ドジャース、今季最大の山場
現地2024年9月24日、いよいよNLウエストの最大の山場、パドレス@ドジャースの最終シリーズが始まりました。
ドジャースはゲーム差3.0でこのシリーズを迎え、仮にスウィープされたとしても「勝率で並ぶだけ」という状況を作り、このシリーズに臨んでいます。優位ではあります。ただし、このゲームも含めて双方ともに残り6試合。ともに最終戦を終えて勝率が並んだ場合、ドジャースは直接対決でパドレスに大きく負け越しており、その場合は優勝を持って行かれるというシナリオもあります。
いずれにせよ、ドジャースはローテーション投手が怪我人続出で不足し、ゲームメイク出来るかどうかが鍵。一方のパドレスは先発、打撃ともに非常によく機能しており、非常に強いです。ただし、大きな弱点もあり、それはクローザー。ロベルト・スアレスが不安定です。ここがパドレスの泣き所。
果たしてどうなるか?と注目していたGm1ですが、ともに特徴が出たという一戦で、最後はパドレスに大きなツキがあったというエンディングとなりました。
大谷がリードオフ・ダブル
ドジャースはGm1にランドン・ナックを持ってきました。そうするしかなかったのですが、それでも良い選択だったと思います。一方のパドレスは今季12勝のマイケル・キング。
そのランドン・ナックは立ち上がり、ルイス・アラエズにフライを打たせるなど三者凡退の素晴らしい立ち上がり。ドジャースに行けるぞ!という雰囲気をもたらしました。
1回裏、この日も1番DHで入った大谷選手がマイケル・キングのインハイへの4シームを捉え、これがワンバウンドでスタンドに入るグランドルール・ダブルに。ノーアウト2塁のチャンスを迎えます。
ボガーツがタイムリー・エラー
つづくムーキー・ベッツは4球目のシンカーを捉えましたが、打球は元レッドソックスの同僚でSSのザンダー・ボガーツの正面に。大谷選手は3塁への進塁をとどまったところ、ザンダー・ボガーツがまさかのスローイング・エラー。これがテイク1ベースとなり、大谷選手がホームイン。ドジャースが1点を先制します。しかし、ボガーツのこういった守備での凡ミスはかつて見たことがなかったので、これがビッグ・ゲームか!という感じの予想外のエラーでした。ムーキー・ベッツも2塁へ。
この後、ドジャースはフリーマンがラインアウトで倒れた後、テオスカー・ヘルナンデスがLFへシングルを放ったものの当たりが強すぎてムーキーが生還することが出来ず、3塁でストップ。次打者のマックス・マンシーはLFへフライを放つも当たりが浅すぎてタッチアップが出来ず。そしてウィル・スミスの打席のとき、1塁ランナーのテオスカー・ヘルナンデスが2塁へ盗塁。ダブルスチールを試みたのかと思うのですが、3塁ランナーのムーキー・ベッツとの息が合わず、ムーキー・ベッツが3塁へ帰れずにアウト。
ドジャースはあと1本が出ないのと、チグハグな攻撃で1点しか奪うことが出来ませんでした。
パドレスが逆転
1回は良かったランドン・ナックですが、2回表に2アウト1塁からジェイク・クロネンワースにRFへ2ランHRを打たれて逆転。
さらに4回表には先頭のジュリクソン・プロファーに2塁打を打たれ、2アウトまで漕ぎ着けるもザンダー・ボガーツとジェイク・クロネンワースにタイムリーを浴びて追加の2失点で、4回を終えて1-4とパドレスにリードを許します。
パドレスは打線につながりがありました。ランドン・ナックもよく4点で止めたということも言えます。ただ、失点を許したときの投球は完全に失投。甘かったですね。
この後、ゲームは小康状態。ともにリリーバーが踏ん張り得点を許さず。この当たりの中盤から終盤にかけての攻防はレベルが高かったです。
まさかのトリプルプレーでゲームセット
試合は4-1でパドレスがリードしたまま9回裏に。ここでパドレスのマウンドは問題のロベルト・スアレス。ロベルト・スアレスは強いボールを投げていたのですが、ストライクとボールがはっきりしており、そのストライクもかなり甘いところにくるような状態。
ドジャースは先頭のウィル・スミスがLF前のシングルで出塁。つづくトミー・エドマンもRFへ弾き返し、ウィル・スミスが3塁へ進塁。ノーアウトでランナー1、3塁の大チャンスを作ります。
つづくキケ・ヘルナンデスもCFへ弾き返し、ドジャースは3連打で1点をもぎ取り2-4と2点差に。
ここでバッターはミゲル・ロハス。そのロハスに対し、ロベルト・スアレスはまずはインローに1ストライク。つづく2球目、ベロシティーは上がり99.6mphを計測。インコースのベルト付近の高さに投げたのですが、これをロハスがスイング。打球は3Bマチャードの真正面に。マチャードは3Bベースを踏んでまず1アウトを奪った後、通常の5-4-3のダブルプレーを完成。1塁も間に合いました。
パドレスがドジャースの反撃ムードを一掃するゲーム・エンディング・トリプルプレーでこのピンチを脱出。奇跡のような出来事でGm1を獲ったのでした。
マチャードは素晴らしいポジションにいたわけですが、もちろん2塁ランナーがいたこともありましたが、次打者が大谷選手でしたからロハスのバントも警戒していて、あのポジショニングになったと思います。対策をしたパドレスとバッターに任せたドジャース。さすがにハード・ラックな日でツキもなかったですが、戦略の差も出ましたね。
パドレスは守備も固く、そして投手陣も安打は許しても、ほとんどのケースで連打を許さず、ドジャース打線のつながりを分断しました。やはり強さが出ました。ロベルト・スアレスのところはやはり不安が残ったままなのですが。
大谷は3-1
この日、大谷選手は初回の2塁のみの3-1。2打席目は四球、3打席目はLF前に落ちそうだったフライをプロファーが好捕。8回は左腕のタナー・スコットから三振を奪われました。
NLウエスト順位
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 93-64 | – |
2 | SDP | 91-66 | 2.0 |
3 | AZ | 87-71 | 6.5 |
残り2戦、ドジャースはどこで1勝するか?というところですが、Gm2はパドレスが14勝のディラン・シーズ、ドジャースは13勝のジャック・フラハーティーを当ててきました。 フラハーティーはGm3で良かったとは思うのですが、もうローテーションの関係でGm2しかなかったのでしょうね。
大谷選手は前日に抑えられると翌日爆発する傾向がありますが、どうなるでしょうか??
楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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