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【MLB2024】大苦戦のホワイトソックスがペドロ・グリフォル監督を解雇。暫定の体制は?

ホワイトソックスが決断

 今季は大苦戦が続くホワイトソックスですが、2024年8月8日、監督のペドロ・グリフォルを解雇するという決断を行いました。

 ホワイトソックスは現地2024年8月8日を終えて28勝89敗。この成績のかなりの部分は編成の問題で、現場の指揮の問題ばかりではないのですが、責任を取らされる形となりました。後任にはインテリム・マネージャー(暫定監督)として元インディアンス(現ガーディアンズ)のグレイディー・サイズモアが就任。残りシーズンの指揮を執ります。

さらに現場のトップ3人も解雇に

 この日、解雇されたのは監督のペドロ・グリフォル(Pedro Grifol)だけでなく、ベンチコーチのチャーリー・モントヨ、3Bコーチのエディ・ロドリゲス(Eddie Rodriguez)、アシスタント打撃コーチのマイク・トサー(Mike Tosar) の3人も含まれます。

 ペドロ・グリフォルは同地区ライバルのロイヤルズのベンチコーチから2022年11月にホワイトソックスの監督に就任。2シーズンを率いて89勝190敗、勝率 .319。そら、こういう数字になってしまいます。

 チャーリー・モントヨは元レイズでロッコ・バルデッリ(ツインズ現監督)とともにケビン・キャッシュを支えてきた人。オープナーを導入した人と言ってもいいかもしれません。

 その手腕を見込まれ、2019年からブルージェイズの監督に就任。現地2022年7月13日にブルージェイズの監督を解任され、同年11月にホワイトソックスのベンチコーチに就任していました。

 ベンチ・コーチというのは、かなりの知恵者でないと務まらないポジションなのですが、グリフォルもモントヨも他クラブではいい実績があった訳ですが、今季、ホワイトソックスでは壊滅的な成績となってしまいました。

新体制(暫定)

 残りシーズンの指揮を執るグレイディー・サイズモアについて記しておきたいと思います。

グレイディー・サイズモアとは

 グレイディー・サイズモアは1982年8月2日生まれで42才になったばかり。選手としては主にインディアンスに在籍。2004年に21才でデビューを果たした左投げ左打ちの外野手。

 2005年から2008年までの4シーズンは際立った活躍を見せ、オールスターに3度出場し(2006-2008)、ゴールドグラブ賞は2度受賞(2007-2008)。シルバースラッガー賞は1度受賞(2008)。2006年は134RunでALトップ、同年は二塁打53もALトップでした。

 インディアンスは2007年に地区優勝を果たしたのですが、投の中心がC.C.サバシアなら打の中心はグレイディー・サイズモアと言われたシーズンでした。

 このオフシーズンに「メジャーリーグコーチ」という肩書でホワイトソックスのスタッフに加わっていました。

 なお、ホワイトソックスの次期監督探しはすぐに開始されますが、決定はシーズンが終わってからなされる予定です。

 モントヨの後任のベンチ・コーチにはマイナーのフィールド・コーディネーターを務めていたダグ・シッソン(Doug Sisson)が主任。以前はロイヤルズで1Bコーチを務めていたことがあります(2011-12)。

 3Bコーチにはジャスティン・ジャーシェル(Justin Jirschele)が就任。ホワイトソックスAAAのシャーロットの監督です。

 アシスタント打撃コーチには、マイク・ゲリンジャー(Mike Gellinger)が就任。ホワイトソックスのルーキーレベルで打撃コーチを務めていました。

よく問題になるCWSのクラブハウス文化

 ホワイトソックスでよく問題に上がるのがクラブハウス文化。これは案外軽視出来ない要素で、チームの雰囲気のみならず、人間関係がプレーに直結することもしばしば。この文化の良いクラブは総じて強さを発揮したりします。とは言え、パブリックなものではないのでわかりにくい部分でもあります。

 以前はティム・アンダーソンが問題になっていたこともあります。先輩プレーヤーに暴言を吐いたも伝えられたこともありました。最終的にはガーディアンズ戦でホセ・ラミレスにフィールド上でノックアウトされてしまいましたね。マイアミでも結果が出ず、7月初めにDFAとなり、リリースされました。

 2023年には右腕のキーナン・ミドルトンが、ヤンキースにトレードされた後、かなり詳細にその中身を暴露。

  • ゲーム中にブルペンで眠っているルーキー
  • チームミーティングやフィールドドリルの欠場する選手がいる
  • それらに対して「ルールなし」あるいは「お咎めなし」

 など、「なるほどな」というエピソードを披露。さらに、ランス・リンもこれについて「間違っていない」とコメントするなど、割と酷い状況です。

 オールド・スクールのトニー・ラルーサが本来はこの辺りを正していく人だったのでしょうが、いかんせん監督就任時にはもう現場の最前線で指揮を執るのは体力的にも厳しかったようです。

 果たしてサイズモアがどこまで突っ込めるのか?今季はさすがに厳しい成績になるとは思いますが、せめて選手が躍動する状態になってもらいたいですね。GMのクリス・ゲッツも進退がかかっているかもしれませんね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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