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【MLB2022FA】2021年大活躍のケビン・ゴーズマンがブルージェイズとサインしたディールについて

MLB移籍/FA情報

30才のシーズンでキャリアハイ

 本日もロックアウト前に成立となったディールについて書きたいと思います。

 今から約1ヶ月前の現地2021年11月30日、注目FA右腕となっていたケビン・ゴーズマン( Kevin Gausman )がブルージェイズとサインしました。

 もともとオリオールズでデビューしたケビン・ゴーズマンは2018シーズン以来、再びALイーストに参戦することになりました。

 MLB9シーズン目を迎えた2021年は勝利数、イニング数ともにキャリアハイのシーズンに。さらに、奪三振が飛躍的に伸びた今季の活躍をおさらいしておきたいと思います。

ブルージェイズとのディール

 まずはブルージェイズとのディールについて。2022年1月の誕生日で31才のシーズンを迎えるケビン・ゴーズマンに対し、ブルージェイズは5年のディールを持ちかけました。36才のシーズンまでとなります。

  • 5年/$110M(2022-2026)
    • $21M(2022-23)/$24M(2024)/ $23M(2025-26)
    • AAVは$22M

2021年はQOを受領

 2021年のサラリーはジャイアンツからクオリファイング・オファーを受け、それを受諾したので$18.9M。今回のブルージェイズとのディールはこれがベースとなっています。

 ではQOを受諾する前の2020シーズンのサラリーはどうだったか?というと、2019年12月にFAとしてジャイアンツとサインした1年/$9M(2020) 。ちなみに2019年は1年/$9.35M(ブレーブスとサイン)でした。

 2020年のショートシーズンでの成績、12試合、10スタート、59.2イニングで3勝3敗、ERA 3.62をジャイアンツが大いに評価。倍のサラリーになるQOを提示したことが今回の契約の高額契約につながっているということですね。

ケビン・ゴーズマンのキャリア

 ケビン・ゴーズマンのキャリアを簡単に振り返ってみます。ドラフトは2012年のオリオールズの1巡目指名(全体4位)。エリートですね。ちなみに高卒時の2010年にも指名を受け、この時はドジャースから6巡目指名を受けていました。

 トップ・プロスペクトとして、2013年にメジャーデビュー。ドラフト翌年のデビューでしたのでいかに期待されていたかがわかりますね。1年目はリリーフを中心に20試合に登板。3勝5敗、ERA 5.66。

 2年目の2014年からスターターに専念。20スタートで7勝7敗、ERAは3.57。ちなみに2014年はオリオールズがALイーストを制覇。ALCSまで進出。ケビン・ゴーズマンもポストシーズンを経験。タイガースとのALDS、ロイヤルズとのALCSにそれぞれ1試合ずつ登板。いずれもリリーフでした。

 3年目の2015年は25スタート、4年目の2016年に30スタートを達成し、9勝12敗、ERA 3.61。なお、オリオールズはワイルドカードでポストシーズンに進出。ブルージェイズに敗れました。ケビン・ゴーズマンは投げませんでした。

 5年目の2017年に初めて二桁勝利を達成。34スタートで11勝12敗、ERA 4.68。

 オリオールズには2018年のトレードデッドラインまで在籍。いいボールを投げるものの、負け数が先行する数字となっていました。

2018のTDLでブレーブスへ

 2018年、オリオールズは7月31日のトレードデッドラインの時点で32勝75敗と大惨敗。トレードデッドラインではバーゲン・セール状態となり、その象徴の一つがケビン・ゴーズマンのブレーブスへのトレードでした。ダレン・オデイも一緒に移りました。

 ゴーズマンの2018年のブレーブスでの成績は10スタートで5勝3敗、ERA 2.87をマーク。この好成績が2019シーズンの$9.3Mのサラリーに結びつきましたね。

2019年は足の故障でキャリアワースト

 期待された2019年でしたが、この年は、足底筋膜炎に悩まされシーズンを通してよくなかったです。7月半ばまでの成績は、3勝7敗でERAは6.19。

 ちなみにこのシーズンでは5月6日に5試合のサスペンションを科されましたが、理由はマーリンズのホセ・ウリーナの打席で頭の後ろを通過する危険球を投げたため。これは5月3日にホセ・ウリーナがロナルド・アクーニャ・Jr.に故意四球を与えたことによる報復でした。

 このシーズンは結局、マイナーへアウトライトされる時にウェーバー公示され、そこをレッズがクレームオフしてレッズに移籍することに。

レッズからノンテンダーに

 レッズへ移籍したゴーズマンでしたが15試合で先発は1度だけでむしろリリーバーとして登板しました。成績は0勝2敗、ERA 4.03と数字を残せませんでした。

 シーズンオフ、ゴーズマンは調停のファイナルイヤーでもあり、サラリーも$9.35Mと高かったため、ノンテンダーのリストに入ることに。

 そして2020シーズンに向けてジャイアンツと$9Mでサイン。2021シーズンへの流れとなりました。

飛躍のカギはスプリット

 レッズで結果を残せなかったケビン・ゴーズマンはこのままキャリアを終えるのではないかというほどパッとしませんでした。

 しかし、ジャイアンツは見抜いていたんですね。まだ行けると。

 2020シーズンは上述のように3勝3敗、ERA 3.62と数字は特に目をみはるものではありませんでしたが、内容がよかったためフルシーズンなら二桁は勝つだろうということで2021年にQOを提示されたのでした。

 その飛躍の要因の大きなところは、スプリットを増やしたことにあるでしょう。もともと球種は4シーム、スプリット、チェンジアップ、スライダーの4種。2018年まではシンカーもありましたが、その必要はなくなりました。

 というのも、チェンジアップとスプリットが左打者のアウトコースに沈む軌道で大いに機能しているからです。調子の悪かった2019年は4シームが57%、スプリットが37.7%と非常に多かったのですが、これはスプリットを色々と試していたようです。

 2020年、スプリットのシェアは27.7%と落としましたが、2021年、その精度に磨きをかけてシェアを35.5%に上げてきました。そして、魔球レベルに。90マイル後半のファストボールに加え、急激に曲がりながら落ちるスプリット、そしてきれのいいスライダーを見せられては、打者は球種の絞り込みも厄介ですし、待っていたとしても打てるボールではありませんでした。

 肘に負担をかけると言われるスプリットは投げる投手が少ないですが、やはり大きな武器でもあります。

 ケビン・ゴーズマンはもはやそれまでとは別人のような投球となりました。

2021年はサヨナラ犠飛も

 2021年のケビン・ゴーズマンがよかったのはピッチングだけではありません。9月17日のブレーブス戦では、延長11回裏に代打で登場。サヨナラ犠牲フライを放ったこともありました。

 107勝もするにはこのような粘りがないとできませんね。

Atlanta Braves at San Francisco Giants Box Score, September 17, 2021 | Baseball-Reference.com
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イマキュレート・イニングを2度達成済み

 なお、ケビン・ゴーズマンはノーヒッターより難しいと言われる1イニングで3人連続3球三振のイマキュレート・イニングを2度達成しています。

 オリオールズ時代の2018年4月23日と、レッズ時代の2019年8月18日。

トロントでは34番を着用 

 なお、トロントでは34番を着用します。同じコロラド州出身の先輩、ロイ・ハラデーに敬意を表して。

 2022年のケビン・ゴーズマンはALイーストのほかのクラブには要注意ですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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