第93回 ミッドサマー・クラシック
現地2023年7月11日、シアトルのT-Mobileパークにて第93回ミッドサマー・クラシック、通称オールスター・ゲームが開催され、盛大で大盛りあがりの祭典となりました。
スターター
ファン投票によるスターターは下記の記事に記載させていただいております。
投手とリザーブに関してはこちらを。
今季もけが人、あるいは事前、事後の登板条件により、スターターが変更となっております。当日のスターターはこのようなラインアップになりました。大谷選手は2番DHでの出場。
# | NL | AL |
---|---|---|
1 | アクーニャ(ATL), CF | セミエン(TEX), 2B |
2 | フリーマン(LAD), 1B | 大谷(LAA), DH |
3 | ベッツ(LAD), CF | アロウザリナ(TB), LF |
4 | J.D. (LAD), DH | シーガー(TEX), SS |
5 | アレナド(STL), 3B | Y・ディアス(TB), 1B |
6 | アラエズ(MIA), 2B | Ad・ガルシア(TEX), RF |
7 | マーフィー(ATL), C | ヘイズ (BAL), CF |
8 | キャロル(AZ), LF | ヤング(TEX), 3B |
9 | アルシア( ATL), SS | ハイム(TEX), C |
P | ギャレン( AZ) | G・コール(NYY) |
そして選手の入場もなかなか良かったですね。イベントが多くて、投手の調整はなかなか大変そうではありましたが。
【YOUTUBE】All-Star Game Intros! Watch the 2023 AL and NL All-Stars get introduced in Seattle!
ザック・ギャレン、さすがの球筋
NL先発はDバックスのエース、ザック・ギャレン。もうさすがの球筋でしたね。威力があるままグインと曲がるスライダーはまるでビデオ・ゲームのような球筋でもありました。さすがに前半戦だけで11勝をマークしている投手でした。
また、いつも見るシアトルの中継とはまたちょっと違う角度からの中継となり、真後ろ度合いが高かったからか、ザック・ギャレンの凄さがよくわかる映像だっと思います。
ALのゲリット・コールはRFのアドリス・ガルシアとLFのランディー・アロウザリナのキューバOFに助けられました。
大谷選手にCHANT
こんな光景は初めて見たのですが、シアトルのファンが大谷選手の第1打席で、なんとCHANTを起こしました。♪LET’S GO CLUB名♪のリズムに乗せて、”Come to Seattle”の大合唱。これはすごかったですね。
前日のインタビューでもトレードに関するトピックはNGだったのに、シアトルのファンはなかなか思い切ったことをしました。これには大谷選手も何やら平常心を失ったようで、第1打席はザック・ギャレンのボールにタイミングが合わず、空振り三振。
大谷選手は4回裏に第2打席が回り、先頭打者として打席に立ちましたが、投手のアレックス・コブがこの日はシンカーが抜け気味で四球となりました。大谷選手はつづくランディー・アロウザリナの打席でアレックス・コブによるワイルド・ピッチで2塁に進塁したものの、ホームまで生還出来ませんでした。大谷選手は、このイニングで交代。次の打席は6回裏に回りましたが、ロイヤルズのサルバドール・ペレスが代打に出ました。
MVPはエリアス・ディアス!
先制点はア・リーグで2回裏、レイズのヤンディー・ディアスがパイレーツのミッチ・ケラーからLFへソロHRを放ち、先制。
ナ・リーグは4回表にJ.D.マルチネスが2塁打を放ってチャンスメイク。ピッチャーはマリナーズのジョージ・カービー。
1アウト後にナ・リーグのバッティング・チャンプのルイス・アラエズが右中間にタイムリーを放って、J.D.が2塁から生還。ナ・リーグが1-1に追いつきます。
追加点はア・リーグで6回裏、レッズのアレクシス・ディアスから、大谷選手の代打で出場したサルバドール・ペレスがRFへシングルで出塁。つづくA’sのブレント・ルッカーが二塁打を放ち、1アウト2、3塁のチャンス。ここでボー・ビシェットが右中間に犠牲フライを放ち、3塁ランナーのサルバドール・ペレスが生還。ア・リーグが2-1と勝ち越します。
8回表、ア・リーグのマウンドにはオリオールズのクローザー、フェリックス・バティスタが上がります。ナ・リーグは先頭のニック・カステヤーノスが四球を選んで出塁。ワイルド・ピッチもあり、カステヤーノスは2塁へ進塁。
つづくバッターはロッキーズのエリアス・ディアス。5球目のスプリットが甘く入ったところをエリアス・ディアスがLFへ豪快な2ランHR! ナ・リーグが終盤で3−2と逆転に成功します。
9回裏のナ・リーグのマウンドにはフィリーズのクレイグ・キンブレルが上がり、2アウトまでこぎつけます。ところが、カイル・タッカーに四球を与え、地元のフリオ・ロドリゲスに打席を回してしまいます。これで幕引きの絵が浮かんだ人も多かったと思いますが、キンブレルはなんとフリオ・ロドリゲスに四球。地元はちょっとがっかりでしたね。
逆転のランナーを置いて、打席にはガーディアンズのホセ・ラミレス。キンブレルにとって、かなり圧のかかる場面でしたが、さすがにキンブレルは落ち着いていました。最後は、力強い4シームで空振りを奪い、三振。見事に無失点で切り抜け、ナ・リーグが3-2で勝利をもぎ取りました。
NL勝利は2012年以来
実はこれまでオールスターはア・リーグが連勝中。ナ・リーグが最後に勝ったのはなんと2012年のカウフマン・スタジアムでのオールスター。実に11年ぶりです。
そう言えば、今季はドミンゴ・ヘルマンによるパーフェクト・ゲーム達成がありましたが、これも2012年以来のこと。何やら面白い偶然ですね。
ちなみに2012年のオールスターではア・リーグ先発のジャスティン・バーランダーが立ち上がりに大苦戦して、被安打4、BB2で計5点を奪われ、8-0でナ・リーグが勝利しました。バーランダーは前年の2011年に24勝、2012年は17勝を上げ、サイ・ヤング賞の得票で2位入った年でもありました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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