スポンサーリンク

【MLB2023】Dバックス、トップ・プロスペクトのジョーダン・ローラーをメジャーへ

Dバックス、ロスター入れ替え

 現地2023年9月6日、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(以下Dバックス)は、SSのトッププロスペクトであるジョーダン・ローラー(Jordan Lawlar)を昇格させることが明らかになりました。ジョーダン・ローラーは現地7日から予定されているカブスとの大事なワイルドカードスポットをかけた4ゲームシリーズに起用する見込みです。

 ルーキーのフレッシュさでクラブに勢いをもたらせたい考えのようです。

 ローラーの昇進は現時点ではまだ正式発表ではありませんが、7日にはそうなる見込みです。

GG賞2度のSS、ニック・アーメッドをDFAに

 そしてトップ・プロスペクトの昇進と引き換えに、2018年、2019年に2年連続でSSのゴールド・グラブ賞を受賞したニック・アーメッド(Nick Ahmed)をDFAにし、そのスペースを空けます。

 ニック・アーメッドは今季は33才のシーズン。もともとは2011年のブレーブスの2巡目指名のSS。マイナー時代の2013年1月に、Dバックスがブレーブスからクリス・ジョンソンとジャスティン・アップトンを獲得したトレードでDバックスへ移籍。この時、Dバックスに一緒に移籍した選手に、現エンゼルスのブランドン・ドゥルーリーらがおりました。

 デビューはDバックスに移籍してからの2014年で、以降Dバックス一筋でした。

 今季は72試合の出場で.212/.257/.303、HR 2、二塁打 10、RBI 17。このうち、SSを守ったのは65試合で、23才のSS、ヘラルド・ペルドモ(Geraldo Perdomo)とシェアしていたような状態でした。むしろ、打率.266で得点に絡むペルドモの出場機会が多かったです。

ローラーは3Bの見込み

 今回昇格するローラーはSSではなく、3Bを守る見込みです。SSには上述の通り、ヘラルド・ペルドモが守ります。

 ペルドモは後半戦は打撃を落としていますが、守備は良い結果を出しています。ペルドモの調子如何でローラーのSSもあり得ます。

 ちなみに今季のDバックスの3Bは、ジェイス・ピーターソン、エマニュエル・リベラ、エバン・ロンゴリアを使い分けています。3Bの選手は打撃的にインパクトがないので、そこをローラーでカバーしようかという発想のようです。

Pre-2023ランク11位

 ジョーダン・ローラーは2002年7月17日生まれで21才になったばかり。右投げ右打ちです。

 2021年のアマチュア・ドラフトのDバックスの1巡目指名です。全体順位は6位。

 ドラフト・イヤーは、左肩の手術が必要な怪我に見舞われ、ルーキー・リーグで2試合に出場するにとどまりました。

 しかし、翌2022年はルーキー・リーグからはじめ、すぐにクラスAに昇格。クラスAでは、44試合に出場し、.351/.447/.663をマーク。HRは9本。ほどなくしてクラスA+に昇格し、クラスA+では30試合で、.288/.385/.478、HR 3本をマーク。ここもクリアーしたローラーは、ダブルAにまで到達。ダブルAでは20試合の出場で、打率は.212。プロ初のフルシーズンで3レベルを併せた成績は、.303/.401/.509、HR 16。

 そして2023シーズンは、ダブルAで89試合に出場し、みっちり鍛えてきました。ダブルAで、.263/.366/.474、HR 15、RBI 48をマークしたローラーは、トリプルAに昇格。

 トリプルAでは、16試合で.358/.438/.612、HR 5とこれまた結果を出し、晴れてメジャーへということに。

 ちなみに9月はトリプルAで3試合の出場ですが、16-7と打率は.600。好調なまま上がってくるということになります。

BBが多く、選球眼が良い

 今季の2レベルでのローラーの打撃成績は、.278/.378/.496。490 PAで四球が56と非常に多く、選球眼の良さからかなりセンスのある選手であることがうかがわれます。しかも盗塁数は36で、足も速く、作戦面でさまざまなオプションを与えそうです。

DバックスのWC争い

 NLウエストはドジャースが飛び抜けているので、Dバックスがポストシーズンに進むにはワイルドカードで残るしかありません。

 下記は、現地2023年9月6日終了時点のNLのワイルドカードの順位表です。NLのワイルドカードはかなり混戦。3位から6位までは日替わりで順位が替わる状況です。よって、カブスとのシリーズがDバックスにとって、かなり山場となります。

#ClubWLW%GB to MIA
1PHI7762.554
2CHC7664.543
3MIA7267.518
4AZ7268.5140.5
5CIN7369.5140.5
6SFG7070.5002.5
現地2023年9月6日終了時点

スライダーを攻略出来る?

 評判のルーキーがビッグリーグ・レベルに上がって苦戦しているのがスライダーです。ロイヤルズのボビー・ウィット・Jr.も ルーキー・イヤーにはスライダーでかなり苦戦を強いられておりました。

 上がってすぐに結果を出せるか?非常に興味深いです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025FA】レンジャーズ、カイル・ヒガシオカと2年/13.5Mドルでサイン(オフィシャル) 
【MLB2025FA】レッドソックスがアロルディス・チャップマンと1年/10.75Mドルで合意
【MLB2025FA】カブス、TJ後にアップグレードしたマシュー・ボイドと2 年/29Mドルで合意 
【MLB2025FA】メッツがフランキー・モンタスと2年契約へ!まずはローテ枠の1人を獲得!
【MLB2025FA】ブレーブスがジョー・ヒメネスの手術の影響でコナー・ギリスピーと1年契約!
【MLB2025】ドジャース、トミー・エドマンと5年の延長契約で合意!
【MLB2024】ブランドン・クロフォードが引退を表明!ジャイアンツが2度WSを制覇したときのSS
【MLB2025FA】ドジャースがブレイク・スネルを獲得!5年契約で合意へ
【MLB2025FA】エンゼルスが菊池雄星投手と3年/63Mドルでサイン!
【MLB2025】ジョシュ・スボルツが右肩手術で夏まで離脱!戦力充実のTEXはブルペン補強が鍵
【MLBFA2025】ロッキーズがマルチ・ポジションをこなせるカイル・ファーマーと1年契約でサイン!
【MLBトレード2025】ブレイディー・シンガーとジョナサン・インディアのトレードが成立
【MLB2024-25】ノンテンダー・デッドラインが到来!LAAのパトリック・サンドバルらの名が挙がる
【MLB2024】大谷がナ・リーグMVPを受賞!3度目の満場一致!輝いた50-50!
【MLB2024】AL MVPはアーロン・ジャッジが満票で受賞!自身2度目!
【MLB2024】サイ・ヤング賞はNLがクリス・セール、ALがタリク・スクーバル(満票)が受賞!
【MLB2025FA】クオリファイング・オファー(QO)の期限が到来!結果は13名中12名が辞退!
【MLB2024】”MOY”はMILのパット・マーフィーとCLEのスティーブン・ボートが受賞!
【MLB2024】”ROY”(Rookies of the Year )はNLがポール・スキーンズ、ALはルイス・ヒルに決定!
【MLBプロスペクト】2024 AFL MVPは三冠王を獲ったタイガースのホスエ・ブリセーニョ!
【MLB2025】ドジャースのリリーバー、ブラスダー・グラテロルが肩の手術でシーズン前半戦を欠場へ
【MLBスタジアム】レイズ、2025年はジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでレギュラーシーズンを戦うことに
【MLB2025FA】エンゼルスがSSを補強!DバックスからFAのケビン・ニューマンとサイン
【MLB2024】All-MLB(オールMLB)が発表され、大谷がファーストチーム、今永がセカンドチームに選出される!
【MLB2025FA】レッドソックスがベテラン左腕のジャスティン・ウィルソンと1年契約でサイン
【MLB2025FA】エンゼルスがトラビス・ダーノーと2年12Mドルでサイン!
【MLBアウォード2024】シルバースラッガー賞が明らかに!大谷は2年連続3度目の受賞
【MLB2025FA】”ファイヤー・ボーラー”佐々木朗希投手のポスティング・プロセスについて
【MLB移籍FA】2025シーズンに向けたクラブ別主要FAプレーヤーリスト!注目FA選手の情報も!
【MLB2025FA】エンゼルス、ベテラン技巧派のカイル・ヘンドリクスと1年契約でサイン
タイトルとURLをコピーしました