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【MLB移籍2023】トミー・ラステラを獲得したマリナーズ、左腕のジャスティス・シェフィールドをDFAに

ラステラがロスターIN、シェフィールドがDFA

 書き漏らしていたディールを記載したいと思います。

 現地2023年1月19日のこととなりますが、シアトル・マリナーズはジャイアンツからリリースされFAとなっていたトミー・ラステラ(Tommy La Stella)と1年契約で合意しました。

 マリナーズは40manロスターにラステラのスペースを空けるため、左腕のジャスティス・シェフィールド(Justus Sheffield )をDFAとしています。

ラステラとの契約

 マリナーズとトミー・ラステラは1年契約。支払いは、メジャーリーグ・ミニマムの日割りで良いことになっています。

  • 1年/$0.72M メジャーリーグ・ミニマム (2023)

 その理由は、ジャイアンツとの契約がまだ残っているからです。トミー・ラステラは2021年2月にジャイアンツと3年/$18.75M (2021-23)でサイン。支払いは$2M(2021)、$5.25M(2022)、$11.5M(2023)というスケジュールでした。

 ところが、ジャイアンツは2022年12月28日にラステラをDFAに。そして現地2023年1月5日に正式にリリース。FAとなったところをマリナーズがサインしたのでした。

 マリナーズは金銭的には全くのノーリスクで、メジャー9シーズンのベテラン2Bを獲得したことになります。

ラステラは度重なる怪我

 ジャイアンツがラステラをDFAにした理由ですが、度重なる怪我と不調が挙げられます。

 トミー・ラステラはカブス時代の2018年に123試合に出場。.266/.340/.331の好成績をマークし、カブス内でも人気の選手となりました。

 その年のオフの2018年11月、エンゼルスがトレードで彼を獲得。大谷選手のチームメイトになったことで一弾と知名度も上がりましたね。

 2019シーズンの序盤は絶好調で、5月には打率.343、6月にも.305をマーク。この活躍が効いてオールスターへの出場も決まりました。ところが、その直後の2019年7月2日、ちょうどタイラー・スキャッグスが薬物で亡くなった日、ラステラはレンジャーズ戦で自打球を足に当て、骨折。これによりシーズン離脱が決定したのでした。せっかく選ばれたオールスターももちろん、キャンセル。ただ、選ばれたという記録は残ります。

 短縮シーズンとなった2020年はヘルシーな状態で、現地2020年8月28日時点で28試合に出場。99打数27安打、打率.273、OBP .371、SLG .486、HR 4、RBI 14、二塁打8をマーク。エンゼルスには欠かせない存在となっていましたが、トレードデッドラインでアスレチックスに移籍となりました。

 そして2021年2月にジャイアンツと上記の契約を結び、2Bとして大いに期待されていたのですが、シーズンでは調子を崩し、76試合で.250/.308/.405 という成績に。そして2021年オフの10月に、左足のアキレス腱の手術を受けることに。どうやら前年に傷めていたようです。

2022年はキャリア最低のシーズンに

 2022年、アキレス腱の手術から復帰したものの、調子は上がらないどころか、さらに低下。60試合出場で、.230/.282/.350という成績に。

 極端だったのは、左投手との対戦成績。2022年は右投手に対する打率が.245だったのに対し、左投手とは.191。これではさすがにベンチも使いにくいです。

 このような怪我と不調があり、ジャイアンツは契約を1年残しつつも、リリースという決断を下したのでした。

マリナーズではDHかINFバックアップ

 マリナーズは今オフ、トレードでブルワーズからコルテン・ウォンを獲得。彼が2Bを守るのは決定的。SSには言わずとしれたJP・クロフォード。3Bにはエウヘニオ・スアレスが入りますが、彼とDHをシェアする可能性もあります。スアレスが右打席なので、打線のバランス次第で、左打席のラステラもDHに。

 あくまでラステラの打撃が復調すればという前提にはなります。コンディションがヘルシーならやってくれそうに思います。

SEA、ジャスティス・シェフィールドをDFAに

 そしてトミー・ラステラの獲得で、マリナーズは40manロスターの席を空けるために、左腕のジャスティス・シェフィールドをDFAとしました。

「厄介な左腕」も、自滅が直らず

 ジャスティス・シェフィールドは2021年はERA6.83だったものの、エンゼルス戦ではかなり厄介な投手でした。大谷選手も5-0、3三振に抑えられており、この年のエンゼルス打線は、47打数9安打。

 2022年は、鼠径部、前腕部と故障も相次ぎ、6試合、11.2イニングのみの登板に終わり、ERAは3.86。

 もともとは力のある投手で、2014年のインディアンスの1巡目指名です。

2016年7月31日、インディアンスがヤンキースからアンドリュー・ミラーを獲得したトレードで、当時インディアンスにいたJ.P.ファイヤライゼンらとともにヤンキースに移籍。このトレードにより、アンドリュー・ミラーがポストシーズンで大活躍したのはご承知の通りです。

 ジャスティス・シェフィールドは2018年にメジャー・デビュー。

 2018年オフ、ヤンキースがジェームス・パクストンを獲得したトレードでマリナーズに移籍。

 ここまでのキャリアで最も生産的だったのは2020シーズンで、10試合に先発し、55.1イニングを投げ、4勝3敗、ERA 3.58、SO9が7.8、BB9は3.3。

 直近2シーズンのBB%は、それぞれ11%台。リーグ平均が8.5%ですから、かなり高め。キレが良く、打ちにくそうなボールを投げるのですが、四球の多さによりなかなか良い内容が得られない投手でもあります。

 ジャスティス・シェフィールドの動向にも注目したいと思います。

 お読みいただき、ありがごうございました。

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