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【MLB2020】7イニング制のダブルヘッダー開始!マーリンズがオリオールズに連勝し、不思議な首位をキープ

2020シーズン特別ルールの実施

 現地2020年8月5日から、2020年特別ルールがスタート。

 東地区、中地区においてCOVID-19 のパンデミックが拡大。プレーヤーにも影響が出たことから、7月最終週から8月頭にかけて急遽キャンセルしたゲームの埋め合わせにダブルヘッダーが複数組まれることとなりました。

 非常に限られた期間でのスケジュールの調整により、ダブルヘッダーの頻度がアップ。選手への負担を考慮し、ダブルヘッダー日は2試合とも7イニング制となっています。

マイナーでは実施済み

 この7イニング制ですが、マイナーではダブルヘッダー時にすでに導入されています。ひょっとしたら近代MLB以前はあったかもしれませんが、筆者の知る限り、MLBでは初めての実施。あくまで2020年の特別ルールとして採用されています。

たった4試合の消化だったマーリンズ

 現地4日時点で最高で12試合を消化していたレイズ、レッドソックス、ツインズ、ホワイトソックス、インディアンスらに対して、マーリンズはたった4試合しか消化していませんでした。

 なお4日のゲームも、7月26日以来に再開したゲームで、現地3日の時点ではたった3試合消化という状況でした。

マーリンズのパンデミック

 マーリンズを襲ったのはほぼ集団感染と言っていい状況。現地8月1日の情報では選手、コーチ合わせて累計で21名がテスト陽性反応が出ていました。

 その原因として、現地7月22日のアトランタでのエキジビション・ゲームで選手同士の接触に発症した、あるいはゲーム後にプロトコルをやぶって少なくとも1人の選手が外出したという情報などがあります。

 いずれにせよ、なんとかテストをクリアして4日から始まったオリオールズ戦から再開したという状況です。

7イニングのダブルヘッダー

 7イニング制のゲームですが、感想としては後半をカットしたという意味合いでゲームがもつれないなという印象を持ちました。

 8回、9回の残り2イニングがあることで、リードしているチームは終盤をどう凌ぐかを考えますが、7イニング制だとそれがなく、逃げ切り易い。

 そしてリードを許している側も残り2イニングがないことでサプライズの要素をもった出来事が起こりにくく、中盤まででなんとかしないという焦りも出てくるように思います。

 一言で言えば、「もつれにくい」という感じがしました。

Game 1

 現地5日にカムデンヤーズで行われたマーリンズ@オリオールズのGame1は、現地時間で17時5分プレーボール。

 このゲームはオリオールズ先発のアレックス・コブが好投。3回まではヒット1本、四球2個、エラーによる出塁1つを許しただけでマーリンズ打線を翻弄していましたが、4回、先頭のブライアン・アンダーソンにソロHRを打たれ、これが決勝点となり、1−0でマーリンズが勝利。

 マーリンズ先発のエリーザー・ヘルナンデス(Elieser Hernandez)はアレックス・コブの好投を上回る、4.1イニング、2ヒッター、無失点、奪三振5。

勝利投手はフルイニングの時の条件

 エリーザー・ヘルナンデスは5回を投げきっておらず、このゲームの勝利投手は2番手で登板したニック・ビンセントにつきました。どうやら勝利投手の条件はフルイニングでのルールが適用になるようです。

MLB Gameday: Marlins 1, Orioles 0 Final Score (08/05/2020)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

Game2

 現地20時11分からスタートしたGame2では、マーリンズがホームという設定で行われました。ただし、マーリンズのユニフォームはパンツがグレーでロード仕様でした。

 オリオールズ先発のアッシャー・ウォジェハウスキー(Asher Wojciechowski)は、初回に3本の長短打を浴び、2失点。しかし、以降は落ち着いた投球を披露。5回を被安打4、失点2、奪三振4と好投。

マーリンズ、オープナーを使う 

 一方のマーリンズは、なんとオープナーを使って来ました。先発のジョシュ・A・スミスが2イニング、以降は4人でほぼ1イニングをリレーするという体制。

 これが功を奏し、5人でオリオールズ打線を1失点に抑えました。

 ゲームは2−1でマーリンズが勝利。ダブルヘッダー2試合、そして前日4日のゲームにも勝利し、この3ゲームシリーズをスイープしました。

MLB Gameday: Orioles 1, Marlins 2 Final Score (08/05/2020)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

短い試合時間

 さて、7イニング制の感想の続きにもなりますが、やはり試合時間は短かかったです。

 Game1は2時間19分、Game2は2時間6分と高校野球並みの試合時間でした。

マーリンズ、不思議な首位をキープ

 マーリンズはこの日の連勝でここまで5勝1敗。MLBの順位は勝率で決まるので、なんと首位をキープしています。

【現地2020年8月5日時点のNLイーストの順位】

  1. マーリンズ:5−1 / .833
  2. ブレーブス: 8-5/ .615
  3. ナショナルズ: 4-5/ .444
  4. メッツ: 5-8/ .385
  5. フィリーズ/ .333

 最終的には同じ試合数となりますので、勝率基準で正解なのですが、現時点でのいびつなゲーム消化が見てとれる順位表となっております。

 本当に不思議な順位です。7イニング制の記事で、試合数で公平性は保たれるけれども、イニング数で公平性が崩れてしまったと書きましたが、計60試合の今シーズンはイニング数の公平性の崩れは案外大きなインパクトを残すかもしれません。投手力が劣るマーリンズはブルペンに負担のないダブルヘッダーが多いと優位かもしれませんね。

 どうなるでしょうか。

フィリーズとヤンキースもダブルヘッダー 

 なお、この日はフィリーズVSヤンキースのカードもダブルヘッダー。フィリーズのフランチャイズ、シチズンズ・バンク・パークで行われましたが、こちらも日程消化の関係でGame1はヤンキースがホーム、Game2はフィリーズ・ホームという変則設定で行われました。

  • Game 1: フィリーズ 11@ ヤンキース 7 (2時間44分)
  • Game 2: ヤンキース 3 @フィリーズ 1  (2時間38分)

 試合時間ですが、Game1は荒れた展開になったので、2時間44分。Game2は落ち着いたゲーム展開だったものの2時間半かかっています。フルゲームだとそれぞれ+1時間というところでした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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