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【MLB2024】ポスティングの今永投手は複数の競合の末、カブスに決定!(更新あり)

カブスの今オフ初のFA選手とのサインは今永投手

 現地2024年1月9日、11日のポスティング・ウィンドウまで残り2日となった今永投手がシカゴ・カブスと合意したことが明らかになりました。

 いみじくもベイスターズと同じブルーを基調としたジャージで、しかもピンストライプということで非常に似合うのではないかと思います。

 なお、カブスは今オフ、FA市場に出ている選手とサインしたのは今永投手が最初です。厳密に言えばポスティングなのでFA選手ではないのですが、FA市場に上がっていた選手で考えるとそうなります。

予想外のカブス

 今オフはまずは山本由伸投手の争奪戦が起こり、今永投手はそのディールが決まってからという雰囲気となりました。その山本投手は、期限よりも前の年内にドジャースとの契約をこぎつけ、争奪戦に敗れたクラブは今永投手に流れました。

 今永投手は2023年はアメリカとのWBCファイナルに先発し、NPBではSO 9が10.9、BB9が1.4という高品質の投球を披露。これにより、レッドソックス、ジャイアンツ、エンゼルスがファイナリストと報じられる中、ものにしたのはシカゴ・カブスでした。 

マーカス・ストローマン離脱想定

 カブスがどれくらいから今永投手サイドに熱心に声掛けしていたのかは定かではないのですが、1つ明らかなのはこのウィンドウ締め切り周辺にかなりのプッシュをかけたのではないか?ということ。

 ここ数日、右腕のマーカス・ストローマンのヤンキースとの相思相愛ぶりが報じられており(本人はNY州出身ですし)、ストローマンがこのまま流出してしまう危機感があったようです。ローテーションを失うことが現実化したカブスは左右の違いはあれど、高品質サウスポーをローテーションに加えることが出来ました。

ウィンドウ期限

 両者のディールは現地2024年1月9日の段階ではまだ合意。契約は10日の見込みで、現時点では並行してフィジカルチェックの結果待ちです。多分大丈夫だと思いますが、45日間のポスティング・ウインドウが閉まる現地11日(木)の東部時間5時PMまでに契約をまとめなければなりません。もしまとまらなければベイスターズに戻ることになります。期限から逆算した合意だと思います。

契約内容(更新)

 現地2024年1月10日、今永投手の契約の数字が出ました。

  • 【情報更新】
  • 4 年/$53M (2024-27) + 2028 オプション
    • オプション行使及びベースアップ込でMAX 5年/$80M

オプションの詳細はまた後日。「設定された数字をクリアーすれば」という条件がつくべスティング・オプションのようです。また、ひょっとしたらプレーヤー・オプションも入っているかもしれません。いずれにせよ、成績と連動する形かと思われます。 

 オフシーズン前には5年/総額$85Mという予想も出ていただけに、それをそれをやや下回る契約となりました。

  • 【当初の内容】
  • 2年/$30M 保証(2024-25) + 2026-27 オプション
    • オプション行使及びベースアップ込でMAX 4年/$80M

リリース・フィー

 今永投手はポスティングによるメジャー移籍ですので、カブスは契約総額からリリース・フィーをベイスターズに支払うことになります。

 ただ、現状でははっきりとはわかりません。

【リリース・フィー】

  1. $25M未満で合意した場合→20%
  2. $25,000,001〜$50Mで契約した場合
    • 最初の$25Mに対して →20%
    • 次の$25Mを超える額に対して→17.5%
  3. $50,000,001以上の契約
    • 最初の$25Mに対して →20%
    • 次の$25Mを超える額に対して→17.5%
    • $50Mを超える部分に対して→15%
  4. 契約にSupplemental Fee(余剰の料金)がある場合、サイニング・ボーナス(契約金)あるいは、Vesting Option(〜を達成すれば$〜)がある場合はそれぞれ15%。
  5. マイナー契約の場合は、契約金の25% + 40manロースターに登録された場合の追加料金が加算されます。

Mだとすると

  • $25M x 20% = $5M
  • $25M x 17.5% = $4.25M
  • $3M x 15% = $0.45M
  • TOTAL : $9.70M

仮にMだったとすると、

  • $25M x 20% = $5M
  • $25M x 17% = $4.25M
  • $30M x 15% = $4.5M 
  • TOTAL: $13.75M rate x @JPY 145.25(1/10/2024) = ざっと19億9700万円(実際は適用されるレートは違いますからあくまで目安)。

(参考)山本由伸投手のケース

  ちなみに山本由伸投手の場合は12年/$325Mでしたから、ご覧の計算です。

  • $25M x 20% = $5M
  • $25M x 17% = $4.25M
  • $275M x 15% =$41.25M 
  • TOTAL = $50.5M @142.04 円(23′ 12/22rate) =ざっと 71億7302万円

開幕ローテーションの座を狙う!

 今永投手は、ジャスティン・スティール、カイル・ヘンドリックス、ジェイムソン・タイヨンらに並ぶ開幕ローテーションの座を狙います。

 No. 4-5にはハビエル・アサド、ジョーダン・ウィックス、ヘイデン・ウェズネスキー、ドリュー・スマイリー、そしてプロスペクトのベン・ブラウンらがおります。

 ドリュー・スマイリーはまたブルペンに回るかもしれませんが、今永投手が加わると非常に層が厚くなりますね。

 鈴木誠也選手との競演も楽しみですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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