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【MLB 2020】ブルージェイズ、PNCパークをホームスタジアムとして使用→バッファローに最終決定

ピッツバーグ・ブルージェイズ!?

 開幕直前にも関わらず、カナダの保健当局からレギュラーシーズン開催の承認を得られていなかったトロント・ブルージェイズですが、現地2020年7月21日、ついに2020シーズンのホームスタジアムを決定。トロントを諦め、ピッツバーグ・パイレーツのPNCパークを使用することが決まりました。

 公式発表はPNCパークのあるペンシルバニア州の承認を待って行われますが、現地2020年7月22日にもその承認が下りそうです。

 また当のピッツバーグ・パイレーツもスタジアムをシェアすることに合意しています。

メジャー仕様のスタジアムが必要だった

 当ブログでもブルージェイズがホームスタジアムを求め、さまよっている様を記事にさせていただきました。

 候補地として、傘下トリプルAのバイソンズのホームスタジアム、サーレン・フィールドがその最有力候補だったのですが、結局メジャーのスタジアムを使用することになりました。

理由その1)照明設備

 その理由ですが、まず1つめとして照明設備がマイナーのスタジアムでは不十分であったことが挙げられます。サーレン・フィールドはスタンドやフィールドは素晴らしかったものの、いかんせん照明が完全なマイナー仕様。

 なんとか現場でのプレーが行える程度のものしかありませんでした。

 今季のメジャーリーグは東海岸のゲームを通常の夜8時から1時間か2時間早く開催し、そしてその後に西海岸のゲームが行われる予定。

 東海岸住みの人ならテレビ中継を夕方から夜中1時頃まで見られるように組まれています。

 そうなるとマイナーのスタジアムの照度では画面が暗く、テレビ映りも悪いことから、メジャーのスタジアムを使う必要がありました。

理由その2) 

 またメジャーサイズにこだわった理由として、選手がそれを望んだからというのもあります。選手がなぜそれを望んだかたというと、マイナー仕様ならロッカールームがせまく、練習施設も限られているからです。 

 今季は特に6フィート(=約180cm)のソーシャル・ディスタンスが推奨されていることからも、ロッカー・ルームはメジャー仕様の広さが必要。

 さらに、練習施設が充実しているのもメジャーのスタジアムならでは。よって、トリプルAのスタジアムが候補して外れました。

なぜPNCに?

 ではなぜ、PNCに決まったか?についてですが、このようなプロセスがありました。

  • フロリダ州のスプリングトレーニング施設を本来なら使いたかったのですが、フロリダ州そのものが武漢ウイルスのホットスポットゆえに使えなかった。
  • トリプルAのスタジアムでよいスタジアムがあったが、上記の理由で難しくなった。
  • オリオールズのカムデン・ヤーズも候補に上がったが、同地区ゆえ候補からはずれた。
  • 東地区で行けば、ニューヨークはロケーションはよかったが、まだホットスポットでった点。
  • D.C.はそもそもカナダくらいに厳しい規制ゆえナッツとのシェアはなしに。
  • フィリーズとの交渉は特になし。
  • 残るは中地区しかなかった。できれば違うリーグに。
  • 中地区でもっともスケジュールがマッチしたのがパイレーツだった。

 以上の理由からPNCに決まりました。

コンフリクトはある

 スケジュールがほぼ完璧にあったパイレーツでしたが、それでもホームスタジアム使用日において、コンフリクトがあります。

重なる日パイレーツ・Homeブルージェイズ・Home
7/29MIL戦(9/27-29)WSH戦(9/29-30)
9/8-9CWS戦(9/8-9)NYY戦(9/7-9)
9/21-23CHC戦(9/21-24)NYY戦(9/21-24)

多少のリスケは発生

 新しいスケジュールは間もなく出る予定です。パイレーツのスケジュールは動かさず、ブルージェイズのスケジュールを動かす予定です。よって、対戦相手にも影響が出るので正式なリスケジュールはもう少々お待ち下さい。

 以上、バタバタになりましたが、ブルージェイズがなんとかメジャー仕様のスタジアムでホームゲームを行なうというニュースでした。

 スケジュールが動いてしまう対戦相手はちょっと気の毒ではありますが、この時期ゆえに致し方ありません。先発ローテーションが変わるクラブも出るかもしれませんね。

追記)結局、バッファローに決定

 現地2020年7月23日、トロント・ブルージェイズが公式発表。2020シーズンのホームスタジアムは結局、当初通り、バッファローで行なうことが決まりました。

 肝心のソーシャル・プロトコルですが、ブルージェイズはレッドソックスとのフェンウェイでのエキジビジョン・ゲームを通じ、古いスタジアムでロッカー・ルームが比較的狭いフェンウェイにおいてレッドソックスは他のエリアを開放して選手感の距離を広げることを苦心していたことを背景に、これならサーレン・フィールドでも同じようなやり方で距離をキープできるかもしれないということでサーレン・フィールドで行なうことに決定したようです。

リスケ 

  • 7/29-30: WSH @TOR (Nationals Park)

 ブルージェイズは当初、29日がHome Openerでしたが、この決定を受け29日と30日はナショナルズ・パークでHOMEとして行なうことに。

 ナショナルズとは当初、27日、28日にロード・ゲーム、29日、30日はトロントでホームという設定でしたが、変更後は4試合ともナショナルズ・パークで行い、後半2試合は形だけブルージェイズがHomeとして行なうことになりました。ただ、ベンチなどは動かさず、ユニフォームはHome用に変えて行なうと見られています。

 したがってバッファローでは7月31日と8月1日のフィリーズ戦が最初ということになりそうです。バッファローは絶賛準備中です。

 まあ、PNCですと上記の通り、コンフリクトがありましたから、ちょっとむずかしい点はありました。

 また何かあれば追って、ご報告いたします。

Toronto Blue Jays Schedule
The Official Site of Major League Baseball

 お読みいただき、ありがとうございました。

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