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【MLB2022FA】カブスがマーカス・ストローマンと3年/71Mドルで合意

CBA失効前に合意

 現地2021年12月1日、CBA(Collective Bargaining Agreement )が期限を迎え、ロックアウトに入ったのはご承知の通りです。この間、オーナーとMLBPA(選手会)は交渉を続けますが、選手のディールは一切がストップ。公式サイトも選手の写真を全て取り下げていますね。このロックアウトの件も記事にしたためたいと思いますが、公式サイトのアピアランスの変更も含めて関係者はこの期限に向けて寝ずの対応だったのでは?とそのご苦労をしのびます。まあ、よくないことではあるのですが、よくするためのやむを得ざる状況というふうに受け止めております。

 そんな中、注目右腕のマーカス・ストローマンのディールが決まりました。レッドソックスをはじめ、複数のクラブが関心を寄せていましたが、決まったのは予想外と言っては失礼ですが、伝統クラブ、カブスでした。

ストローマンのディール

 マーカス・ストローマン(Marcus Stroman)とカブスのディールはすでにオフィシャルとなっています。

 CBA失効前はクラブ側、エージェント側もキャパシティがフルだったと思いますが、決められるところは決めているという内容です。直近のCBAに基づいた合意なので、今後も内容に大きな変更はないかと思います。インセンティブの条件が現時点では見えてはおりませんが。

  • 3年/$71M (2022-2024)
    • 2年目の2023シーズン終了後にオプトアウトあり
    • 2022-2023は$25Mに加えて$2Mのアップ要素あり(インセンティブかと)
    • 2024年はオプトアウトしなければ$21M
    • ノートレード条項あり

オプトアウトあり 

 2シーズンが終わったところで、他のクラブへ行くことが出来るオプトアウト条項ありとなっています。この辺はカブスで継続したいかどうか、カブスが優勝争いが出来るクラブになっているかどうかも継続の視点に入っていると思います。さらに、自身のFA市場での価値が大きく高まっていればオプトアウトも。

2020-2021はQOを受諾

 2020シーズン終了後にFAとなったマーカス・ストローマンは、コロナ・パンデミックの影響でクラブの収益が悪化してFA市場が活況とならないと判断したのか、クオリファイング・オファーを受諾しました。サラリーは$18.9M。

2021年の成績

 そしてメッツでの2021年の成績は、スターターとして皆勤賞とも言える33スタート。179.0イニングを投げて10勝13敗、ERAが3.02。奪三振は158で、BBは44。SO9は7.9、BB9は2.2。ERA+は133。

 負けが先行してしまいましたが、2021年のメッツ打線のことを考えると、本来であればもっと勝ち星が増えていたかもしれません。

マーカス・ストローマンのキャリア

 マーカス・ストローマンは1991年5月1日生まれの30才。2022年の開幕時点でも30才ですが、すぐに31才となります。

 ドラフトは2012年のブルージェイズ1巡目指名。

 デビューは2014年。23才の時です。

2016年、2017年と2年連続で200イニング以上を投げ、2017年は13勝9敗、ERA 3.09でサイ・ヤング賞の投票で8位にランクイン。また際立ったアスリートでもあるストローマンはこの年、ゴールドグラブ賞を獲得。勝利数の13勝はここまでのキャリアハイ。

 2019年のトレード・デッドラインでメッツへ移籍。

 2020年の短縮シーズンはオプトアウトし、出場しませんでした。そして、今季の成績へとつながります。

キャリアを通じてHR9が0.8

 投球の魅力の一つとして被本塁打の少なさがあります。2021年までの7シーズンで通算HR9が0.8。これは少ないですね。

 シュースド・ボール(改造ボール)でHRが際立って多かった2019シーズンはさすがに1を超えましたが、それでも1.2に抑えました。

 スプリット使いであり、コントロールが非常に良いことがこの成績につながっていると思います。なお、投球はファストボールはほぼシンカーです。4シームも投げますが、球種のシェアで一番低く、しかも2.6%(2021)です。シンカー、スライダー、カット、スプリットでボールを動かしてくる投手ですね。 

 なお、メジャー・リーグの選手は身長をサバ読みすることは少ないので、マーカス・ストローマンの公表されている身長もほぼ間違いないとは思いますが、170cmしかありません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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