吉田選手、復調!
ミルウォーキーでのブルワーズとの3ゲームシリーズに臨んでいるレッドソックスは、ここまで1勝1敗のタイ。いずれも僅差のゲームを展開。Game1はニック・ピベッタがやはり3点は奪われたものの、それ以上の失点は許さず、ようやく調子が上向いてきて、今季初勝利。
Game2では、ブルワーズ先発のウェイド・マイリーを向こうにギャレット・ウィットロックがどこまで失点を防げるかというところでしたが、序盤に3点のリードを許し、一旦は打線が1点差に詰め寄るも、直後にリードを拡げられ、結局これが響いて最後はデビン・ウィリアムズが出てきて1敗。
迎えた現地2023年4月23日のGame3は、レッドソックスがブライアン・ベイヨーが今季2度めの先発、ブルワーズがエースのコービン・バーンズの登板で、やはりベイヨーの出来如何というところでしたが、この日のヒーローは吉田正尚選手となりました。
先制点は吉田選手の犠牲フライ
レッドソックスは1回表、コービン・バーンズの立ち上がりを攻め、リード・オフのアレックス・ベルドゥーゴが2ストライクと追い込まれながらも5球目の難しい高さのチェンジアップに対応。これが投手前の内野安打となり、出塁に成功します。
ラファエル・デバースは三振を奪われたものの、つづくジャスティン・ターナーがやはり2ストライクと追い込まれながらも、カット・ボールに対応し、RF前シングルでベルドゥーゴが3塁へ進塁。
1アウト1、3塁で吉田選手に打席が回ります。勝負の早い吉田選手ですが、コービン・バーンズの球筋を見極めるべく、ファウルでチェンジアップ、カットボールに対応。6球目、甘く入ったカーブにタイミングをずらされたものの、RF犠牲フライを放ち、まず1点。浅いフライでしたが、これはベルドゥーゴの足とスライディング技術のおかげで得点となりました。
レッドソックスは2回表にも打線がつながり、ベルドゥーゴの押し出し四球、さらにラファエル・デバースの犠牲フライで2得点。立ち上がり2イニングでコービン・バーンズから3点を奪い、うまく流れを作ります。
B・ベイヨーは5回途中で3失点
レッドソックス先発のブライアン・ベイヨーは、1回裏に四球2個、2回裏には1安打を許すも、立ち上がりは無失点。
4回裏、イニング先頭で、レッドソックス・キラーの異名を持つロウディー・テレーズから三振に奪い、良い入りを見せたのですが、警戒している打者を抑えた直後、よくあるパターンですが、ブライアン・アンダーソンに右中間スタンドに放り込まれ、1失点。
5回裏、先頭のジョーイ・ウィーマーに2塁打、ブレイク・パーキンスに送りバントを決められ、1アウト3塁のピンチでクリスチャン・イェリッチには、くさいところを突いていたものの、最後はチェンジアップがど真ん中に入り、RF前に運ばれ2失点目。その後はジェシー・ウィンカーにシングルを許し、イェリッチの3塁への進塁を許した後、ウィリー・アダムスに犠牲フライを打たれ、3失点目。ベイヨーはここで降板となりました。
ブライアン・ベイヨーは4.2イニングで被安打5、失点3、BB 2、SO 3、HR 1。一方、コービン・バーンズは調子が悪い中、5イニングまで登板。失点は序盤の3点だけで、被安打5、BB 3、SO 5でなんとかゲームメイクしました。
ケイレブ・オルト、また失点
3−3のタイスコアを勝ち越したのはブルワーズでした。7回裏、ケイレブ・オルトのコントロールが定まらず、2つの四球とワイルピッチで勝ち越し点を許してしまいます。このイニング、ブルワーズはヒットレスだっただけに勿体ない失点でした。
吉田選手が1イニング2HR
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いやな勝ち越し点を与えたレッドソックスでしたが、8回表に打線が爆発。ブルワーズのマウンドは、マット・ブッシュ。
まずは先頭のジャスティン・ターナーが2球目の甘い4シームをするどく振り抜き、LFへソロHRですぐに4-4の同点に。
つづく吉田選手も真ん中付近に来たカーブに対応。これがRFスタンドに入るソロHRとなり、Back to Back HRで5-4と逆転に成功。
レッドソックスはさらに攻撃を重ね、ブルワーズはハビー・ゲラにスイッチ。この後も連打がつづき、2アウトなって、1塁が空いているということでラファエル・デバースを申告敬遠。これはちょっとよくわからない満塁策でしたね。
ところが次打者のジャスティン・ターナーには四球を選ばれ押出の追加点。この時点でレッドソックスが8-4とリード。
そして2アウト満塁で吉田選手の打席に。吉田選手は、2ストライクを奪われるも、98mphのファストボールの直後の抜いたスライダーを読んでいました。これをRFスタンドに放り込み、満塁HRに。
吉田選手の1イニング2HRなどで、レッドソックスはこのイニングに一挙に9得点を奪い、12-4とリード。8回裏にブルワーズが1点を返すも、ゲームは12-5でレッドソックスが勝利。
このシリーズの勝ち越しを決めました。
ハムストリングスを傷めた後は調子が上がらなかった吉田選手でしたが、ここに来てコンディションもよくなったようで、鋭いスイングが戻ってきました。
また暴れそうな予感ですね。
ちなみにこのゲームの勝利投手は、勝ち越し点を与えたケイレブ・オルトとなり、野球の理不尽な面も垣間見れた一戦でもありました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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