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【MLB2021】好調、リース・ホスキンスにとって「勉強の日」

ミスによるホーム生還とHRコールの撤回

 現地2021年5月2日、メッツ@フィリーズはなんとも言えないゲーム展開となってしまいました。ただ、両チームともに非常にテンションがアップ。ナ・リーグ西地区のドジャース&パドレス、ナ・リーグ中地区のカブス&レッズに続き、ナ・リーグ東地区においても、負けられないライバルチーム同士のアツいゲームにはなりました。

PHI、逆転後にひっくり返さえる

 このゲームは、ビハインドだったフィリーズが見事な攻撃で終盤に突入。そのまま勝てそうなゲームをスルリと逃し、それでも粘りを見せ土壇場で同点か?という展開になったゲーム。一旦、勝利の女神を手放してしまうとそのままズルズル行ってしまうところを踏みとどまりそうになったという流れが読めないゲームでもありました。

ゲーム展開

 このゲームの先発は、フィリーズがザック・エフリン、メッツが左腕のデービッド・ピーターソン。デービッド・ピーターソンは2020年にデビューし、10試合で6勝2敗を上げ、2020年のメッツのローテーションを支えた一人でもあります。まだ25才。ルーキー・ステータスは2020年に超えました。

先発はともにゲームメイク

 ザック・エフリンは10安打を浴びながらも、四球はなし、失点2で抑え、6イニングまで投げました。また、デービッド・ピーターソンも5イニングを被安打4、失点1と好投。ともにゲームメイクに成功。ゲームは中盤に。

メッツが勝ち越し

 1回裏に出たアンドリュー・マッカッチェンのHRと3回表に出たメッツのマイケル・コンフォートのタイムリーで1−1のスコアで中盤に入ったこのゲーム。

 6回表、ドミニク・スミスの二塁打と、ケビン・ピラーのシングルでノーアウト1、3塁としたメッツ。1アウト後、ジェームズ・マッキャンの放った当たりは投手のザック・エフリンを強襲する当たりでしたが、これをザック・エフリンがうまく処理。ダブル・プレーかと思われましたが、オフ・バランスで投げたエフリンの2塁への送球が悪送球となり、その間に3塁ランナーのドミニク・スミスが生還してメッツが1点を勝ち越し。2-1としました。

ディディが逆転3ランHR

 勝ち越されたフィリーズ。6 回からメッツのマウンドはミゲル・カストロ。アレック・ボーンのシングルなどで1アウト1、3塁としたフィリーズ。ここでバッターはディディ・グレゴリアス。その初球、チェンジアップをディディが強振。ものの見事にとらえ、これがライトスタンドに入る3ランHRに。

 フィリーズが4-2と逆転に成功しました。ここまでは非常に鮮やか。

メッツ、8回に6得点

 問題の8回表。フィリーズは、この回からブランドン・キンツラーを投入。逃げ切りたいところでした。

 ところが、キンツラーが先頭のケビン・ピラーにHRを許し、4-3の1点差に。

ホスキンスの勉強その1

 そしてジョナサン・ビヤーの打席に。ビヤーは勢いそのままにキンツラーの4シームを叩き、これが2Bへの内野安打に。

 ジェームズ・マッキャンがフライアウトで1アウト後、投手のジェイコブ・バーンズに代わり、代打にホセ・ペラーザ。ペラーザは、1、2塁間に転がる強い当たりを放ちます。これをホスキンスがなんとかグラブに当てるものの、1B後方へ転がりました。

 これを見た1塁ランナーのジョンサン・ビヤーが3塁へ進塁。

ランナー3塁進塁中にふわっと投げる

 これでビヤーは3塁に止まると考えたホスキンス。ボールをゆるりと2Bのニック・メイトンに返しました。これを見たビヤーはスキありととらえ、そのままホームイン。これはホスキンスの完全なミス。走塁に長けているランナーに見せてはいけないプレーでしたね。

 このプレーでなんとメッツは1B強襲ヒットでランナーが1塁から一気に本塁へ還るという非常に効率のいい形で同点に。

 その後、フィリーズはホセ・アルバラードをマウンドに送るも、乱調。押出の四球で5−4と勝ち越されます。その後を継いだデービッド・ヘイルは、満塁でピート・アロンソに走者一掃のタイムリー二塁打を打たれ、フィリーズはこのイニング6失点。スコアは8−4となり、これで決まったと思いました。

ホスキンスの勉強その2

 その裏のフィリーズ。諦めていませんでした。メッツのマウンドはエドウィン・ディアス。まず先頭のディディが四球で出塁。メイトンがポップフライでアウトになった後、ロマン・クイーンが3塁打を放ち、まず1点。スコアは5-8。

 マット・ジョイスが四球で出て、2アウト1、3塁で打席はリース・ホスキンス。ホスキンスは100Mph超えのエドウィン・ディアスの4シームに鋭く対応。これがぐんぐん伸びて、RFスタンドに入るHRに。フィリーズが3ランHRで同点になったと思われました。

 しかし、VTR判定ではボールはライトフェンスの手すりの一番上に当たったことが判明。判定が覆り、グランドルールダブル(エンタイトル・ツーベースヒット)に。スコアは7-8に訂正。筆者もスタンドのシートに当たって跳ね返ったかと思ったのですが、拡大してみるとシートには届いておらず、上のバーに当たって跳ね返っています。

 これはホスキンスにとっては、非常に残念な判定。VTR検証を経た上なので、もうどうしようもありません。まさに試練となる結果で、今度は精神性を高める勉強をあたえらえたという感じ。

 次打者はブライス・ハーパーでしたが、三振に倒れてジ・エンド。メッツが負けゲームをものにしたゲームでした。スコアは8-7

 ここまでHR8本と好調のホスキンス。ルーキー時代のような迫力を見せてくれています。この敗戦を糧にもう一皮むけてくれればと願うばかりです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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