見どころ満載となったGm2
現地2025年8月9日、レッドソックス@パドレスのGm2は見どころ満載のゲームとなりました。レッドソックスにとっては勝てる要素があっただけに、「落とした」という感はありますが、試合巧者のパドレスを相手に面白いゲームになったのは確かです。
デュランの走塁とマチャードのカット・プレー
パドレス先発はマイケル・キング。右肩痛と長胸神経損傷のため、5月18日の登板以降、ILに入っていましたが、この日が復活登板。
レッドソックスは1回表、そのマイケル・キングに対し、2番のアレックス・ブレグマンがハンギング・スライダーをLFへ弾き返し、これが二塁打となってチャンスメイク。
次打者のジャレン・デュランはCFへ弾き返し、二塁ランナーのブレグマンを迎え入れてまずは1点を先制。この時、ホームへの返球を見てデュランが二塁を陥れようとしましたが、これをマニー・マチャードがカットに入り、すかさず二塁へ送球。アウトとなりました。
チャンスが続く場面だっただけにもったいなかったです。ただ、なんで3Bのマチャードが投手と二塁ベースの間でカットに入ったのかは謎です。実際、3塁ベースが空きましたのでデュランもそれを狙おうとしましたが、二塁寸前ですでにアウトになっていました。
打球コースはSSのボガーツの位置でしたので、ボガーツはそのまま2Bカバー。通常は2Bのクロネンワースが投手と2塁ベースに間に入るのがベターだったと思いますが、メジャーはもうその辺りはざっくりとしていますね。いずれにせよ、本塁よりもバッター・ランナーの進塁阻止に切り替えたのは良かったと思います。マチャードのひらめきでしょうか。
レッドソックスは2回表にも先頭の吉田選手がシングルで出塁し、パスボールは2連続四球で1アウト満塁のチャンスを作るも、コナー・ウォンと頼みのローマン・アンソニーが倒れて得点ならず。
隠し球失敗!
レッドソックス先発のルーカス・ジオリトは2回裏にザンダー・ボガーツにソロHRを浴びて1-1の同点に追いつかれます。
レッドソックスは3回表にも先頭のアレックス・ブレグマンが2塁打で出塁。パドレスはここでマイケル・キングを諦めました。マイケル・キングは2イニングで被安打4、失点2、ER 2、BB 2、SO 1という復活登板に。
レッドソックスは代わったワンディー・ペラルタからジャレン・デュランがCFへライン・ドライブのシングルを放ち、1、3塁とチャンスを拡大。ここでトレバー・ストーリーが放った当たりはピッチャーゴロでグレグマンが三本間に挟まれてアウトに。この間にデュランは3塁へ、ストーリーは2塁へ進塁。
ラバーに接触でボーク
1アウト2、3塁でバッターは吉田選手。ここでマチャードは隠し球を実行。返球をピッチャーに返していなかったのです。ところがワンディー・ペラルタはプレートに足を接触してしまっており、隠し球は失敗。デュランが生還してレッドソックスが2-1と勝ち越し。
隠し球の間は投手はラバーに接触してはいけないのです。
we knew it was wrong to be on the rubber when trying the hidden ball trick when we were just little kids pic.twitter.com/x69WKYb1y9
— Codify (@CodifyBaseball) August 10, 2025
この後、吉田選手が投手と1塁の間にゴロを放ち、この間にストーリーが還り、3点目を奪います。
ジオリトが自滅!
3回表までは良かったレッドソックスでしたが、3回裏にジオリトが1点を失い、3-2と点差を詰められます。今日のジオリトはピリっとしませんでした。
レッドソックスは4回表に2アウト2、3塁のチャンスを作るも得点ならず。
5回裏、ジオリトは先頭のタティスにシングルを打たれるも、その後は2人と打ち取って2アウトまでこぎつけます。ところがこの後、3連続四球で同点に追いつかれると、ラモン・ロレアーノにも四球を出し、なんと4連続四球。パドレスは労せずして逆転に成功。ペトコの雰囲気に飲まれたのでしょうか。
ただ、この後、スティーブン・マッツが火消しをしてくれて、なんとか1点リードされたままゲームは終盤へ。
ローマン・アンソニーが9回に同点ダブル!
ゲームはこの後、両軍のリリーバーが踏ん張って4-3とパドレスが1点をリードしたまま9回表に。
パドレスはロベルト・スアレスを投入し、逃げ切りを図りましたが、レッドソックスが粘りました。
レッドソックスは先頭のセダン・ラファエラが3塁への内野ゴロで出塁。ラファエラは本当にいい仕事をしてくれています。さらにバントの怪しいコナー・ウォンの打席で2塁へ盗塁を決め、スコアリング・ポジションを確保。
ウォンは見逃し三振に倒れるも、つづくローマン・アンソニーが2球目の4シームを左中間へ持って行き、打球は1バウンドでスタンドへ。このタイムリー・グランドルール・ダブルでレッドソックスは4-4の同点に。アンソニーの二塁打はこれで16本目。
勝ち越しておきたいレッドソックスでしたが、頼みのブレグマンが内野フライに倒れて2アウトに。ここでデュランの打席でしたが、パドレスは申告敬遠。ストーリーに託しましたが、振り遅れて三振。またも一本が出ませんでした。
サヨナラ負け
9回裏、本当は勝ち越してアロルディス・チャップマンにつなぎたかったのですが、それでもチャップマンはしっかりと仕事をして9回を無失点に抑えてゲームは延長戦に。
BOSは10回にバント失敗
10回表、レッドソックスは本当なら吉田選手の打席でしたが、吉田選手は8回表に先頭打者としてシングルで出塁した際にデービッド・ハミルトンが代走で送られて、交代していました。
そのデービッド・ハミルトンは3バント失敗でランナーを進められず、最後はセダン・ラファエラも倒れて得点ならず。ここでほぼ詰んでいました。
10回裏、レッドソックスはチャップマンの次に頼りになるギャレット・ウィットロックを投入するも、ライアン・オハーンを申告敬遠した直後、ラモン・ロレアーノにサヨナラヒットを打たれてゲームセット。
パドレスが5-4でサヨナラ勝利を納めました。
悔やまれるシーンが多かったということは、十二分にかつチャンスはあったということなのですが、ジオリトの自滅でずるずる行くところをよくぞ食い止めて、9回にアンソニーの二塁打で同点に追いついたと思います。その点ではおもしろいゲームには違いなかったです。
なお、この日、ドジャースがブルージェイズを下しましたので、ブルージェイズとのゲーム差は変わらず、3.0のままです。また、パドレスもドジャースが勝ったのでゲーム差は3.0のままです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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