ドジャース&パドレスの最終戦
現地2025年8月24日はドジャース@パドレスの直接対決最終戦の日。ここまでパドレスが連勝して首位を奪い、ゲーム差は1.0をつけております。
運命のGm3でドジャースが同率首位に戻すか?あるいはパドレスがにつけ離すか?という分岐点でしたが、最終戦はドジャースが投打に力を見せ、なんとか一矢報いてスウィープを免れました。両者は再びゲーム差なしの同率首位となっております。
山本VSピベッタの投手戦
ドジャースはエースの山本由伸投手が、パドレスは安定感のあるニック・ピベッタが先発。両先発ともに非常に慎重な立ち上がりとなりました。
1回表、ドジャースはリードオフの大谷選手が3-1カウントから四球を選んで出塁。ピベッタはナックル・カーブしかゾーンに入れてきませんでした。慎重でしたね。
ドジャースはこの機にムーキー・ベッツがCFへのラインドライブのシングルを放ってチャンスを拡げると、3番のフレディー・フリーマンもフルカウントから四球を選び、ノーアウト満塁の大チャンスを迎えます。
ここで4番のテオスカー・ヘルナンデスは高めの4シームをCFに運び、これが犠牲フライとなって大谷選手がホームイン。ドジャースがまずは1点を先制します。ただ、この後、アレックス・フリーランドとアンディー・パヘスが連続三振を喫し、得点は1点止まり。
一方の山本投手も立ち上がりは慎重になり過ぎて、フェルナンド・タティス・Jr.にいきなり3ボールの投球。この後は2ストライクを奪ってフルカウントにすると、タティスが3球連続でファウルで粘ります。最後、9球目のシンカーがゾーンから外れてしまい、タティスが粘り勝ち。1塁へ歩きます。
山本投手はこの後、ルイス・アラエズからダブルプレーを奪い、2アウトとすると、マニー・マチャードからは三振を奪い、立ち上がりは無失点。97-98mphをコンスタントにマークし、調子は良さそうでしたね。
ドジャースが1-0とリードしたまま進み、次の1点を奪ったのはパドレスでした。
3回裏、1アウトからジェイク・クロネンワースがLFへのシングルで出塁すると、つづくエリアス・ディアスが左中間に大きな当たりを放ち、これが2ランHRに。パドレスが2-1と逆転に成功しました。これで、このゲームもパドレスのペースになるか?と思われました。
山本、6イニングまで踏ん張る!
しかし、この後、山本投手は踏ん張ります。4回裏は三者凡退。5回裏は1アウト1、2塁でエリアス・ディアスを迎えましたが、ここはスライダーでタイミングを外してRFフライに打ち取り、2アウト。まだタティス・Jr.も控えていたのですが、3Bゴロに打ち取り、追加点を許しませんでした。
山本投手は6回表に同点に追いついてもらうと、6回裏を無失点に。ここでまた失点すると流れが来なかったので、その点でさすがの投球を見せてくれました。山本投手は6イニング、92球を投げて被安打4、失点2、ER 2、BB 2、SO 6、HR 1とこの大事な試合で見事にゲームメイクしたのでした。
F・フリーマンが価値ある同点HR
なんとかして山本投手を援護したいドジャースはピベッタに苦戦していましたが、6回表、1アウトからフレディー・フリーマンがCFへソロHRを放ち、これでドジャースは2-2の同点に追いつきます。
ニック・ピベッタも6回でマウンドを降り、被安打2、BB 3、SO 7、HR 1という内容でした。相変わらず、安定しております。
ドジャース、7回に5得点
投手交代後に打線に火が点くことはよくありますが、この日のドジャースがまさにそうでした。パドレスはニック・ピベッタの後にジェレマイア・エストラーダを起用。勝ち越しを許さない人選でもあります。しかし、この日はその目論見が崩れました。
ドジャースはエストラーダから下位打線で1アウト1、2塁のチャンスを作ると、ルーキーのダルトン・ラッシングが集中力を発揮して、フルカウントまでボールを見極めます。そして7球目、スライダーがほぼど真ん中に来たところを仕留めました!これが右中間スタンドに入る3ランHRとなり、ドジャースがここで一気に3点を追加。5-2とリードを拡大します。
さらにこの後、2アウト1塁でパドレスは左腕のワンディー・ペラルタにスイッチ。フレディー・フリーマン対策を施したのですが、この日のフリーマンにはそれは効きませんでした。フリーマンは2ストライク後のチェンジアップをライナーでRFスタンド二ライナーで持って行く一発を放ち、これが2ランHRとなって、このイニング5得点目。
ドジャースは7-2とリードを拡げたのでした。
タナー・スコットが復帰!
7回裏、ドジャースのマウンドはジャック・ドライヤーを起用。さらに2アウトからブレイク・トライネンがアシストし、二人で1イニングをスコアレスに。
そして8回裏、D・ロバーツ監督はマウンドにタナー・スコットを起用。
タナー・スコットは左肘の炎症で7月22日にIL入り。傷めた場所が場所だけにかなりやばいのではないか?と思われましたが、約1ヶ月後の8月19日にマイナーのリハビリを開始。8月22日にILから復帰し、この日が復帰初日。
タナー・スコットはさすがに100mphは記録しませんでしたが、タティス、アラエズ、マチャードという最も厳しいターンを三者凡退に抑え、さらに味方に流れを引き寄せます。この日の最速はマチャードを3Bゴロに仕留めた4シームの97.8mph。
これから調子が上がって行けばいいですね。
大谷がダメ押しの45号HR
9回表、パドレスのマウンドには松井裕樹投手が上がりました。1アウト後、大谷選手との対決に。大谷選手はスウィーパー2球で追い込まれたものの、その後のスプリットをファウルで逃げるなど徐々に松井投手に合わせて行きます。そして5球目、94.1mphの4シームが高めに浮いたのをフルスイング。打球は右中間スタンドに消えるソロHRで、よく飛びました。打ち出し速度108.9mph、飛距離409ft(124.66m)の一発でした。
これはもはやダメ押しの一発となりましhた。
話題になっていたヘックラーとのハイファイブもありました!大谷選手はやることが面白いですね。
※「ヘックラー (heckler)」は野次を飛ばす人、または「野次を飛ばす」という行為を指す言葉です。
この45号はカイル・シュワーバーと同じ。なお、MLBトップのマリナーズのカル・ロリーはシーズンをこの時点で49号HRを放っています。
ドジャースは最終回にカービー・イェーツが登板。三者凡退に抑えてゲームを締めました。
ドジャースが8-2で勝利。山本投手に11勝目がついております。
互いに残り31試合。今後、どうなるのか注目ですね。なお、前の記事にも書かせていただいた通り、直接対決で勝ち越しを決めているドジャースは仮にシーズンの最終成績がパドレスと並んだ場合であっても、タイブレーカーで上に来ることになっております。
お読みいただき、ありがとうございました。
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