ドジャース、ブルペン・ゲームでテスト
現地2025年9月26日、ドジャースはシアトルにてマリナーズとの今季最終シリーズのGm1に臨み、マリナーズ先発のジョージ・カービーに苦戦しながらも、キケ・ヘルナンデスの効果的な2ランHRなどで3-2で勝利。
7人で12K
このゲームでドジャースは完投能力のあるエメット・シーハンをあえて1.0 イニングのみの登板に止め、ブルペン・ゲームを実施。カル・ロリー、ランディー・アロウザリナ、ユーヘイニオ・スアレス、フリオ・ロドリゲスら強打者のいるマリナーズ打線に対して、プレーオフ本番のテストとでも言わんばかりに計7名の投手を登板させました。
この日、マウンドに上がったのは以下の投手達。7人で計12KでERは1。非常に安定しておりました。
Name | IP | H | R | ER | BB | SO | HR |
---|---|---|---|---|---|---|---|
E・シーハン | 1.0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 |
J・ロブレスキー | 2.0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
W・クライン | 1.2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
A・バンダ | 1.1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
佐々木朗希 | 1.0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
B・トライネン | 1.0 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 |
T・スコット | 1.0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 |
Total | 9.0 | 8 | 2 | 1 | 4 | 12 | 0 |
佐々木、強打者と対戦!
そんな中、佐々木朗希投手は5番手で7回という非常に重要な場面で登板。しかもドジャースはあえて強打者と当たるよう計算して登板させています。ドジャースは6回表に1点を追加しており、3-1と2点のリード。強打者に対してそのリードをキープ出来るか?ということを見られました。
カル・ロリーを三球三振!
その結果ですが、佐々木投手の投球は抜群に良く、これはもうプレーオフのロスター入りはほぼ確実にしたと言っていいでしょう。
この日の佐々木投手の投球はほぼホームプレートの上に置かれ、非常に安定。しかもベロシティーも最高でした。
7回表の先頭打者はJP・クロフォード。初球は98.3mphの4シームをアウトローに投げ、ファウルで1ストライク。2球目のスプリッターはホームプレートの上を通過する1バウンドで空振りを奪い、2ストライク。3球目は2シームのような動きでアウトコースに流れるスプリッターで3Bゴロに仕留めて1アウト。
つづくバッターはコール・ヤング。佐々木投手はヤングに対する4球もすべてホームプレート上で、2球目のスプリッターもホームプレートで低めに落ち、最高のコースを描きました。最後はインローへの99.8mphの4シームで三振。4球で仕留めました。
2アウトとなり、対戦バッターのハードルがグンと上がってきました。
ランディー・アロウザリナは初球、インハイへの99.8mphの4シームを球筋を見抜くように早めにステップアウトして見逃し、まず1ストライク。2球目、4シームがほぼ同じコースへ投じられましたが、ベロシティーは100.1mphへUP。これにアロウザリナは見事に対応、ライナーでLFウォール直撃の2ベースを放ちます。ウォールの上部に当たりましたから、あわやHRかという当たりでした。
問題は打たれた後の投球。しかも次打者は60HRのカル・ロリー。これはダグアウトにとっては最高のテストケースになったと思います。
佐々木投手は非常に落ち着いておりました。
前の打者に4シームを痛打されたので、初球はスプリッターでロリーの打ち気を逸らし、1ストライク。これはさすがにベン・ロードヴェットが素晴らしいリードを見せたと思います。2球目もスプリッター。これもアウトローにきれいに落ちて、ロリーの空振りを誘い2ストライク。3球目、ロードヴェットが要求したのはスプリッター。これがインローにきれいに落ちて、ロリーの空振りを誘い、見事に三球三振!
佐々木投手は12球で無失点で片付け、2奪三振。しかも12球中、ストライクは11球。
おそらく佐々木投手は162試合目もリリーフで登場することでしょう。これが勝っていればなおさら。今度はベンチは抑えて欲しいと思うところで、普通に起用し、タナー・スコット、アレックス・ベシア、ブレイク・トライネンらと同じ立場での起用となるでしょう。これで内容が良ければ、もう間違いないと判断されるでしょう。
佐々木投手がドジャース・ブルペンの救世主になる可能性も。
試合後、ロバーツ監督も「4月なら、同じ結果は得られなかっただろう」と語り、彼の成長を讃えました。
一人、安定するといい影響は波及するものなので、佐々木投手の安定はブルペン全体もよくするかもしれません。彼の影響で、タナー・スコットとアレックス・ベシアが本来の投球に戻ることができれば、佐々木投手のリリーフ起用はなおされ大成功というところですね。
ドジャースのワイルドカードの相手はレッズか?メッツか?
9月30日からのポストシーズンが楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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