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【MLB記録2020】トランスフォームの完成!ルーカス・ジオリト、ついにノーヒットノーランを達成

2020シーズン初のNO-NOはジオリト

 大きな記録が生まれましたね。

 シカゴ・ホワイトソックスの右のエース、ルーカス・ジオリト(Lucas Giolito)が現地2020年8月25日、ギャランティード・レート・フィールドで行われたパイレーツ戦で熱投!

 ノーヒットノーランを達成しました。

 Congratulations!

 COVID-19のパンデミックで開幕が3ヶ月遅れた2020シーズンにおいて、ルーカス・ジオリトは初のノーヒッターとなりました。

圧巻の1 BB、13 K!

 「全く、危なげがなかった」、この日のルーカス・ジオリトはそんな投球でした。

 3回を終えて、ホワイトソックスはアダム・エンゲル、ティム・アンダーソン、イーロイ・ヒメネスらのタイムリーで3点を上げ、ルーカス・ジオリトを援護。

 唯一、出したランナーは4回表、イニングの先頭となったエリック・ゴンザレスに与えた四球のみ。ちょうど2巡目に入るターンだったからか、この時はストレートのフォアボールで、やや力が入った感がありました。

 終わってみれば、9イニング、101球、与四球1、奪三振13。

高めを効果的に

 この日、ルーカス・ジオリトとジェームズ・マッキャンは非常に息のあった配球を見せてくれました。捕手のひらめきが大いにあったと思うので、リードと書いた方がよいかもしれませんね。

 ジェームズ・マッキャンは何度も高めを要求。いくつかは危ない高さにもなりましたが、パイレーツ打線を翻弄しました。

大記録の影に好プレーあり

 「危なげなかった」というのはパイレーツに得点が入る気配がまったくなかったという意味で書いたのですが、ではヒットレスの継続の意味もそうであったかと言えばやはり違います。

 大記録の影には好プレーがあります。

ホセ・アブレイユ

 6回表、2アウトからのこのシーン。SSのゴロの処理は本当に難しいものがあると思うのですが、この時はティム・アンダーソンがややリズムを崩し、送球が高めに浮いてしまいました。

 しかし、そこは1Bとして好守を誇るホセ・アブレイユ。ハイボールに即座に反応。バッター・ランナーにタッチして見事にアウトにしました。

 これがもしセーフならエラーがつき、ノーノーも継続していたかもしれませんが、記録員次第では打球を評価してヒットとしていたかもしれなかったので、ホセ・アブレイユはそのようなリスクも封じました。お見事。

ティム・アンダーソン

 7回表、1アウトランナー無しの場面ではSSのティム・アンダーソンが見せてくれました。

 シフトを敷いていたので、ティム・アンダーソンはセカンドベースよりも右についていたのですが、これを見事なフットワークでゴロを処理し、1Bへ早い送球。そしてホセ・アブレイユもまたショートバウンドを見事にすくいました。

 このプレーは大きかったですね。

 その他にも9回表の3アウト目のライトライナーは「すわ!」という程の鋭い打球でしたが、アダム・エンゲルが当然のごとく反応。何事もなかったようにキャッチ。プロですね。 

 このようなバックの守りもルーカス・ジオリトのノーヒットノーラン達成を支えました。

トランスフォーム完成の一つのゴール

 ルーカス・ジオリトが現在のフォームに変えたのは2019シーズンから。それまでの詳細は下記の記事に記載しています。

 一応、上の記事内とは違った日の動画をこちらではご紹介しておきます。

 2018年8月26 日、ちょうど2年前のピッチング・フォームです。テイクバックが大きいですね。しかも体より外というか、一塁方向に入いるような動きです。

炎上気味だった2018年

 ルーカス・ジオリトの2018シーズンの成績は32スタート、173.1イニングで10勝13敗、ERAは6.13。高いERAの背景には与四球90という制球の悪さも。

 信頼を無くしていたルーカス・ジオリトが取り組んだのはフォームの改造。今のようにテイクバックを小さくし、ほぼスナップスローのような形になりました。

 本人はこれによりベロシティーダウンも覚悟したと思われますが、意外にも制球をベロシティーはそのまま、あるいはそれ以上ということに。

 こうなると変化球も活き、ますますよい方向へと進みました。

 ボールの重みを利用したスナップスローのようなこの投げ方は最近では良くみかけます。今季絶好調のインディアンスのシェーン・ビーバーもこのパターンに属すると思います。

 しかし、これにより様々な批判も。

投手らしくないという批判をかわす

 小さすぎるテークバックに、「投手らしくない」という声も多数届いたようです。良いボールさえ投げられればそれでよいではありませんか。工夫が生んだ産物です・・・と言いたいですね。

 ただ、この小さいテークバックは肘に負担がかからないか、その点は注視したいところでもあります。昨今はむしろアーム式が多いのがMLBの傾向でもあります。

 これもどれが正解かはわからないですね。

これでまた弾みがつきそう

 ルーカス・ジオリトはこのゲームが始まるまではそれほどよくありませんでした。2勝2敗で、ERAが3.89。

 ただ、前回登板の20日のタイガース戦から良い傾向が出始め、7回を被安打3、スコアレス、奪三振13。

 この日のノーヒットノーラン達成でさらに弾みがつき、2019シーズンのような無双状態になるかもしれませんね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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