スポンサーリンク

【MLB 移籍 2023】ブルージェイズ、Dバックスの高評価OF、ドールトン・バーショをトレードで獲得

D−バックス、2023年のOFの中心をトレード

 現地2022年12月23日、ブルージェイズとDバックス間でトレードが成立。

 Dバックスはプロテクトの宝庫のような状態で、すでにプロテクトではありませんが、若手OFで2023年のゲームのキーマン的な役割を果たすと期待されていたドールトン・バーショをトレードでブルージェイズに出しました。

 またブルージェイズからDバックスにはこれまたいい素材のガブリエル・モレーノとヒットマシーンのルルデス・グリエル・Jr.が動くことになりました。

【YOUTUBE】Welcome to the Toronto Blue Jays, Daulton Varsho!

トレード概要

 1:2で計3名が動くトレードです。

ブルージェイズGet

  • ドールトン・バーショ(Daulton Varsho/ 26)OF&C/右投げ左打ち

DバックスGet

背景

 ブルージェイズは右打者が多く、左打ちのスラッガーを探すため、過剰気味の捕手をトレードマーケットに出すことは噂されていました。ブルージェイズの捕手はご覧の通り。確かにいい人材が揃っています。

【ブルージェイズの2022年の捕手】

  • アレハンドロ・カーク(24): 2022年シルバースラッガー賞
  • ダニー・ジャンセン(28)2022年はrWAR:2.9。72試合で打率.260、OBP .339、SLG .516、 15。
  • ガブリエル・モレーノ(23): 2022デビュー。25試合、打率.319、OBP .356、SLG .377、HR1

 一方、ダイヤモンドバックスは、このオフに複数のOFがトレード・ターゲットとして注目されていました。コービン・キャロル(OF)、アレク・トーマス(OF)、ジェイク・マッカーシー(OF)、ドールトン・バーショはいずれも左打者で、それぞれにセンスがあるものの、やはり過剰気味。

 さすがに2023年のROYの有力候補であるコービン・キャロルは出さないだろうとは思いましたが、トレードの相手次第ではそれさえもやりかねません。かつて、マックス・シャーザー、ダンスビー・スワンソンを出したクラブですから。 

 ただ、捕手は104試合出場のカーソン・ケリーの他には、25才で47試合出場のホセ・ヘレーラの2人で、いずれも打率は.100台だったこともあり、捕手が手薄だったことは確かです。よって、100%のマッチとは思えませんが、受給はかなりマッチしたことからこのトレードは成立しました。

 また、ブルージェイズはこのオフにレイズからFAとなっていたOFで左打者のケビン・キアマイアーを獲得したので、右打者のルルデス・グリエル・Jr.が右打者の少ないDバックスのOFとマッチしました。

選手紹介

【TOR】ドールトン・バーショ

 ブルージェイズが獲得したドールトン・バーショは1996年7月2日生まれの26才。2023年7月で27才になります。2017年のアマチュア・ドラフトでDバックスから2巡目指名を受けてプロ入り。

 メジャー・デビューは2020シーズン。COVID-19のパンデミックが始まる前の2020年1月に発表されたトッププロスペクト・ランクで76位にランクイン。

 ドラフト後、マイナーでは主に捕手として活躍。4シーズンで180試合に先発。2020年にデビューした後も、捕手として10試合にマスクをかぶり、このうち先発として6試合に出場。2021年も2020年も捕手としての出場実績があります。

 しかし、最近は持ち前の運動神経でOFとしての役割が多くなっており、2022年7月24日のゲームを最後に捕手にはついておらず、7月25日以降はOFに専念しています。CFを中心にRFをたまに守るという具合です。

 2022年のOFとしてのDRS(Defensive Runs Saved)は19 を誇り、これはMLBのOFのランキングではマイケル・A・テイラーと並ぶ2位。ちなみに1位はアリスティディス・アキーノの20。

 Dバックスは彼のOFとしての能力を高く評価しており、プロテクトしていくとも思われていました。実際、打撃も向上しており、2022年には151試合に出場して、592打席、531打数125安打をマーク。打率.235、OBP .302、SLG .443、HR 27,RBI 74、盗塁16をマーク。

 ブルージェイズは彼を獲得したことにより、攻撃の幅がかなり広がりそうです。しかも守備もいいですからね。

【Dバックス】ガブリエル・モレーノ

 ガブリエル・モレーノは、2000年2月14日生まれの22才。23才で2023シーズンを迎えることになります。

 ベネズエラ出身。2016年8月にアマチュアFAとしてブルージェイズとサインしました。翌年の2017年、17才でプロデビュー。2019年にクラスAに上がりました。2020年はマイナーがキャンセルとなり、冬にベネズエラ・ウィンター・リーグに参加しています。

 2021年にルーキーからトリプルAまで上がりました。最も多く過ごしたのはAAで、32試合で126-47と大爆発。打率.373、OPS 1.092をマークしました。

 2022年はAAAでシーズンイン。62試合で、打率.315、OPS .806をマーク。6月11日にメジャー・デビュー。途中、AAAに落ちたりもしましたが、25試合で、打率.319、OBP .356、SLG .377、HR 1、RBI 7をマーク。2022年でルーキー・ステータスは超えましたが、2023年が飛躍のシーズンになるかもしれません。

【Dバックス】ルルデス・グリエル・Jr.

 2022年11月にアストロズからFAとなったユリ・グリエルの弟ですね。

 1993年10月10日生まれで、現在29才。ブルージェイズの2世軍団のボー・ビシェット、キャバン・ビジオがデビューする前にSS、2Bなどを守っていたのがルルデス・グリエル・Jr.でした。

 2018年にメジャー・デビュー。65試合で、打率.281、OBP .309、SLG .446、HR 11、RBI 35をマーク。LFも守るようになったのは2019年から。

 ほぼ毎日試合に出るようになったのは2021シーズンからで、141試合に出場。もうジュニアたちがIFを守っていたので、主にLFでの出場でした。2022年も121試合に出場。

 キューバ出身のルルデスは、やはりヒットマシーン。MLB通算5シーズンの打率が.285です!右打者でありながら、2021年は138安打、2022年も132安打を放ち、とにかく打撃は信頼があります。安定しています。

 現場の指揮官が喜ぶ仕事をする選手です。Dバックスでは競争ということになりますが、勝ち抜いてきそうですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】山本が6回までノーヒッター!ドジャース、連敗を4でストップ(2025/5/20)
【MLB2025】千賀、ピート・アロンゾの「出来たぞ」というアピールに和む(NYM@BOS戦)
【MLB2025】大谷に17号が出るも、ドジャースはDバックスに完敗で4連敗!B・ファートは7勝目
【MLB2025】ドジャースがベテラン・ユーティリティーのクリス・テイラーを解雇へ
【MLB2025】強烈!ブルワーズのプロスペクト、ジェイコブ・ミズロウスキーがマイナーで103 mphを記録!
【MLB2025】大谷が16号!しかし、ドジャースはジャック・コハノウィッツに苦戦して敗戦
【MLB2025】大谷、ボブルヘッドデーで14号・15号のマルチHR!D・ラッシングもメジャー・デビュー!
【MLB2025】ドジャース、オースティン・バーンズをDFAに!プロスペクトのD・ラッシングをコールアップ
【MLB INJURY 2025】球速ダウンが目立った佐々木投手がIL入り!ドジャースはカーショウを上げる予定
【MLB2025】エバン・ロンゴリアが引退!レイズはセレモニーのため1日契約へ
【MLB2025】ルーカス・ジオリトが604日ぶりの勝利投手に!W・アブレイユ、R・デバースもHRで援護!
【MLB2025】ロッキーズ、パドレスに0-21で大敗!さらに深刻な局面へ(今季3度目の8連敗)!
【MLB2025】大谷が9回に勝ち越し3ランHR!ドジャースが超乱打戦を制す!(2025/5/9)
【MLB2025】好調ハンター・グリーンが鼠径部を傷めて3回で途中降板へ
【MLB2025】マリナーズがレンジャーズからOFのレオディー・タベラスをウェーバーで獲得
【MLB2025】メッツ、ジェシー・ウィンカーとA.J.ミンターが離脱へ
【MLB2025】大谷が第9号HR!F・フリーマンが通算350号!しかし、LADはテオスカー・ヘルナンデスがILの見込み
【MLB2025】今永が左ハムストリングスを痛めて降板!カブスは今永降板後に失点して敗戦。(追記あり)
【MLB2025】ジェイコブ・デグロム、MLB最速でキャリア1,700奪三振を達成!ダルビッシュ、R・ジョンソンを抜く!(追記あり)
【MLB2025】佐々木朗希がメジャー初勝利!大谷も第8号援護HR!
【MLB2025】レッドソックス、トリストン・カサスのシーズン・エンドで1Bをどうする?
【MLB2025】3月/4月のPOM(Player of the Month) が決定!山本由伸がNL最優秀投手賞に
【MLB2025】タイガースが前田健太投手をDFAに
【MLB2025】ロッキーズが勝利!チェイス・ドーランダーがクリス・セールとの投げ合いに勝利!
【MLB2025】大谷、ウィメンズナイトでリードオフHR!S・アルカンタラから強烈な一発!
【MLB2025】菅野、初のスコアレス登板の相手はヤンキース!セドリック・マリンズも好捕で援護
【MLB2025】このギャップ!緊迫した展開の幕切れはまさかのリトルリーグ・エラー(TEX@SFG)
【MLB2025】ジャレン・デュランがホームスチールを決める!ジャコビー・エルズベリー以来、16年ぶり
【MLB2025】コリン・レイ(カブス)、先発転向3試合でERA 1.35! J・スティール離脱の穴を埋める
【MLB2025】ポール・スキーンズ、山本との投げ合いを制す!ドジャースは打線が沈黙して3連敗
タイトルとURLをコピーしました