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【MLB2020】試合数、ドラフト・・・再開に向けた7つの取り決め事項とは?

取り決め事項

 シーズンディレーになっている2020MLBですが、再開に向けて山程の取り決め事項が満載です。関係者ならゾッとするような問題が山積みです。

 とくに金銭に関わる事項が非常にナイーブでもあります。早々に取り組まないといけない課題をズラッとピックアップしてみました。

【1】ゲーム数の設定

 やはりもっともキーポイントになのがいつ始まるか?ということですが、現段階ではどこまで例の病が終息するのか見えない状況なのはご覧の通りです。これにより、ポストシーズンの日程も影響を受けますし、開始前のスプリングトレーニング2.0とも言うべき選手の再調整の期間にも影響が出ます。とにかく、様々な決め事をする肝要となるのが、

 2020シーズンは何ゲームとするのか?

 これが見えないことにはどうしようもありません。

【2】ポストシーズンのフォーマットは?

 時間的な優先事項としては順位は遅いですが、重要度という点ではかなり順位が高いのがこのポストシーズンのフォーマット。

 MLBは今オフ、2022年までに開始したいとして新しいポストシーズンのフォーマットを提案しましたが、場合によってはここにもってくる可能性もありますね。

 ショートシーズンになるのはわかっていることなので、いかに盛り上げるかというのか主眼になってくると思います。

 そして何より、フェアであること。ここが要件になってくるかなとは思います。

【3】ミッド・スプリングトレーニング

 そして時間的に優先順位が高いのが選手の調整面。現地2020年3月13日にスプリングトレーニングが停止となってから、現地2020年3月21日時点ですでに8日。本来なら最終調整に入っていなければいけない時期にワークアウトも十分にできない状態になったことから、このままいけば選手は再調整が必要です。ミッド・サマー・クラシックならぬ、ミッド・スプリング・トレーニングが春のど真ん中に行われることになりそうです。

 それが行われる状況によって以下の決め事も。

  • おそらく選手の活動再開が先でしょうから、観客を入れるのかどうか
  • 2週間程度にするのか、1ヶ月をかけるのか?
  • 観客を入れるなら事前購入した人などに対するチケットの扱いも。

【4】オールスターはどうする?

 重要度としてはわりと高めなのが、人気と伝統のイベント、オールスター。今年は7月14日にドジャー・スタジアムで開催が予定されていました。

  • 日程は固定するのか?ずらすのか?
  • 従来型のオールスターにするのか?
  • ファン投票の期間は?

 など、オールスターはかなり決め事が多いです。MLBオフィス側は冠スポンサーとホームラン・ダービーなどのイベントでも契約しているでしょうから、その面でもかなりの仕事ができてしまいましたね。

 オールスターによって最低でも前後3日はスケジュールを空ける必要がありますから、シーズンのゲーム数設定にも影響が出ます。

【4】トレード・デッドラインはいつにする?

 2019年からトレード・デッドラインを7月31日に集約することにしましたが、これをいつにするのか?

 6ヶ月のシーズンに対して4ヶ月終了時点を設定している訳ですが、シーズンが6ヶ月中、何ヶ月開催となるのか?によってプッシュバックする可能性が高いのではないか?と思います。

【5】ドラフトは?

 毎年6月初旬に開催されているルール4、アマチュア・ドラフトはどうするのか?キャンセルする案も出ています。

 これについては詳細を書きたいと思いますが、ピックされる選手側からすればこれがキャンセルされると人生に狂いが生じるかもしれませんね。

 この例の流行病の影響でアマチュア選手達もゲームができませんから、スカウトも情報収集が滞っている状態でもあります。

【6】支払いの原資とオーナー達のビジネスは? 

 ある意味、これをトップに持ってきてもいいかもしれません。オーナー達のビジネスは大丈夫なのか?ということ。ほとんどのオーナーがなんらかのファンドの関係者ではありますが、この流行病の影響で彼らのビジネスも影響を受けていないか?ひょっとしたら世界経済が歴史的な転換点に直面しているかもしれない中、選手への支払いは大丈夫か?その原資はしっかりと守ってくれよとMLBPA視点でお願いしたいところです。

選手への支払い

 シーズンが短くなるのが決定的な中、彼らへの支払いはきちんと行われるのか?通常、契約書には企業間の物品の購入レベルでさえ、天変地異など予測不能な事態が起こった場合にヘッジする一筆が入っていることが多いので、選手との契約も当然入っているでしょう。MLBPAがやるのは便乗して買い叩かれることを防ぐことになりますが、どういう取り決めになるのか?

 MLBPAとオーナーで意見がわかれそうです。

マイナーリーガーへの支払い

 もっとも影響を受けるのがマイナーリーガー。メジャー・リーガーは年間に支払われる額が大きいので緊急事態があっても余裕はあるでしょうが、カツカツで生活しているマイナーリーガーはもろに影響を受けます。

 一応、MLBはマイナーリーガーへの支払いも保証する流れにはなっています。

【7】MLS(サービスタイム)は?

 選手のステータスに影響を与えるMLSですが、1年を172日と設定していますが、2020年をどういう扱いにするのか?これも決めないといけません。

 若くてサラリーが高騰していない選手を少しでも長くキープしたいオーナー側と、FA・調停資格を早く得ることを支援したいMLBPA側との激しいやり取りが予想されます。思うのはフェアであってほしいということ。MLSに関してはまた記事にしたいと思います。

 以上、大枠で7つピックしました。決める人、事務処理に当たる人、いずれもいっときに仕事が集中して大変だと思いますが、過労で二次災害が起こらないよう、うまく運営してもらいたいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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