マクラーナハン、球速低下を見せる
現地2023年6月22日、レイズは地元トロピカーナ・フィールドでロイヤルズを迎えての4ゲームシリーズの初日を迎えました。
このゲームのレイズの先発はシェーン・マクラナハン(Shane McClanahan)。もはやレイズの勝利が濃厚か?と思われたのですが、トラブルが発生。
マクラナハンが4回途中で降板
4回表のロイヤルズの攻撃でダイロン・ブランコを3Bゴロに仕留めて2アウトを奪ったシェーン・マクラナハンでしたが、直後にベンチになにか合図を送ったと見られ、ケビン・キャッシュ監督とチーム・トレーナーがマウンドに駆けつけました。
3人を中心に内野手も集まり、問診のようなやり取りの結果、マクラナハンはチームトレーナーとともにマウンドを後にしました。
背中のハリ
ゲーム後、レイズはマクラーナハンを「背中中央部のハリ」と発表。具体的に腰なのかどうかはこの時点ではわかりませんでしたが、大事になる前に早めに対策を取った可能性もあり、次回登板をどうするかは未定です。
マクラナハン降板後は、ルーキー右腕のケビン・ケリーがマウンドに上がり、残りアウト1つを奪い、このイニングの失点を免れました。シェーン・マクラーナンは、3.2イニングで66球を投げ、被安打4、失点2、自責点2、BB 2、SO 3。
ベロシティー・ダウン
特筆すべきは、マクラーナハンの球速がシーズンのアベレージ・ベロシティーより落ちていたこと。このゲーム前までのそれは96.7mphだったのに対し、このゲームでは95.1mph。1.6mphほど低下していました。MAXは1回表にエドワード・オリバレスに投じた97.2mph。
3回表にはイニング先頭のダイロン・ブランコに86.1mphのスライダーをLFに三塁打を打たれ、その前のボールは4シームで92.9mphしか出ていませんでした。
マイケル・ガルシアにはチェンジアップを拾われてタイムリーを許し、MJ・メレンデスにもLF前にタイムリーを打たれ、このイニングに2点を奪われていました。
違和感を感じながらマウンドに上がっていたようですね。
ゲームの方は、6回を終了して2−2のタイスコアでしたが、レイズは終盤3イニングでいずれも失点を許し、5-6でロイヤルズに競り負けました。
S・マクラナハンはサイ・ヤング賞筆頭
26歳のシェーン・マクラーナハンは、今シーズンは素晴らしい投球を披露し続けていました。
16試合の先発ですでに11勝をマーク。ERAは2.23、ERA+は182。93.0イニングで奪三振は100。奪三振率は26.7%を数えます。
このゲーム前の直近3登板はいずれもクオリティ・スタート(QS)を達成。さらに今季は1失点以内の登板が9度もあるという無双ぶりです。
【シェーン・マクラナハンの成績】
- WIN: 11(MLB NO.1)
- ERA : 2.23 (MLB NO.1)
左のエースを欠くことになったレイズ、ちょっと雲行きが怪しくなってきました。
ワンダー・フランコはベンチ
この日、レイズはワンダー・フランコをベンチに置いておきました。SSにはテイラー・ウォールズが起用されています。ワンダー・フランコは怪我などではないようで、起用されなかった理由は明らかにされていません。
レイズはここまで52勝26敗。ALイースト首位で2位オリオールズとは4.5ゲーム差をつけています。
シェーン・マクラナハンの背中のハリが長期離脱に至らなければ良いなと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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