、選択肢の1つとしてはブルペンでの起用。ショートイニングなら今のブルペン陣より可能性はあるとするかもしれません。メジャーで投げるのなら、スターターでの起用は当分は難しいかもしれません。
場合によっては、一旦はマイナーにオプションして、調整してもらうという可能性もありますが、投手事情が厳しいアスレチックスゆえにメジャーに残すのではないかとも思われます。これはマイナーの投手の品質次第で、コールアップしたい投手がいれば藤浪投手はマイナーへのオプションも。たとえば、メイソン・ミラーなどが出てきましたが、彼のような逸材がいれば上げてくるかもしれません。クラブ側の評価を待つしかありませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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