PIT 3 @ 0 LAD (現地2025年4月25日)
現地2025年4月25日、直前のシリーズでカブスに連敗し、ナ・リーグ西地区3位となっているドジャースはホームに帰還。パイレーツを迎えての3ゲームシリーズです。
戦力が整いつつも、クローザーのデービッド・べドナーの不調などもありナ・リーグ中地区最下位に沈んでいるパイレーツ。ドジャースとしては星を稼ぎたいところですが、この日の先発はポール・スキーンズ。一方のドジャースは山本投手ということで、MLBの代表する若い右腕同士の投げ合いに注目が集まりました。
ポール・スキーンズは地元凱旋で勝利!
カリフォルニア州レイクフォレスト(エンゼルスのオレンジ郡のすぐ近く)で育ったスキーンズにとって、ドジャー・スタジアムでの先発登板は地元への凱旋登板であり、この日は友人、知人ら応援団がたくさんかけつけ、スタジアムのスイートルームで観戦していたようです。
ポール・スキーンズがドジャースを相手に投げるのは現地2024年8月10日以来のことで、この時はギャビン・ラックスのタイムリー、テオスカー・ヘルナンデスのソロHRなどで6イニングで失点4、三振 8で、負け投手に。

しかし、この日は今季一番の出来と言っていいくらいの素晴らしい投球を見せ、6.1イニングを被安打5、スコアレス、BB 0、SO 9を記録。見事に勝利投手に輝きました。なお奪三振9は今季の登板の中では最多で、これをドジャース打線を相手に実現したのですから、さすがでした。
大谷を3-0
ポール・スキーンズにとって大きな障壁はやはりリードオフに入っている大谷選手ですが、この日はCFフライ、Pゴロ、三振と3打数0安打と封じました。
大谷選手もやはりスプリンカーが気になったのか、本来の打撃が出来ない打席が続きました。
ドジャース、走塁ミスも
また、ドジャースは好機が1度あったのですが、これを走塁ミスで潰してしまいました。
3回裏、1アウトからアンディー・パヘスが二塁打で出塁。これは素晴らしいチャンスメイクでした。しかも打席は大谷選手。大谷選手はゾーンに来たボールを積極的に振りに行くも、ファウルが続きます。そして6球目、チェンジアップを打たされてこれがPゴロに。
この時、2塁ランナーのアンディー・パヘスが打球の行方を見誤ったのか、二塁にとどまるところを三塁へ進塁。スキーンズが3塁へ送球し、ランダウン・プレーでアウトに。これは勿体ないプレーでした。それでもランダウン・プレーで粘った間に大谷選手が二塁へ進塁。まだチャンスはあったのですが、つづくムーキー・ベッツが2Bゴロに倒れて得点ならず。ムーキーの当たりも一二塁間が空いていたので、もう少し一塁側に飛んでいれば・・・という当たりでもありました。
ドジャースは4回裏にも先頭のフレディー・フリーマンが二塁打を放って出塁するも後続が続かず。この辺りはポール・スキーンズの力ということでしょう。
山本、今季初の3失点(自責点1)
一方のドジャース先発の山本投手は今季絶好調で、4月4日のフィリーズ戦の初回に1失点を喫して以来、カブス戦、レンジャーズ戦と続けて無失点で18イニング連続無失点が続いていましたが、初回に途切れました。
1回表はオニール・クルーズに四球を出し、その後2塁への盗塁を許し、エマニュエル・バルデスにタイムリーを打たれて1失点。
5回表は先頭のヘンリー・デービスの3塁線への深い当たりを3Bのマックス・マンシーがよく追いつくも、1塁への送球がそれてスタンドに入ったことでテイク1ベースに。この後、オニール・クルーズ、ケブライアン・ヘイズにそれぞれタイムリーを打たれて2失点。
この日はベストな投球ではなく、四球も4つ出し、奪三振は5。ストライクとボールがはっきりしていたような印象で制球に苦戦していたようでした。 それにしても山本投手は失点3が最高失点というとんでもない投球が続いているのも確かです。次に期待ですね。
ドジャース、打線が深刻
ドジャースはこれで3連敗。シーズン成績は16勝10敗でNLウエスト3位。ただ、首位パドレスも17勝9敗、2位ジャイアンツも17勝10敗とわずかな差ですので、まだまだすぐに追いつける差です。
打線がちょっと深刻で直近7試合のチーム打率は.212でこれはMLB 23位の成績。かなり調子が悪いです。頼みのトミー・エドマンも直近7試合では打率.192、OBP .241、SLG .423と落ちており、今は我慢の時かもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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