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【MLB2024】大争奪戦となった山本由伸投手はドジャースに決定!破格の12年/325Mドル!

ハーパー、ムーキーの契約に迫る勢い!!

 現地2023年12月21日、ついに決まりましたね。オリックスからポスティング申請でMLB入りを目指していた山本由伸投手は大争奪戦となった末、ロサンゼルス・ドジャースに決まりました!

 まずはMLBの夢が叶っておめでとうございます!!

日本人選手がオフの大注目に!!

 山本由伸投手のポスティング申請が承認され、30クラブとの交渉のウィンドウが開いたのが2023年11月21日のこと。そこから早々に半数以上のクラブがコンタクトを試み、争奪戦は日に日にヒートアップ。

 山本投手は正式にはFAではありませんが、新戦力獲得を対象としたマーケットをFA市場とするなら、このオフのFA市場でもっとも注目を浴びたNO.1、2が大谷選手と山本由伸投手だったのはご承知の通りです。

 そして注目FAのNO.1だった大谷翔平選手は現地2023年12月9日にドジャースとの契約が決定!プロアスリート屈指の契約となったのもご承知の通りです。

 大谷選手は自身の所属先が決まらないことには他のFA選手の契約にも大きな影響を与えかねないと言わんばかりに早々に現地2023年12月9日にドジャースとの大契約を決定。QO拒否が明らかになったのは現地2023年11月14日のことでしたから、1ヶ月弱で決定しました。

大谷選手もリクルート!

 そして大注目のNO.1の大谷選手の契約が決まると、FA市場の関心は山本由伸投手に集中しました。交渉に参加したクラブは投手の編成はいずれも山本由伸投手のディールが決まってからという姿勢が顕著に。

 山本由伸投手の交渉のデッドラインは2024年1月4日だったのですが、この雰囲気が決断を早めさせたことも事実でしょう。

 猛プッシュをかけていたニューヨークの2クラブのヤンキース、メッツを始め、当初から注目していたレッドソックス、さらにフィリーズ、ジャイアンツ、ドジャースとコンテンダーは絞られて行きました。

 そしてジャイアンツがこの争奪戦から降りると発表し、事態は急変。山本投手は48時間以内に決断するという情報が飛び交うことに。それからほどなくしてドジャースに決定したという流れになりました。

 ドジャースに決まった大きな要素に大谷選手も交渉のテーブルに同席したと言われていますね。これは大きかったでしょうね。

破格の契約!

 山本由伸投手とドジャースの契約内容はもう破格中の破格の内容になりました。

  • 12年/325M (2024-35)
    • サイニング・ボーナス: $50M
    • 2度のオプトアウトの機会あり。
    • 繰り延べ払いはない見込み

 現時点では判明している情報は上記の通り。詳細がわかればアップデートします。

 山本由伸投手は1998年8月17日生まれの25才。2024年はシーズン後半に26才になります。12年目の2035年は37才で開幕を迎えるシーズンまでということに。

ハーパー、ベッツ並み!

 山本投手の契約ですが、とにかくヒートアップしましたね。ポスティング当初は最低でも7年/$200Mと言われていて、大谷選手のディールが決まった頃にはもう10年/$250Mという声がチラホラ聞こえてきました。

 そしてドジャースに決まる前日にはさらに高騰。10年/$300Mという数字が飛び交う事態に。結果、12年/$325Mに。

 下記は大谷選手の契約のときに用いた一覧ですが、ご覧の通り、超一流選手がFA資格を取得してFA市場で高騰してサインした契約の中に顔を覗かせるメガディールとなっています。

NONameClub期間From/To契約総額AAV
1大谷翔平LAD102024-33$700M$70M
2マイク・トラウトLAA122019-30$426M$30.4M
3ムーキー・ベッツLAD122021-32$365M$30.4M
4A・ジャッジNYY92023-31$360M$40M
5M・マチャードSDP112023-33$350M$31.8M
6F・リンドーアNYM102022-31$341M$31,4M
7F・タティス・Jr.SDP142021-34$340M$24.3M
8B・ハーパーPHI132019-31$330M$25.4M
9G・スタントンMIA132015-27$325M$25M
10山本由伸LAD122024-35$325N$27.08M
11C・シーガーTEX102022-31$325M$32.5M

 もはやチームメイト、ムーキー・ベッツの12年/$365Mに迫る勢いです。現時点で契約のアップデートが囁かれているブライス・ハーパーの13年/$330M、あるいは2023年のワールドシリーズMVPのコーリー・シーガーと同額で期間は山本投手の方が2年長いという契約に。

オリックスにはリリース・フィーが50M以上

 さて、山本投手はポスティングでの入団ゆえにリリース・フィーというのが発生します。

【リリース・フィー】

  1. $25M未満で合意した場合→20%
  2. $25,000,001〜$50Mで契約した場合
    • 最初の$25Mに対して →20%
    • 次の$25Mを超える額に対して→17.5%
  3. $50,000,001以上の契約
    • 最初の$25Mに対して →20%
    • 次の$25Mを超える額に対して→17.5%
    • $50Mを超える部分に対して→15%
  4. 契約にSupplemental Fee(余剰の料金)がある場合、サイニング・ボーナス(契約金)あるいは、Vesting Option(〜を達成すれば$〜)がある場合はそれぞれ15%。
  5. マイナー契約の場合は、契約金の25% + 40manロースターに登録された場合の追加料金が加算されます。

 総額12年/$325Mとなりましたので、上記の3が適用され、ご覧の数字に。オプトアウトが入っているので、この辺の計算は正確ではないかもしれませんが、仮に$325Mの総額で計算したなら、下記のようになります。

  • $25M x 20% = $5M
  • $25M x 17% = $4.25M
  • $275M x 15% =$41.25M 
  • TOTAL = $50.5M @142.04 円(23′ 12/22rate) =ざっと 71億7302万円

 オリックスの2023年の選手全員のサラリーが27.4億円だったようですから、2.5倍ほどになりそうです。ソフトバンクで62.3億円だったようですね。

 ちなみに山本投手のサイニング・ボーナス$50Mというのもすごいです。これを一括でもらうのかどうかは不明ですが、おそらく何年かで割ると思われます。オリックスのリリース・フィーより少ないくらいですね。

MLBでその威力の発揮を!

 レッドソックスは吉田正尚選手が所属していることもあり、かなり早くから山本投手を追いかけていたのですが、今回は残念でした。フェンウェイ・パークでの勇姿を見てみたかったのですが、松坂投手のときと違い、今回はロストとなりました。ロスは球場も広いので、投手としては良い環境になると思われます。 

 山本投手はコロナ・パンデミックでお客さんが制限された京セラドームで登板していたとき、キャッチャーミットの音が尋常ではない音量を出していましたが、ぜひメジャーのスタジアムでもその凄さを見せつけてもらいたいと思います。

 また、山本投手は非常に淡々として冷静です。しかも毒があって面白い!これからますます進化した姿を見せてくれるように思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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