嫌な投手が引っ込んだ??
現地2021年10月10日、ALDSの2位と3位の戦いのアストロズ@ホワイトソックス戦は、舞台をホワイトソックス・ホームのギャランティード・レート・フィールドに変えて行われました。観衆は40,288。もはや密どころではない状態。
Your energy was unmatched, Sox fans. Bring the heat again tomorrow! pic.twitter.com/XpyWWQ08DE
— Chicago White Sox (@whitesox) October 11, 2021
ここまでアストロズが2連勝でALCSへ王手。アストロズは下馬評通りの強さを発揮していて、このゲームもスイープか?という流れで進みました。しかし、流れが変わったのは早めの継投。そこだけがポイントではないかもしれませんが、ゲームが変わったのはそこと言っても過言ではない、なかなか難しいゲームとなりました。
流れ
まず予想外だったのは、ホワイトソックス先発のディラン・シーズが100mphの剛球を投じながら、酔ってしまったのか、2回持たず降板したこと。そして、アストロズ先発の独特のワインドアップするルイス・ガルシアも3回で降板となったことです。
- 1回裏【CHICAGO】
リード・オフ・シングルで出塁したティム・アンダーソンをエロイ・ヒメネスがタイムリーで返し、ホワイトソックスが先制(1-0)。
- 2回表【HOUSTON】
立ち上がり絶好調だったディラン・シーズが、このイニングに突如、乱れました。2つの四球を出した後、カイル・タッカーにタイムリーダブルを打たれまず1失点(1-1)。
ジェイク・マイヤーズにもタイムリーを2点タイムリーが生まれ、アストロズが勝ち越し(3-1)。
ホワイトソックスは2番手にマイケル・コペックを起用。
- 3回表【HOUSTON】
カイル・タッカーがマイケル・コペックからLFへ2ランHR(5-1)。ここまではアストロズ・ペース。
- 3回裏【CHICAGO】
先頭のルイス・ロバートが四球で出塁。1アウト後、ヤズマニ・グランダールがLFへ2ランHR(3-5)。
2アウト後も、ホワイトソックスは2本のシングルを浴びせ、ここでルイス・ガルシアを引きずり降ろします。マウンドにはイーミ・ガルシア。その代わりばな、レウリー・ガルシアが3ランHRを放ち、ホワイトソックスが一気に逆転(6-5)。
- 4回表【HOUSTON】
2アウトからアルトゥーベが四球、マイケル・ブラントリーが四球で出塁。つづくブレグマンがCF前タイムリーを放ち、アストロズが同点に(6-6)。
- 4回裏【CHICAGO】
1アウトから3連続シングルで勝ち越し(7-6)。
ここでアストロズはザック・グレインキを投入。
1アウト1、3塁で、ヤズマニ・グランダールが1Bゴロ。3塁ランナーのルイス・ロバートがホームイン。しかし、バッターランナーのグランダールが1Bのユリ・グリエルのホーム送球を妨害するかのようなラインの内側に切れ込むランニングが発覚。アストロズが抗議するも判定は変わらず(8-6)。
さらにエロイ・ヒメネスがタイムリーで追加点(9-6)。
- 5回表【HOUSTON】
ライアン・テペラが登板し、ゲームが落ち着く。アストロズはタッカーのターンでチャンスを作れず。
- 6回表裏【HOUSTON】【CHICAGO】
ホワイトソックスのライアン・テペラ、アストロズのクリスチャン・ハビエルが前のイニングからつづけて無失点に。ゲームが膠着。
- 8回裏【CHICAGO】
アストロズのマウンドは前の7回途中からライン・スタネック。スタネックが2三振を奪い、2アウト。ここでアストロズはブルックス・ラリーに交代。
直後、5連続で長短打を浴びせ、ダメ押しの3得点(12-6)。
- 9回表【HOUSTON】
リアム・ヘンドリクスがアストロズの最後の攻撃を三者凡退に斬って取り、ホワイトソックスが勝利。
The #WhiteSox scored 12 runs, the second-most in a postseason game in franchise history and the most since scoring a franchise-record 14 on 10/4/2005 vs. Boston. pic.twitter.com/xd4xxfHn4Y
— Chicago White Sox (@whitesox) October 11, 2021
投手交代とグランダールのランニング
アストロズの投手交代ですが、たしかにルイス・ガルシアはもたもたしていたので、ダスティー・ベイカー監督の判断も間違いではなかったと思います。これでイーミ・ガルシアが良ければ、好采配となっていたわけですから。ただ、ホワイトソックスはあまりつかみどころのなかったルイス・ガルシアの方がいやだったかもしれませんね。
8回裏の交代は明らかに失敗でしたね。
さらに、アストロズが悔やまれたのは、4回裏のフィルダース・チョイスです。明らかにグランダールは内側に入っていましたから、あれで判定が変わらずリードが2点に拡がったのは厳しいものがありました。
ザックが登板
首を傷めていたザック・グレインキが登板しました。しかし、まさかのリリーフ。状態がまだ本調子ではないのかもしれません。この日は1回で被安打2、失点はイーミ・ガルシアが出したランナーだったので、ザックに自責点はつかず。
コペックが2番手
投げる姿を見るだけでほれぼれしてしまうマイケル・コペックが2番手で登板。この日は2.1イニングで、被安打4、失点3、奪三振5、BB 1、被本塁打1。案外合わせられてしまうので、来季以降の課題になりそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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