楕円形スタジアムでLFまでの距離は取れるのか?
現地2024年8月9日、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドはモータースポーツ界とのコラボを発表。NASCARの最も象徴的な会場のひとつであるテネシー州のブリストル・モーター・スピードウェイで試合を行う計画を発表。開催日を2025年8月2日(土)に設定しました。カードはブレーブス vs レッズで、レッズ・ホームの3連戦のうちの1試合をここで行います。
その青写真がこちら。
The Braves and Reds are officially set to play a regular season game inside Bristol Motor Speedway on August 2, 2025
— MLB (@MLB) August 9, 2024
Here's what the view will look like from The Last Great Colosseum 🤩 pic.twitter.com/iA5xu3s4OX
NASCARとは
筆者はモーター・スポーツに関しては詳しくなく、アメリカで人気があるという程度の知識しかありませんが、今回、改めて調べて見ますと、F1などの鈴鹿サーキットのような大型のコースではなく、オーバル(楕円形)のコースでレースが行われていて、今回はその会場にフィールドを作って試合をしようという計画になります。
上述のNASCARとは”National Association for Stock Car Auto Racing, Inc.”という主催団体のこと。もともとはストックカーと呼ばれるストック(市販)車両を使用したレースとして始まったようですが、現在はその他の車両も使われいます。
詳細はトヨタ・モーターさん のNASCARに関するページをご覧ください。
テネシー州の場所
会場のブリストル・モーター・スピードウェイとは、テネシー州のブリストルにあります。
大まかなロケーションは下記の埋め込みの通りで、アトランタのあるジョージア州の上に位置するのが西がテネシー州で東がノース・カロライナ州。レッズの本拠地のシンシナティはオハイオ州でこの会場の北。両チームのフランチャイズの中間に位置しているということになります。
LFまでの距離が取れるのか?
楕円形のスタジアムでの開催と聞いて心配するのはこの例ではないでしょうか?
1984年のロス五輪の会場で行われたフィールドはLFがなんと250ftで76.2mしかありません。この形では距離が取れないですよね。ネットで調節したようですが、もはや外野の芝生部分がほとんど取れていません。反対にRFは440ftで134mも取れているという。
今回のブリストルの会場の距離を測ってみたところ、ロスの五輪会場のようなことはとりあえずありませんでした。モータースポーツを行っているので、それなりに大きいことは予測でき、長い方の距離(ストレート部分)は650ftで198m。
問題はホームとLF、RFの距離ですね。青写真からおそらくフィールドは下記の向きで取られると見られ、ご覧の通り、ファウルゾーンをどれくらい取るか?にも依りますが、最大で106mほど、下記の埋め込みの赤線部分では96.8mほど取れました。
コースはコンクリートで固められているでしょうから、コースの内側のどの辺りにホームプレートを置けるのか?ですが、たぶん94m-96mくらいの距離は取れるのではないか?と思います。
よって、上記のロスの五輪会場のようなことはなさそうです。
最大15万人
このブリストル・モーター・スピード・ウェイのキャパは15万人と言われています。スタンドは増設こそすれ、潰すことはないですから、おそらく史上最大の会場となる見込みです。
これまでの最大のMLBの最大収容人数の上記の埋込にある2008年3月28日に行われたロスの五輪会場でのレッドソックス@ドジャース戦の115,300人。
今回のイベントではキャパをそれを遥かに上回りますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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