極めて良好な再会
現地2025年6月20日、大注目になったレッドソックス@ジャイアンツ戦がサンフランシスコのオラクル・パークで行われ、ラファエル・デバースとレッドソックスの面々が衝撃トレード後、初の再会となりました。
デバースとレッドソックスの関係の追記
レッドソックスとデバースの関係が悪化した経緯は下記にまとめてあります。
後にいろいろと出てきたことで追記することがあるとすれば、そもそもレッドソックスはアレックス・ブレグマンの獲得をラファエル・デバースに告げていなかったという点があります。
デバースは「ボストンではいい数字を残してきたし、リスペクトされていると感じている。そして、もし彼らがスプリング・トレーニングの最初に僕に尋ねたとしたら、僕はプレーしていただろう」と。
しかし、春の時点では1Bの想定はなかったため、その可能性はありませんでした。その後、不幸にも5月2日にトリストン・カサスが左膝の膝蓋腱を断裂してシーズン・エンドとなり、デバースの1B着任が検討されました。
1度、DHを譲歩して受け入れたデバースにとってこの依頼は受け入れがたいものになったのですが、そうなったのはそもそも3Bのアレックス・ブレグマンを獲得することをレッドソックスがデバースに告げていなかった点があるということです。延長契約までして大事にしてくれるんじゃなかったのか?、なんで同じポジションを守る選手を獲得するわけ?というのがそもそもあったということですね。それでもデバースからすれば、一度譲歩してDHに就いてようやくリズムに慣れてきたところを今度は1Bだと?ふざけんな!(そんな言い方はしていないのですが、大筋で)ということで非常にフラストレーションが溜まっていたと。
選手とのコミュニケーションに非常に定評のあるアレックス・コーラでさえ、この関係を修復できなかったのはフロント・オフィスも含めた感情のもつれがありました。
試合前日に楽しく再会!
19日(木)は移動日でオフだったレッドソックス。その日、ジャイアンツはガーディアンズとのシリーズ・ファイナルをデーゲームで行い、2-1で勝利。
ジャイアンツが午後の試合を終えた後、ラファエル・デバースはかつてのチームメイトたちと会いました。
デバースは「(トレード以降)慌ただしい数日間で、長い1週間だったような気がする。でも、木曜には仲間に会えたし、とても幸せだよ。彼らと一緒に過ごしたけど、こんなに早く会えるなんて、なんだか不思議な気分だよ」と。
デバースはボストンも好きで、ずっといたかったようなのですが、今は「それは過去のことだ。それは私がコントロールできる決定ではない」とも。
ジャイアンツでリラックス!
ジャイアンツ移籍後、バリー・ボンズに会うなど新しい交流も生まれだしたデバースは今の状況に関して「どう説明したらいいかわからないけど、ここに来てからの気持ちは、そう、幸せだった。今はとてもリラックスしている」と語っており、いい形で馴染んでいるようです。
ラファエル・デバースの強烈なキャリア第2章がこれから始まりそうです。
デバースはヒットレス
さてゲームの方ですが、レッドソックスの先発は右腕のハンター・ドビンズ。3番DHで出場したラファエル・デバースは初回、1アウト2塁で打席が回り、制球に苦戦していたハンター・ドビンズの初球を狙いますが、ここはボテボテの投手ゴロで送りバントのような打球となり、まずは進塁打を放ちました。その後、2Bのデービッド・ハミルトンの捕球ミスもあり、ジャイアンツがまずは1点を先制。
3回裏にイニング先頭で迎えた第2打席。デバースは5球目の4シームを鋭く弾き返し、左中間にHR性の打球を放ち、移籍第1号か?と思われましたが、ここはウォーニング・ゾーンで捕球され、惜しくもHRとはならず。
5回裏の第3打席は、ピッチャーが左腕のブレナン・バーナディーノに交代。CFへ抜けそうな当たりでしたが、トレバー・ストーリーがうまく処理して1塁でアウト。
7回裏の第4打席はCFフライ。
9回裏の第5打席はアロルディス・チャップマンとの対戦。見応えのたる対戦になりましたが、最後は101.8 mphの4シームに空振り三振。
ラファエル・デバースのこの日は5打数0安打でした。
レッドソックスは逆転!
ラファエル・デバース離脱後は打線に明らかにパワーがなくなったレッドソックスでしたが、この日は11安打を放ちました。しかも、先発のハンター・ドビンズが4イニングで5BBと制球に大いに苦しみ、1、2回に3点を奪われてビハインドからの逆転勝ち。
デービッド・ハミルトンが追撃の2ランHR
0-3で迎えた3回表、8番のセダン・ラファエラが二塁打を放ってチャンスメイク。この直後、1回にタイムリー・エラーをして先制点を与えた2Bのデービッド・ハミルトンがCFへ2ランHRを放ち、追撃。このタイミングでの2点の追撃は大きかったです。
ラファエラが同点タイムリー
そして2-3となった4回表にはこの日、ILから復帰した先頭のウィリャー・アブレイユが二塁打を放ってチャンスメイク。ストーリーが三振で倒れた後、マーセロ・マイヤーが2塁へ進塁打を放ち、2アウト3塁でセダン・ラファエラ。そのラファエラはフルカウントまで粘って、7球目をLFに弾き返し、ウィリャー・アブレイユを返して3−3の同点に。
ローマン・アンソニーがタイムリー
4回裏に1点を奪われ、3-4となった5回表は先頭のジャレン・デュランがシングルを放ち、二塁への盗塁を決めてスコアリング・ポジションに進塁した後、期待のローマン・アンソニーがCFへ痛烈なタイムリーを放ち、4-4の同点に。さらに、エイブラハム・トロも打点を稼ぎ、レッドソックスがこの試合、初めてリードを奪います(5-4)。
セダン・ラファエラが勝ち越しHR
5回裏に5-5の同点に追いつかれたレッドソックスでしたが、6回表にセダン・ラファエラがCFへ勝ち越しHRを放ち、レッドソックスは6-5とリード。
7回表にはウィリャー・アブレイユにもタイムリーが飛び出してリードを2点差に(7-5)。
6回以降、ブルペンが踏ん張ったレッドソックスがまずは初戦を7-5で取りました。
今季、開幕後はまったく当たりのでなかったセダン・ラファエラですが、ここ3週間に打撃が復活。この日は三塁打を放てばサイクル達成というところまで打ちました。好調です。
デバース移籍後、3勝1敗
レッドソックスはラファエル・デヴァースをトレードに出してからなぜか3勝1敗で好調です。この日の勝利で40勝に乗り、40勝37敗。まだ順位は4位ですが、ALイーストは上位が混戦してきているので、面白いことになってきております。
レッドソックスはブルペンが非常に好調で、この日も投げたザック・ケリー、ジャスティン・ウィルソンがいい仕事をしております。
Gm2も楽しみです。Gm2はブライアン・ベイヨーとランデン・ループの先発です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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