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【2023WS5】レンジャーズが投手戦を制し、見事にワールドシリーズを制覇!ネイトとギャレンがアツい投球を披露!

レンジャーズがついにワールドシリーズ制覇

 MLBプレーヤーを数多く生み出している野球どころテキサスにありながら、これまでワールドシリーズ制覇に一歩手の届かなかったテキサス・レンジャーズがついにやりました。

 現地2023年11月1日、ワールドシリーズGame5でテキサス・レンジャーズはアリゾナ・ダイヤモンドバックスに投手戦の末、5-0で勝利。見事に1961年のクラブ発足以来初のワールドシリーズ制覇を成し遂げました。おめでとうございます!!

【YOUTUBE】The Texas Rangers WIN THE WORLD SERIES!

 結果的に5-0と完勝しましたが、Game5は非常に苦戦したゲーム展開となりました。

Club123456789RHE
TEX000000104590
AZ000000000051
2023 ワールドシリーズGame5スコア(現地2023年11月1日)

スターティング・ラインナップ

 Game5のスタメンと成績です。レンジャーズは3番、4番をスワップし、カーターを上げました。一方、Dバックスも1、2番をスワップ。キャロルをリードオフにおいてよりさらに攻撃的にという布陣です。3Bはロンゴリアが入りました。守備がいいですからね。

#TEXAZ
12B:セミエン/ 5-2/.224RF: キャロル/ 4-1/ .273
2SS :シーガー/ 4-2/ .3182B: マルテ/ 2-0/ .329
3LF:カーター/ 5-1/.300C:モレーノ/ 3-0/ .238
4DH: ガーバー/4-1/ .2261B: ウォーカー/ 3-1/ .217
53B: ヤング/4-1/ .308DH: ファム/ 3-0/ .279
61B: ロウ/ 3-1/ .212LF: グリエル・Jr./ 4-1/ .273
7C: ハイム/ 4-1/ .212CF: トーマス/ 4-1/.222
8CF: タベラス/ 4-0/ .1753B: ロンゴリア/ 3-1/ .167
9RF: ジャンコウスキー/3-0/.333SS: ペルドモ/ 4-0/ .275
Pイオバルディ/ 6.0 IP/ 0 Rギャレン/ 6.1 IP/ 1 R

 Game4同様にジョシュ・ヤングを中軸に据えて臨んだレンジャーズでしたが、この日は大苦戦することに。これはやはり4番にいたアドリス・ガルシア不在の影響も出たかと。

ザック・ギャレンが6回ノーヒッター!

 そんなレンジャーズ打線を苦しめたのはDバックスのエース、ザック・ギャレン。で、サイ・ヤング賞候補の1人でもあります。今季が初のポストシーズンとなるザック・ギャレンですが、ここまでエースとしてフル回転。ブルワーズとのワイルドカード・シリーズGame2から数えてなんとこのワールドカップGame5で今ポストシーズン6度目の登板となっております。これまでの5試合は、2勝2敗、ERA 5.27とギャレンゆえに構えてきている相手に打ち込まれることもあり、ERAも高めになっていました。

 しかし、この日は凄かったですね。初出塁を許したのはなんと5回2アウトからのナサニエル・ロウへの四球。それまではパーフェクト投球です!さらに、6回を投げ終えたザック・ギャレンはノーヒッターを継続しました。

 ザック・ギャレンが浴びた初ヒットは7回でした。

ネイトは粘投

 今ポストシーズンNO.1の出来を見せるザック・ギャレンに対し、レンジャーズ先発のネイサン・イオバルディは粘りの投球。初回、コービン・キャロルに四球を与えたネイサン・イオバルディは2番ケーテル・マルテの時にスティールを許し、Dバックス得意のパターン、1、2番で1得点というお膳立てを許してしまいます。しかし、イオバルディは、マルテ、ガブリエル・モレーノを内野ゴロに仕留めて2アウト。クリスチャン・ウォーカーには四球を許して2アウト、1、3塁でトミー・ファムを迎えるというまずい展開になりますが、ファムをSSゴロに打ち取り、ピンチを脱出。

 ネイトは3回裏にも、先頭のコービン・キャロルにシングルを打たれて出塁を許し、マルテに四球、3番モレーノの送りバントで1アウト2、3塁のピンチを迎えますが、上り調子のクリスチャン・ウォーカーを三振に、トミー・ファムをまたもSSゴロに仕留めてピンチを脱出しました。

 ネイトが三者凡退に抑えたのは6回裏のみ。1回から5回まではすべてスコアリング・ポジションにランナーを許しましたが、肝心要のところで見事な投球を見せました。

 ここまではザック・ギャレンの投球を軸にDバックスが押しに押していたのです。そこをネイトが踏ん張った結果、7回表にレンジャーズにチャンスが到来しました。

やはりシーガー

 戻りますが、ザック・ギャレンにノーヒッターを許していたレンジャーズ打線ですが、風穴を開けたのはやはりコーリー・シーガーでした。7回裏、先頭のシーガーは、ナックル・カーブをLFへしぶとく弾き返してまずはレコード・ブレイキングのヒット。

 つづくエバン・カーターはまたしてもナックル・カーブを叩き、今度は右中間へのダブルでチャンス拡大。ここで4番のミッチ・ガーバーが甘く入った4シームをCFへ鋭く弾き返し、レンジャーズが1点を先制しました。ザック・ギャレンはつづくジョシュ・ヤングから三振を奪ったところで降板。

 6.1イニングで83球、被安打3、失点1、BB 1、SO 6と素晴らしい投球を見せました。これは意地の投球でしたね。

セミエンがダメ押しHR

 ネイト降板後のレンジャーズはアロルディス・チャップマンが登板。この日は劇場を開催することなく、BB1のみの0.2IPでスコアレス投球。

 一方のDバックスはギャレン降板後になんとリリーバーでもっとも安定しているケビン・ギンケルを投入。これが当たり、ギンケルは8回終了まで投げて被安打1,BB2でスコアレス投球。

 1-0でレンジャーズがリードしたまま、試合は9回表に。Dバックスはここで当然のようにポール・シーワルドを投入。しかし、シーワルドはGm1でコーリー・シーガーの2点差を吹き飛ばされる同点2ランHRを浴びて以来の登板。この日はよくなかったですね。

 ここまではまだどうなるかわからない状況でしたが、シーワルド登板後、レンジャーズはヤング、ロウ、ハイムの3連続シングルで2点を奪い、3-0に。

 2アウト3塁でリードオフのマーカス・セミエンに回り、セミエンは2球目の甘い4シームを左中間に運び、ゲームを決定づける2ランHRを放ち、5-0に。

 レンジャーズは7回2アウトからジョシュ・スボルツが登板。1-0のスコアだったので、延長も考えてホセ・レクラクを温存し、イニングまたぎの登板となりましたが、5点差がついたものの、9回裏もマウンドに。スボルツは最後の打者、ケーテル・マルテから三振を奪い、ゲームセット。レンジャーズが厳しい投手戦の末、5-0で完勝し、見事にワールドシリーズ制覇を成し遂げたのでした。

MVPはコーリー・シーガー

 MVPはコーリー・シーガーが受賞。文句なしですね。マーカス・セミエンがポストシーズンに入って捉えた打球を放ちつつも、なかなか数字がついて来なかった中、彼はポストシーズン中、ずっと素晴らしく活躍。Game1の9回の同点2ランHRはさすがでしたね。Gm1で敗れていたらまた流れは違っていたと思います。

ワールドシリーズでは5試合で、21-6、打率.286、OBP .375、SLG .762、OPS 1.137をマーク。HR 3、二塁打1、RBI 6。

 今ポストシーズン全体ではレイズとのワイルドカード・シリーズから数えて計17試合に出場し、66-21、打率.318、OBP .451、SLG .682、OPS 1.133、HR 6、RBI 12。

TEXの歴史

セネターズIIとは?

 レンジャーズのクラブ創設は1961年です。よくそれまではワシントン・セネターズIIみたいな表現になっていますが、これは何かと言うと、ワシントン・セネターズは1891年から1899年まで存在していました。そのセネターズを継承した形が今のミネソタ・ツインズで、セネターズ解散後の2年後の1902年から1960年までD.C.にてワシントン・セネターズと活動し、1961年にミネソタに移転。その際にミネソタ・ツインズとなりました。

 1961年に球団拡大(エクスパンション)により、D.C.にてワシントン・セネターズを名乗ってスタートしたのがレンジャーズの始まりです。セネターズIIとはいわば2世というか、2代目セネターズという意味。1972年に現在のテキサス州アーリントンに移ったのをきっかけとしてテキサス・レンジャーズと名乗り、現在に至るという流れです。

前回のWSでは元広島のコルビー・ルイスなど

 初のワールドシリーズ出場が2010年でジャイアンツに1勝4敗で敗れました。この時のSFGの監督がブルース・ボーチーですね。そして翌2011年にもワールドシリーズに出場。この時はカージナルスに3勝4敗で敗れました。この頃はエルビス・アンドラス、エイドリアン・ベルトレ、ネルソン・クルーズ、ジョシュ・ハミルトン、イアン・キンスラー、ネフタリ・フェリス、デレク・ホランド、コルビー・ルイスがいた時代です。

2024年はさらにグレードアップ

 なお、レンジャーズは2024年に期待のジャック・ライターがデビューする見込みです。マックス・シャーザーも残りますし、PSの間はダグアウトで顔を見せていたジェイコブ・デグロムも戻ってきます。強さをキープし、課題の投手力が上がりそうです。

ロード11連勝

 ア・リーグ西地区でアストロズと同率首位でフィニッシュしたレンジャーズはアストロズとの直接対決の勝敗でワイルドカード枠でのポストシーズン出場となり、WC枠内の勝率2位ということでWC1位のレイズとの対戦でロードからスタート。WCシリーズで2連勝、オリオールズとのALDSではロードで2連勝し、ホームで1勝して3連勝でALCSへ。因縁のアストロズのALCSでは7戦までもつれ、ロードで4連勝。そしてワールドシリーズではロードで3連勝を決め、ロードでの勝利が計11連勝です。凄まじい勝ちっぷりでしたね。

WS未制覇は残り5クラブ

 レンジャーズはこれまでワールドシリーズ未制覇のクラブのうちの1つでしたが、これで抜けました。残りはブルワーズ、パドレス、マリアンーず、ロッキーズ、レイズ。

ケーテル・マルテは20でストップ 

 この日、Dバックスのケーテル・マルテは2-0。ポストシーズンの連続試合安打記録は20でストップしました。

 レンジャーズ、おめでとうございます!

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