果たして意図はどちらに?
現地2019年1月18日、ちょっと気になる発言がありましたので、フォーカスさせていただきたいと思います。
レッドソックスのデイブ・ドンブロウスキが記者に対して「クローザーに対して多額の支出をしようとはまだ思っていない」と発言しました。
これは普通に考えればキンブレル獲得を諦めると捉えた方がよさそうですが、それはそれで早計かとも思います。
原文を見てみると、上記の日本語のまんまなんですが、「まだ」というのがポイントかなと思います。
“I still don’t expect us to have a high expenditure on our closer situation.”
ESPN
贅沢税の観点から
レッドソックスの現地2019年1月18日現在の契約状況をざっと計算しますと、全ポジションを含めて22名の数字ですが、2019年のサラリーペイロールは、約202.6M(約210億円)。
これは再契約となったクリス・セールやデービッド・プライス、ネイサン・イオバルディをはじめ、調停前の契約で$20Mに上がったムーキー・ベッツらの金額を反映したものです。ジョー・ケリーはもちろん入っておりません。
なお、セットアップのライアン・ブレイジャーは2019の金額がまだ出ていなかったため入れておりません。当然、加算要素になります。
| Name / Position | 2019 Salary USD | 
| D・プライス  SP  | 31,000,000 | 
| J.D.マルチネス  SP  | 23,750,000 | 
| R・ポーセロ SP  | 21,125,000 | 
| M・ベッツ RF  | 20,000,000 | 
| N・イオバルディ SP  | 17,000,000 | 
| D・ペドロイア 2B  | 15,125,000 | 
| C・セール SP  | 15,000,000 | 
| X・ボガーツ SS  | 12,000,000 | 
| J・ブラッドリーJr. CF  | 8,550,000 | 
| M・モアランド 1B  | 6,500,000 | 
| S・ピアース 1B  | 6,250,000 | 
| E・ヌネス 2B/3B  | 5,000,000 | 
| E・ロドリゲス SP  | 4,300,000 | 
| B・ホルト SS/2B  | 3,575,000 | 
| C・バスケス C  | 2,850,000 | 
| S・レオン C  | 2,475,000 | 
| T・ソーンバーグ RP  | 1,750,000 | 
| M・バーンズ RP  | 1,600,000 | 
| S・ライト RP/SP  | 1,375,000 | 
| H・ハンブリー RP  | 1,312,500 | 
| B・ワークマン RP  | 1,150,000 | 
| B・スワイハート LF  | 910,000 | 
| Total | 202,597,500 | 
2019年の贅沢税が$206Mですから、他の選手を入れても超えることは間違いないところです。
キンブレルはフィットする
ドンブロウスキさんは慎重に発言しただけだとは思いますが、今のところクローザーが不在です。
ローゼンタールさんがヤンキースのブルペンと比較してくれています。既存のライアン・ブレイジャーやマット・バーンズをクローザーに持ってくることも可能でしょう。しかし、どっしりとしたクローザーがいないことは否めません。
しかもセットアップにはジョー・ケリーがいないわけですから、なおさらです。
キンブレルには3チーム
クローザーが有無や獲得の意思などを考えると、1.レッドソックス、2.フィリーズ、3.ブレーブスというところが今のところ候補に上がっており、レッドソックスがもっともフィットするのは間違いなさそうです。
1ヶ月前からお伝えしていることですが、年数と金額をどうWIN-WINとするのか。これに尽きますね。
いずれにせよ、レッドソックスは条件も提示しており、獲得する方向で動いていると見ていいと筆者は思います。
レッドソックス以上にお金を出せるところを考えると、もうヤンキースしかなく、ヤンキースはもう黄金のブルペンが出来上がっております。
よって消去法においてもキンブレルはレッドソックスではないか?と思っております。
ブレーブスが今オフの動きが目立たないので、密かに資金を捻出しているかもしれませんが、それでもレッドソックスではないか?と思っております。
ドンブロウスキさんの肩書は社長
ついついGMと書いてしまうのですが、デイブ・ドンブロウスキさんの正確な肩書は”プレジデント・オブ・ベースボール・ペレーションズ (President of Baseball Operations)”。
現場の最高責任者です。
レッドソックスはフロントオフィスにジェネラルマネージャーを配置しておらず、肩書は現場の社長ですが、実質的な役割としてはGMです。
Baseball Americaの”2018 MLB エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー(Executive of the Year)”に選ばれております。
ちなみにMLB.comが2018最高幹部は、アスレチックスのビリー・ビーン副社長でした。
お読みいただき、ありがとうございました。

  
  
  
  

      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
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