スポンサーリンク

【MLB好プレー】ここ10年で一番好きなスーパープレーは2013年のベン・リベア

好プレーは数多あれど、これが一番好き

 本日はずっと記事にしなければと思っていたトピックです。

 MLBでは毎シーズン、内・外野、捕手、投手含めて守備で素晴らしいプレーが数多く出ており、その度に心が揺れ動かされます。

Bestと言える好プレーとは?

 「この一本!」というプレーは人それぞれ価値が違いますのでBESTの提示というのはさすがに出来ません。内野、外野、捕手、投手・・・守備位置によるカテゴリー分けも必要でしょう。あるいは「どうしてオジー・スミスが入っていないのだ?」ということにもなってきますので年代的な区切りも必要です。

 そうなるともう「個人的に好きなプレー」ということになってきます。

どうしてもまだこれを超えない

 間違いなく主観の要素が入ってきます。それをお許しいただければという前提ではありますが、筆者の中で好きな一本を提示させていただきたいと思います。

 ラモン・ルレアーノ、ケビン・キアマイアー、マイク・トラウト・・・現役の中でもすごいプレーを見せてくれている人はたくさんおります。ましてやSSや2Bなど内野手を入れるともう、選べません。

 ただ、筆者の中では未だこれを超えるプレーが出ていないのです。

 それが2013年のベン・リベア(Ben Revere)のプレーです。

どこが好きなのか?

 ゲームは2013年4月15日。レッズ・ホームのグレート・アメリカン・ボール・パークで2回裏。先頭のジェイ・ブルースがシングルで出塁。ノーアウト1塁という状況でバッターはトッド・フレイジャー。

 そのトッド・フレイジャーが放った当たりは長打コースの右中間へのライナー。

Philadelphia Phillies vs Cincinnati Reds Box Score: April 15, 2013 | Baseball-Reference.com
Cincinnati Reds beat Philadelphia Phillies (4-2). Apr 15, 2013, Attend...

 ベン・リベアがこれをまさかの好捕!すでに大きく離塁していたジェイ・ブルースは慌てて1Bへ戻るも、ベン・リベアが1塁へパーフェクトスロー。立ち上がり、ピリッとしなかったクリフ・リーを救ったプレーでした。

 では、このプレーのどこがすごいのか?

 技術的な面はプロの選手にしかわからないと思うので、どこが好きなのか?という観点ででいくつか挙げてみたいと思います。

落下地点への調整

 一つは落下地点への調整。打球が放たれた時、ベン・リベアは落下地点を予想して、一直線に走りますが、途中で打球の伸びを察知。ややコースを変えているのがおわかりいただけたでしょうか?筆者は一瞬でのこの判断力にまず驚きました。

右利きのCFの右中間は難しい

 次にここが筆者の一番好きなポイントなのですが、利き手側の斜め上でキャッチしている点です。右利きの外野手は自身のいる位置よりもLF側に放たれた打球は半身にもなりやすいですし、まだ捕りやすいです。要はグラブをはめている左腕を伸ばしやすい。

 ところが、この打球は右中間。右利きベン・リベアは打球を背走するのに一旦、打者に背を向けるような形になります。体より左側にボールを入れて走ることが出来ません。そうなると右腕のさらに後方が落下地点に。つまりグラブ側の左手が伸びないのです。しかし方向的に、そして打球速度的にそうやって追うしかありません。

 これが左利きのCFなら背走しやすいのはご想像の通りです。

 ベン・リベアは右手側のさらに奥に飛んだ打球に対して、落下地点を調整しながらすばやく背走。そして、めいいっぱい左手を伸ばしてキャッチ。こんなことはそう出来ることではないと思っています。

 たとえば普通に直立していて、背後にいる人から右肩越しにボールを投げてもらい、キャッチするようなものです。

ダイビング

 そしてギリギリのところでのダイビングはタイミングといい、もはや芸術的。

ダブルプレーまでやってしまう

 そしてフィリーズ内で声の連携はおそらくなかったと思われます。捕球したベン・リベアは起き上がり様にすぐに1塁へ送球。離塁したジェイ・ブルースをアウトにしました。

 おそらくベン・リベアはジェイ・ブルースの脚力などをしっかりと頭に入れた上で、守備についています。さらに離塁した距離を一瞬で見抜き、あの態勢でのパーフェクト・スローを行った。

 こういった一連の動きの動きの中に様々な要素が入っています。もう単純に一見しただけですごいプレーではあります。

 好プレーにも色々あると思います。シチュエーションから生まれる好プレーなどはやはりその価値は計り知れません。ただ、これには難点もありまして、得点差、アウトカウント、シーズンやシリーズに与える影響などその時々のシチュエーションをしっかりと頭に入れないと、その価値を十分に楽しめない。

 その意味ではこのプレーはシチュエーションこそ一つのピンチにすぎなかったものの、誰が見てもすごいとわかるプレーです。

 もっとも、これが10年間のBESTと言えるかどうかは別です。ただ筆者の主観ではまだこれを超えるすごいプレーは出てきていないというのが正直なところです。

実はフィリーズは負けていた!

 なお、このゲームは4−2のスコアでレッズが勝ちました。7回裏に先制を許したクリフ・リーでしたが、8回表フィリーズはクリフ・リーの代打で出たチェイス・アトリーが2ランHRを放って同点に。しかし、8回裏にリリーバーが打たれレッズに2点の勝ち越しを許しました。

 また、このシーズンは(2013年)はフィリーズは4位でフィニッシュしたシーズンでもあります。

ベン・リベアは? 

 2007年アマチュアドラフトでツインズの1巡目指名でプロ入りしたベン・リベア。『マネーボール』の中でドラフトで選手を奪い合うシーンの中でも彼の名前は登場しています。

 ドラフトではデービッド・プライス、マイク・ムスターカス、マット・ウィータース、ジェイソン・ヘイワードなどと同期です。1つ前の順位がリック・ポーセロ。

 ベン・リベアの近況ですが、2019年4月27日にブルージェイズとマイナー契約を結び、5月5日にスプリングトレーニングの延長に参加。しかし、5月19日にリリースとなり、その後はFA。それから更新されていません。

 メジャーでのプレーは2017年のエンゼルスでのプレーが最後となっています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2026FA】フィリーズ、2025年にカブスで輝いたブラッド・ケラーと2年/22Mドルで合意!
【MLB2026FA】「もう1年!」レンジャーズがクリス・マーティンと1年契約で合意へ
【MLB2026FA】フィリーズ、TEXからノンテンダーのアドリス・ガルシアと1年/10Mでサイン
【MLB2026FA】カージナルスがダスティン・メイと合意へ!度重なる怪我からの復活なるか?
【MLB2026FA】Dバックス、メリル・ケリーを買い戻す!
【MLB2026FA】タイガースが現役最多476セーブのケンリー・ジャンセンと1年/11Mドルで合意!
【MLB2026FA】ブルージェイズ、多様なブルペンへ!サブマリンのタイラー・ロジャースを獲得!
【MLB2026FA】ブレーブスがパドレスからFAのロベルト・スアレスと3年/45Mドルでサイン
【MLB2026FA】オリオールズがまた攻勢!ピート・アロンゾと5年/155Mドルで合意!
【MLB2025WM】ドラフト・ロッタリーはホワイトソックスが2026年ドラフトのNO.1ピックをゲット!
【MLB2026FA】注目のカイル・シュワーバーはフィリーズと再契約!5年/150Mドル保証
【MLB2026FA】ドジャースがクローザーを獲得。メッツからFAのエドウィン・ディアスと3年/69Mドルで合意
【MLB2026FA】Dバックス、マイケル・ソロカと1年/7.5Mドルで合意へ
【MLB2026】ロッキーズがフロントを刷新!編成トップはNFLから復帰のP・デポデスタ!新GMはドジャース幹部のJ・バーンズ
【MLB2026FA】レイズがセドリック・マリンズと1年契約で合意したディールについて(追記あり)
【MLBトレード2026】レッドソックスがまたも先発を補強!パイレーツからヨハン・オビエドを獲得!
【MLB2026FA】横浜のアンソニー・ケイがホワイトソックスと2年/12Mドルで合意
【MLB2026FA】ドジャース、ワールドシリーズ連覇の打のヒーロー、ミゲル・ロハスと再契約
【MLB2026FA】大人気のコディー・ポンスはブルージェイズと3年/30Mドルで合意 
【MLB2026FA】メッツ、”エアー・ベンダー”ことデビン・ウィリアムスと3年/51Mドルで合意へ
【MLB2026】レイズ、前オリオールズ監督のブランドン・ハイドをBOのシニアアドバイザーに採用
【MLB2026FA】オリオールズ、クローザーのライアン・ヘルスリーと2年契約で合意
【MLB2026噂】2年連続サイ・ヤング賞のタリク・スクーバル(DET)はトレードされるのか?
【MLB2026FA】ブルージェイズ、ディラン・シーズと7年/210Mドルで合意!ボー・ビシェットの動向は?
【MLB2026】岡本和真、今井達也、髙橋光成のMLB手続きと動向について
【MLB移籍2026】レッドソックス、カージナルスからソニー・グレイをトレードで獲得
【MLB2026】レンジャーズとメッツが大型トレードを実施。マーカス・セミエンとブランドン・ニモがスワップ
【MLB2026FA】カブスがゲーム終盤のブルペンを補強。フィル・メイトンと2年契約で合意
【MLB2025-26】ノンテンダー・デッドラインが到来!レンジャーズがA・ガルシアとJ・ハイムにノンテンダー
【MLBトレード2026】ブレーブスがアストロズからマウリシオ・ドゥバンを獲得!ニック・アレンがアストロズへ
タイトルとURLをコピーしました