これずメジャー・・・!という試合
現地2025年6月5日のDバックス@ブレーブス戦はこれぞメジャー・リーグという試合になりました。メジャーリーグは試合数も多いですし、ものすごい量のデータが集まりますが、たまに統計を遥かに逸脱した例外がぴょこんと飛び出ることがあります。とにかく振れ幅がすごい。それがこの試合と言ってもいいでしょう。
それを実現しているのも打撃偏重でボールもよく飛ぶという面もあるとは思うのですが、それにしてもこの日のDバックスは9回表の攻撃前に4-10という6点差をつけられていたのです。
敗戦確率99.9%からのカムバック
ブレーブス、序盤3イニングで6−0でリード
Dバックス先発はブランドン・ファート(Brandon Pfaadt)。今季すでに7勝をマークし、絶好調・・・だったはずですが、前回登板の5月31日のナショナルズ戦では1アウトも取れず、被安打6、失点8、自責点8の大炎上。
ファートはこの日も3回で失点6、ER 5、BB 2、SO 2とまたしてもゲームメイク出来ず、ブレーブスに3回を終えて0-6とリードを許してしまいます。
ブレーブス先発は長髪のグラント・ホームズ。前回のレッドソックス戦でもピリっとしませんでしたが、この日も味方のリードを半分にしてしまう3失点でやはりピリッとせず、4回途中で降板となりました。
中盤はともに点を奪い合い、8回裏を終えた時点でブレーブスは10-4のスコアでリード。
この時点でブレーブスの勝利確率は99.9%で、Dバックスは8回終了時点で6点差以上をつけられた試合では0勝419敗で、もはやブレーブスの勝利が疑いのない状態でした。
9回表のラリー
9回表、ブレーブスのマウンドはスコット・ブルウェット(Scott Blewett)。8回頭から登板していました。ブルウェットは先頭打者を斬り、いい入りを見せたのですが、ここからまさかの展開。
- ユーヘイニオ・スアレス:三振(1アウト)
- ルルデス・グリエル・Jr.:ソロHR (AZ 6-10 ATL)
- ティム・タワ: 四球
- アレク・トーマス:2ランHR (AZ 7-10 ATL)
- ホセ・ヘレーラ:四球
(ATLはここでライセル・イグレシアスにスイッチ) - コービン・キャロル:ダブル
- ケーテル・マルテ:タイムリー・シングル (AZ 8-10 ATL)
- ヘラルド・ペルドモ:ポップアウト(2アウト)
- イルデマロ・バルガス:2アウト1、3塁でCF前タイムリー(AZ 9-10 ATL)
- ユーヘイニオ・スアレス:2点タイムリー・ダブル(AZ 11-10 ATL)
- ルルデス・グリエル・Jr.:四球
- ティム・タワ:ライナーアウト
ちょっと信じられない展開となりました。
9回裏、Dバックスはシェルビー・ミラーがきっちりとブレーブス打線を封じ、結果11-10でDバックスが勝利。
ブルウェットはDFAに
試合後、ブレーブスはスコット・ブルウェットをDFAにし、空いた枠にクレイグ・キンブレルを昇格させることにしました。
厳しい世界です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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