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【MLB 2023】ロイヤルズの新監督はレイズのベンチ・コーチ、マット・クアトラーロに決定!

またしてもレイズから人材が流出

 現地2022年10月30日、ワールドシリーズの移動日の合間を縫って、ロイヤルズの新監督が発表されました。新監督はレイズのベンチコーチを務めていたマット・クアトラーロ(Matt Quatraro)に決定。こちらはすでにロイヤルズも正式に認めており、記者会見などは後日になる予定です。

GMロールと監督がともに解任

 2022シーズンを65勝97敗で終えたロイヤルズは2017年以降、6年連続で負け越しとなり、順位もア・リーグ中地区の最下位でフィニッシュ。

 2022シーズン前にはOFのマイケル・A・テイラーと2年/$9M (2022-23)で契約延長を実施。さらにかつて所属していたザック・グレインキもFAで呼び寄せました。前年の2021年には当時のインディアンスからカルロス・サンタナをFAで獲得するなど、ある程度の投資も行ったものの、結果には結びつきませんでした。

 その結果、長年、ベースボール・オペレーションの社長を務めたデイトン・ムーアと、2020年から監督を務めていたマイク・マシーニをともに解雇するに至りました。新GMには長年のフロントオフィスのメンバーであるJ.J.ピコロを起用。ここで空いていた監督のポジションにマット・クアトローラを起用したという流れになっています。

マット・クアトローラとは?

 2022年11月に49歳の誕生日を迎えるマット・クアトラーロは今回でメジャー初監督となります。

現役時代

 少しさかのぼり、現役時代はどんな選手だったかというと、1996年にレイズから8巡目で指名してプロ入り。右投げ右打ちの捕手兼1B兼OFという選手。マイナーで7シーズンを過ごし、AAAまで昇格したものの、ついにビッグ・リーグのフィールドに立つことはなく、2002年が現役生活最後のシーズンとなりました。その間、ずっとレイズのマイナーで過ごしております。

大人気のクアトローラ

 現役引退後はデビル・レイズのロー・マイナー・レベルで監督、ヒッティング・コーチなどを歴任。大きく飛躍したのは2010年からで、レイズのマイナーのヒッティング・コーディネーターというポジションに昇格。この仕事を2013年まで続けました。

 さらに大きく飛躍したのが2014年からで、2017年まで4シーズンにわたり、インディアンスのヒッティング・アシスタント・コーチとしてビッグ・リーグ・レベルの現場に入ることに。現ロイヤルズのオーナーであるジョン・シャーマンがインディアンスの少数株主であったことから、この時にすでロイヤルズとのご縁が出来ていたのかもしれません。

 近年、監督探しの機会があれば必ず候補として名前の上がっていたクアトラーロは2022年から2023シーズンにかけて、少なくとも7つのクラブからそのようなオファーをもらっています。マーリンズ、メッツ、アスレチックス、パイレーツ、タイガース、ジャイアンツ、そして今回のロイヤルズです。

 パイレーツ、メッツ、そしてマーリンズでは採用プロセスの最終段階にまで進んだとも伝えられており、現場での評判がすこぶる良い人のようです。

 また、ロイヤルズは今回の監督探しに当たり、7名の候補を挙げたとも伝えられています。クラブからは3人の内部候補、ベンチコーチのペドロ・グリフォル、3Bコーチのバンス・ウィルソンそしてトリプルAの監督であるスコット・ソーマンが選ばれ、外部からは4人。今回のクアトラーロをはじめ、ドジャースの1Bコーチであるクレイトン・マクラウ、レッドソックスのベンチコーチであるウィル・ベナブル、そしてフィリーズ3Bコーチのダスティ・ワサンらです。

レイズ・マジックの実現を期待

 レイズはベンチ・コーチを失ったことでまたもケビン・キャッシュを補佐する立場の人材をあてがわなければならなくなりました。もはやオフシーズンの恒例行事になっています。

 それだけ他クラブはレイズが成し遂げた低予算でレバレッジの効いた効果を実現しようと躍起になっているとも言えます。カンザスシティにも “レイズマジック “がもたらされるでしょうか?

 ロイヤルズは2015年にワールドシリーズのタイトルを獲っており、小さい規模の組織で成功させている点ではレイズと似ています。ただ、そこからクラブはリビルドに入り、人材も流出して低迷。

 その代わりにドラフトでブレイディー・シンガーをはじめ、ボビー・ウィット・Jr.など次世代のスターという資産を獲得し、開花させつつあります。

 ベテランのキーマンであるサルバドール・ペレスはしっかりと重鎮として置いており、いい指導役にもなっているかと。現場でもっと俯瞰的に見られる立場の監督に新しい人材を起用したことでさらなる効果が期待されています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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