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【MLB2025】Dバックスのコービン・キャロルはILへ。死球を受けた手首の診断は骨折と判明

絶好調のコービン・キャロルがIL

 Dバックス、痛すぎます!

 現地2025年6月23日、トレイ・ロブロ監督は18日のブルージェイズ戦で死球を受け、それ以来23日まで5試合欠場していたコービン・キャロルがChip Fracture、つまり剥離骨折と診断されたことを明かしました。

 現時点でDバックスはこれに伴うロスターを動かしてはいませんが、コービン・キャロルのIL入りは決定で、代わりにトリプルAリノ・エイセスからジェイク・マッカーシーがアクティブ・ロスターに登録される見込みです。

 ジェイク・マッカーシーは27歳の左投げ左打ちのOF。2018年のDバックスの1巡目指名の選手で、2024年には142試合に出場し、.285/.349/.400、安打数125、HR 8、RBI 56、SB 25をマーク。今季は開幕からかなり不調で14試合の出場にとどまり、打率.073でした。

X線は陰性だったが、MRIで判明

 コービン・キャロルが死球を受けたのは18日のブルージェイズ戦の8回。左腕のジャスティン・ブルール(Justin Bruihl)の91.4 mphのシンカーが左手首を直撃しました。

 前のイニングでブルージェイズのアンドレ・ヒメネスがケビン・ギンケルから死球を受けた報復ではないと信じますが・・・。

 コービン・キャロルはこの後、ランナーについてこの攻撃のイニングを全う。しかし、裏の守備から交代しました。

 試合後、X線の検査では陰性が判明。やばい箇所ではあったので一安心だったのですが、その後、経過が良好ではなく、23日から始まったホワイト・ソックス戦に帯同はしていたものの、シカゴに到着してからMRI検査を実施。

 ここでようやく剥離骨折が判明したのでした。

剥離骨折とは?

 剥離(はくり)骨折とは、は文字通り、骨が剥がれている状態なのですが、骨が欠けて、本来あるべき箇所から剥がれた状態のことを言います。

 剥離骨折の場合、通常の骨折のような激しい痛みを伴うことが少なく、なんとか大丈夫そうに見えるのですが、経過がよくならないことで、ようやく本格的な検査を実施して初めて判明するというケースが多く、コービン・キャロルの場合はまさにそれでした。

離脱期間は不明なものの、前半戦はもう絶望か?

 剥離骨折の場合、骨片が他の器官の動きを邪魔する場合は手術となるケースがあります。コービン・キャロルの場合、手術するかどうかの治療方針はまだ立っていませんが、固定して治す場合は一般の人で3週間くらい固定します。

 仮に固定して治したとして、骨の状態がよくなってからようやくリハビリに入りますので、リハビリ調整の期間も入れれば長く見積もって2ヶ月。もう6月も後半で、オースターまで1ヶ月を切っていますから、おそらく前半戦はもう絶望的かと。

 オールスター明けにどれくらいの期間で戻ってくるか?というところになりそうです。

絶好調だったコービン・キャロル

 2022年8月29日にデビューしたコービン・キャロルはルーキー・ステータスをキープして2023シーズンに突入。2023年には155試合に出場して161安打、二塁打 30、三塁打10、HR25、RBI 76、SB 54を記録。285/.362/.506、OPS .868で当然のごとくROYを受賞。オールスターにも出場し、MVP投票でも5位に入るスーパー・エリートと言える活躍を見せました。

 Dバックスのワールドシリーズ行きにも大きく貢献しました。

 2024年は前年に比べ、落ち込みました。158試合に出場して、136安打、二塁打 22、三塁打14、HR22、RBI 74、SB 35、.231/.322/.428、OPS .749。

早くも20HRを達成 

 178cmのOFということでスピードとコンタクトが中心の選手というイメージがありつつも、ルーキー・イヤーにおいても25 HRを放っておりました。

 そして今季はむしろ長打力が格段にアップ。ここまで72試合に出場して、.255/.341/.573、OPS .914、HR 20をマーク。このペースだと40本も!というくらいの勢いでした。

 カブスのPCAといい、スピードのある選手がリーグのHRランクに参加するほどの長打力を持つという今までなかったタイプの選手でもあります。

 下手をするとシーズンの1/3を失う可能性のあるコービン・キャロルですが、この骨折がなければHRは40本近くに到達したかもしれません。

けが人が相次ぐDバックス

 怪我人に泣かされているのはドジャースだけではありません。Dバックスもかなり悲惨です。

 まず、投手ではエースと目論んでいたローテーションの中心のコービン・バーンズをトミー・ジョン手術で失いました。

 さらにトップ・リリーバーのA.J.パックも左肘を傷め、6月20日にインターナル・ブレース手術を受けたばかりで復帰は2026年。

 そしてクローザー・ロールも期待されていた剛腕のジャスティン・マルティネスは右肘UCLの捻挫で、やはりトミー・ジョン手術を受けることに。ジャスティン・マルチネスは2021年にもトミー・ジョン手術を受けていますので、2度目。

 なお、FAで獲得したジョーダン・モンゴメリーもTJ手術です。

 野手ではキーマンの一人、捕手のガブリエル・モレーノが6月6日のレッズ戦で右手人差し指を打撲し、骨にヒビが入っていることが判明。彼もコービン・キャロルと同様に長くて2ヶ月くらいは離脱するかもしれません。

 かなりインパクトのある選手ばかりがILに入る事態となっています。

DバックスはトレードDLで動く

 Dバックスの希望としては攻撃では、ラスボス的な立ち位置のケーテル・マルテがおり、今季好調でHR量産のユーヘイニオ・スアレスもおります。右肩を傷めていますが、ジョシュ・ネイラーもおり、ルルデス・グリエル・Jr.そしてヘラルド・ペルドモも。

 Dバックスはリード・オフをヘラルド・ペルドモに任せる予定です。そしてRFのポジションにはベテランのランダール・グリチャック。

 なかなかコービン・キャロルの生産性をカバーできるほどの選手はいませんが、適材適所でカバーしていく見込みです。

 捕手には6月23日付けでFAのジェームス・マッキャンとサイン。

 また投手には元野手で投手に転向したアンソニー・ゴーズ、ロイヤルズからDFAとなったトレバー・リチャーズもマイナー・ディールで補強。

 現状で出来ることを実施している状態。

 Dバックスは23日にホワイトソックスに勝利し、40勝38敗。NLウエスト4位ながら、ワイルドカード・スポットまで2.5ゲーム差と接近。2023年の奇跡に比べればけが人多数とは言え、まだまだポストシーズンを狙える位置です。

 今トレード・デッドラインでどう動くか、注目されます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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