イチローさんのHOF入りの年に地区優勝
現地2025年9月24日、T-Mobileパークで行われたロッキーズ戦でシアトル・マリナーズがルイス・カスティーヨの7.1イニング10奪三振の好投、カル・ロリー(Cal Raleigh)の59号、60号HR、フリオ・ロドリゲスの32号、ホルヘ・ポランコの25号HRなどでロッキーズに9-2で快勝。
シーズン成績を89勝69敗とし、残り4ゲームで2位アストロズに6.0ゲーム差をつけて見事にALウエストの地区優勝を決めました!おめでとうございます。
2001年以来
マリナーズがALウエストを制覇したのはイチロー選手のデビューイヤーとなった2001年以来、実に24年ぶりの快挙です。この年は116勝(46敗)をマーク。2000年にデビューした佐々木主浩投手が2年目で45セーブをマークしました。
今年はそのイチロー選手がメジャー通算3089安打を放ち、HOFに選出された年。その記念すべき年に優勝を勝ち取ったマリナーズ。今年はポストシーズンも強そうです!
カル・ロリーがついに60号
ホームランが止まらないカル・ロリーは次々にマイル・ストーンを更新。2025年9月20日のアストロズ戦ではケン・グリフィー・ジュニアが1997年と1998年に記録した56号を超える57号を放ち、フランチャイズ・レコードを更新。
そしてこの日、シーズン60HRに到達。ベーブ・ルースと並んでおります。現役でもアーロン・ジャッジの62HRにあと2本と迫りました。
Rank | Player (達成時の年齢) | HR | Year | Bats | Team | League |
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1. | バリー・ボンズ (36歳) | 73 | 2001 | L | SFG | NL |
2. | マーク・マグワイア (34歳) | 70 | 1998 | R | STL | NL |
3. | サミー・ソーサ(29歳) | 66 | 1998 | R | CHC | NL |
4. | マーク・マグワイア(35歳) | 65 | 1999 | R | STL | NL |
5. | サミー・ソーサ(32歳) | 64 | 2001 | R | CHC | NL |
6. | サミー・ソーサ(30歳) | 63 | 1999 | R | CHC | NL |
7. | アーロン・ジャッジ (30歳) | 62 | 2022 | R | NYY | AL |
8. | ロジャー・マリス (26歳) | 61 | 1961 | L | NYY | AL |
9. | ベイブ・ルース (32歳) | 60 | 1927 | L | NYY | AL |
9. | カル・ロリー(28際) | 60 | 2025 | Both | SEA | AL |
そんなカル・ロリーのRBIは125。AL2冠はほぼ手中に納めました。なお、両リーグ通じてRBIトップはフィリーズのカイル・シュワーバーで132。ちなみにマリナーズはユーヘイニオ・スアレス(シーズン途中でDバックスから移籍)も114を記録しており、ALのRBI NO,1、2がマリナーズです。
圧倒的な投手力
もともとマリナーズは投手力、とくに先発はメジャー屈指の逸材揃いでした。これは今季だけでなく、ここ3年ほどはずっとそうです。
今季はブライン・ウーが15勝7敗、ERA 2.94とローテーションを牽引。ルイス・カスティーヨが11勝、ジョージ・カービーが10勝とこの3人は非常に堅牢です。そして出遅れたものの、やはり存在感のあるローガン・ギルバート、ルーキー時代にセンセーショナルであったブライス・ミラーも戻ってきました。
ブルペンではアンドレ・ムニョスが63試合でERA 1.47とまさに守護神として存在し、エドゥアルド・バザード、ゲイブ・スピアーズ、そしてマット・ブラッシュらERA 2点台を出し、カルロス・バルガスもERA 3.96を記録。主要ブルペンでERA 4点を超える投手がいないという凄さ。
今季はピッチングのERAが年間を通じて3.87でMLB 11位。2024年は3.49でMLB 2位でしたので、昨年よりは落ちたものの、安定しておりました。
ついに打撃が目覚める
そんなマリナーズの課題はとにかく打撃でした。2024年等は貧打過ぎて圧倒的な投手力を活かせず、もったいない限りでしたが、今季は上述のカル・ロリーが大爆発。
今季も夏まではカル・ロリーだけが目立っている状況でしたが、チームの顔であるフリオ・ロドリゲスが後半に復調。さらに今季はホルヘ・ポランコも好調でそれに加えてトレード・デッドラインで補強したジョシュ・ネイラー、そしてユーヘイニオ・スアレスが機能。
もはや鬼に金棒状態になったのでした。
アストロズが失速
そして6月以降首位に君臨していたアストロズが9月に入り、失速。最後の直接対決となった9月21日からの3連戦はマリナーズがスウィープ。これで決まりました。
アストロズはエースのフランバー・バルデスが捕手のサインとは違うボールをわざと投げる事件があったり、クラブ内でスッキリしない出来事があったので自滅しました。
There’s speculation that Astros pitcher Framber Valdez purposely crossed up his catcher Cesar Salazar and hit him with this pitch after Salazar told him to step off before allowing a grand slam pic.twitter.com/ds3c9MzQV6
— Jomboy Media (@JomboyMedia) September 3, 2025
これもマリナーズをアシストしました。
PSでは力を発揮しそう
2001年、マリナーズはシーズンを圧勝し、ALDSにおいてもインディアンズに3勝2敗で勝利。しかし、ALCSではヤンキースに4勝1敗で敗れ、ワールドシリーズ進出は逃しました。
今季、マリナーズはまず投手陣が安定していることから、この時点でかなり優位かと思います。そして打撃も勢いが出てきましたので、ポストシーズンではかなりやるのではないか?と思います。
マリナーズは現時点でALの勝率が2位。NO.1のブルージェイズが怪しいのでNO.1スポットに収まるかもしれません。ALはワイルドカード争いが激しく、まだどこが進出するのか決まっておりませんが、もう2位以内はほぼ確定で、ALDSからのスタートとなります。
24年も待ったマリナーズ・ファンが喜ぶようなポストシーズンになれば良いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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