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【MLB2022】クレイトン・カーショウ、7回パーフェクトでマウンドを降りる

芸術的な投球で「復活」!

 現地2022年4月13日、ドジャースのクレイトン・カーショウが持ち味を存分に発揮。ターゲット・フィールドで行われたツインズ戦で芸術的とも言える見事な投球を披露。

 ツインズ打線にハードヒットを一切許さず、7イニングをパーフェクトに抑えました!

 もしもパーフェクト・ゲームを達成していたなら、MLBでは2012年以来、ドジャース史上では1965年のサンディ・クーファックスに次いで2人目の達成ということで、非常に残念ではありましたが、この見事な投球に拍手を送りたいです。

最高のシーズン・デビュー

 クレイトン・カーショウがレギュラー・シーズンのマウンドに立つのは2021年10月1日のブルワーズ戦以来のこと。このときは、1.2イニングで被安打5、失点3で早々に降板しました。

 シーズン後半に肘を痛め、ポストシーズンも投げることが出来なかったカーショウは、長年の疲労がここに来て現れ、34才の若さながらこのまま火が消えてしまうのではないか?と思われていました。

 ロックアウト解除後にドジャースと1年契約。これももう受け入れ先はドジャースしかないと思われたような節があり、厳しいシーズンを予想していましたが、そんな懸念を完全に払拭。素晴らしすぎる投球で、ファンを驚かせました。

 カーショウはミネソタ・ツインズ打線から7回で13個の奪三振。ハードヒットはなし。ツインズ打線は完全にカーショウに手玉に取られました。

さらに遅く!MAX91mph/最遅70.5mph

 クレイトン・カーショウと言えば、打者の視線を一旦上に導くような、大きくて落差のあるカーブが特徴の投手。

 年々、ファストボールのベロシティーは落ちていて、それが上述のような蓄積した疲労によるものであることは明白なのですが、この日の登板は、正直に言って、4シームの球速がさらに落ちました!! ほとんどのファストボールがなんと90mph未達の88-89mph。そしてMAXが91mph。

 しかし、代名詞のカーブがもっと遅くなり、一番遅いベロシティーはなんと70.5mph!

 昨年まではなんとか元のベロシティーを取り戻すべく努力していたと思うのです。それが肘痛にもつながったと。しかし、これはあくまで筆者の見方ですが、この日の投球を見る限りは、もう球速は諦めたように思います。そんな開き直ったような投球でした。それにしてもカーブをますます進化させるとはさすがです!

カーショウもサバサバ 

 どんな大投手であったもパーフェクト・ゲームのチャンスは現役時代に1度あるかどうか。2014年6月18日のロッキーズ戦で、すでに1度ノーヒット・ノーランを達成しているクレイトン・カーショウであっても、パーフェクト・ゲームの機会はそうあるものではありません。

Colorado Rockies vs Los Angeles Dodgers Box Score: June 18, 2014 | Baseball-Reference.com
Los Angeles Dodgers beat Colorado Rockies (8-0). Jun 18, 2014, Attenda...

 7回を終えて80球でカーショウを降ろしたデーブ・ロバーツ監督には、批判も集まっているようですが、当のカーショウは割とサバサバしています。

ロックアウトに言って!

 試合後の記者会見でカーショウは、降板は「正しい判断だった」と述べています。そして、「ロックアウトに文句を言ってよ」とも。

 ゲーム前から80球前後で交代ということは予め決まっておりました。

ハードな環境

 34才のカーショウは上述のように昨シーズンは肘を痛めたのですが、短縮されたスプリングトレーニングの中で調整。シミュレーション・ゲームでの最多投球は75球。それでシーズンインしたのですから、本人もこの降板は特に気にするそぶりを見せていません。

 おまけに春先の寒さでは定評のあるミネソタのこのゲームの気温は華氏で38度。摂氏に換算するとたった3.3度という極寒の中での登板。

 ベストな努力を試みた結果というところでしょう。

降板後、パーフェクトは途絶える

 なお、パーフェクト・ゲームは2番手の左腕、アレックス・ベシアがゲーリー・サンチェスにシングルを許して終了。ベシアは四球も出しました。しかし、無失点投球。

 3番手も左腕で、ジャスティン・ブルールが登板。彼は1イニングをパーフェクトに抑えました。

この試合、ツインズのヒットはこの程度だった。結局、ドジャースは7-0で勝利し、成績を3勝2敗とした。

ドジャース、8回に3者連続HR

 なお、ゲームの方ですが、ドジャース打線は、この日ツインズの先発で、パドレスから移籍したクリス・パダックの立ち上がりを攻め、ジャスティン・ターナーのタイムリーなどで、序盤2イニングで3得点。カーショウを支援していました。

 そして、8回表には、1アウトからコディー・ベリンジャー、ジャビン・ラックス、オースティン・バーンズが3者連続HRでダメ押し。

 ツインズを7-0で下しています。

 カーショウ、次の登板も楽しみですね。まさにニュー・カーショウの誕生です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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