元マイアミの監督でTEXのフロントオフィス
現地2025年10月3日、テキサス・レンジャーズは2026年からのフィールドの指揮をスキップ・シューメイカー(Skip Schumaker)に委ねると発表。こちらはすでにオフィシャルとなっております。
Got our Skip.
— Texas Rangers (@Rangers) October 4, 2025
Skip Schumaker has been named the 21st full-time manager in franchise history. pic.twitter.com/pqx9hwdAYw
スキップ・シューメイカーは2023年から2024年までマイアミ・マーリンズで指揮を執り、2025年からはレンジャーズのフロントオフィスでBOのシニアアドバイザー(Senior Advisor, Baseball Operations)のポジションに就いておりました。
契約
スキップ・シューメイカーは就任1年目の2023年にNLMOY (Manger of the Year)を受賞。2022年の69勝93敗(4位)から2023年の84勝78敗(3位)への好転が評価されました。
そのスキップ・シューメイカーとレンジャーズとの契約は4年で、クラブ史上21人目のフルタイムの監督となりました。
- 4年(2026-29)
噂通り
レンジャーズは2024年終了後、将来の殿堂入り監督と目されるブルース・ボーチーの任期満了に伴い、監督探しを開始したところでした。
レンジャーズとしてはブルース・ボーチーとの再契約を望んでいましたが、年齢要素もあり、ボーチーは辞退。ただ、現時点ではジャイアンツもボブ・メルビンを解雇し、新監督探しを行っており、ブルース・ボーチーとPOBO(President of Baseball Operations)のバスター・ポージーとは師弟関係ゆえ、ジャイアンツの監督就任も噂されております。こちらもさすがに年齢要素でどうなるかわかりません。
また、レンジャーズはブルース・ボーチーをフロントオフィスの相談役にとオファーしておりましたが、こちらもまだ結論が出ていません。これもジャイアンツの監督就任の噂が消えない要素です。もっとも、現地2025年10月3日、ジャイアンツはカート・スズキもその候補に挙げております。
今回の監督就任はPOBO(President of Baseball Operations)のクリス・ヤングが発表。マイアミでの経験とレンジャーズのフロントオフィスでの情熱的な仕事ぶりにより彼に託そうと思ったという趣旨の声明を出しました。
なお、クリス・ヤングはスキップ・シューメイカーを一本釣り。他の候補は全く考えてなかったようです。
そしてスキップ・シューメイカー本人は「レンジャーズの監督を務めるこの機会に光栄であり、興奮している。昨季はフロントオフィスでの役割を通じて組織を深く理解したが、今週クリス・ヤング(POBO)、ロス・フェンスターメイカー(GM)らとの対話で、この機会への関心をさらに強めた。2026年シーズンに向けた仕事を始めるのが待ちきれない」と語っています。
これまでのスキップ・シューメイカー
スキップ・シューメイカーは1980年2月3日生まれの45歳。2026シーズン開幕は46歳です。現役は2005年から2015年までで、カージナルス、ドジャース、レッズに在籍。2016年にパドレスとマイナー契約を結んだものの、3月には引退。
引退後の2018年に早くもパドレスの1Bコーチに就任。2020年シーズン前には、パドレスから “アソシエイト・マネージャー “の称号を与えられています。
2021シーズン、カージナルスは結果を出していたマイク・シルド監督(現パドレス監督)を解任。後任にオリバー・マーモルをベンチコーチから監督へと昇格させました。カージナルスはベンチコーチが空いたので、その後任として採用したのがスキップ・シューメイカーでした。マーモル&シューメーカーのコンビは非常にうまく機能し、カージナルスは2022年に93勝69敗でNLセントラルを制覇。この手腕が認められ、マーリンズの監督としてヘッドハントされ、上述のように2023年は前年の成績をくつがえしての盛り返しでNL MOYを受賞。
ただ、2024年シーズンは逆戻りで100敗を記録。これは評判の悪いマーリンズのフロントの要素が大。よって、このシーズンの指揮は額面通りの手腕ではないと見たほうが正しく、実際、2025年はホワイトソックスの監督の話もあったほど。ただ、ホワイトソックスはウィル・ベナブルが最終的に監督に就任。レンジャーズからの声がけもあり、フロントオフィスで1シーズンを過ごしていたのでした。
財政との戦いも
レンジャーズは2023年にワールドシリーズを制覇したものの、過去2シーズンは期待外れのシーズンとなりました。その原因はクラブ側が地元放映権契約の破棄に伴う収益の減少に苦しんだことが大きく、これがまだ今オフも影響し、選手獲得資金に多くを割けない模様。
ロスター刷新もあり
そのような状況で今オフはロースターの刷新は必至。
大型契約でサインしているジェイコブ・デグロム、コーリー・シーガー、マーカス・セミエン、ネイサン・イオバルディらは固定ですが、受け側が提示する条件次第ではトレードに出す可能性も。
もっとも手を入れられやすいのはFA前の選手たちで2023年に活躍したアドリス・ガルシア、ジョナ・ハイム、ジョシュ・ユング、ジェイク・バーガーらのうちの誰かがトレードまたはノンテンダーとなる可能性大。
編成はスキップ・シューメイカーの仕事に大きな影響を与えますので、ここは注目ポイントですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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