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【MLB2024】難航するレッドソックスのGMロール探し。しかし外部2名に絞られる!(追記あり)

まもなく終結の見込み!

 現地2023年10月21日、ジョン・ヘイマンさんの情報によれば、難航しているレッドソックスのGMロール探しはまもなく終結する見込みです。どうやらレッドソックスは外部から2人の候補に絞った模様です。

埋めるべきポジション

 なお、ここで言うGMロールは、まずは編成トップのこととお考えください。そのトップの名称はクラブによって異なり、レッドソックスの場合はCBO(Chief Baseball Officer)でした。編成トップという意味がすっと入ってくるように正確ではありませんが、GMロール(GMのような役職)という言葉を使わせてもらっています。

  • CBO:空席(ハイム・ブルームがいたポジション)
  • GM:空席(ハイム在籍時はブライアン・オハロランがいるも、現時点では一旦空席に)
  • アシスタントGM:空席(ハイム在籍時はエディ・ロメロ、ラケル・フェレイラ、マイケル・グループマンの3名がいましたが、現時点では一旦空席に)

 レッドソックスが今決めなければいけないのは2つのポジションで、まずはNO.1ポジションのCBO。これは文字通り、BO(Baseball Operation)のトップの座。さらにNO.2ポジションであるGM(General Manager)も決める必要があります。GMは第二の指揮官であり、通常は故障者リストへの登録や招集といった日々の編成を取り仕切ります。

 NO.1が決まれば自然とGMとアシスタントGMも指名しやすくなります。なお、現時点でBOを回すため、ブライアン・オハロラン、エディ・ロメロ、ラケル・フェレイラ、マイケル・グループマンらで回しています。

2人のCBO候補

 ボストン・レッドソックスは、シーズン中の9月15日にハイム・ブルーム前CBOを事実上解任。

 クラブとしてはすぐにこのトップの空席を埋められると信じ込んでいたようですが、これが想像以上に大苦戦で、未だに見つけられておりません。なかなか状況もわからないものですから、筆者も現状を調べるために色々とソースを調べていたのですが、サイトによっては「訪問販売のセールスマンよりも断られることが多かった」と書かれてあったのには笑いました。レッドソックスは、少なくとも8人と面接する用意があったようです。その詳細は後述。

 そして、難航していた編成トップ探しは候補者の門戸を拡げたところ、ここに来てようやく光明が見え始め、少なくとも数人の経営幹部が面接に応じることが出来たようです。中でも輝きを放つのはこの2名。1人目はミネソタ・ツインズのゼネラル・マネージャーであるサド・レバイン。2人目はシカゴ・カブスのアシスタントGMであるクレイグ・ブレスロー。なお、順位は受けそうな順位ということではなく、便宜上の番号です。

新CBO候補1)サド・レバイン/ツインズGM

 1人目はツインズのGMのサド・レバイン(Thad Levine )。2016年からツインズのGMを務めています。ツインズの場合、サド・レバインが編成トップのポジションで内部の組織の中ではかなり上位です。

 サド・レバインは2006年から2016年まではレンジャーズのアシスタントGMに従事。その前は2001年から2005年まではコロラドに在籍。

 現在のツインズとの契約は3年 (2022-24)で、まだ任期途中。果たしてオーナーが手放すかどうか?という問題もあります。

新CBO候補2)クレイグ・ブレスロー/カブス・アシスタントGM

 2人目はカブスのアシスタントGMであるクレイグ・ブレスロー(Craig Breslow)。クレイグ・ブレスローは現在43才で、2017年までMLBで投げていた左腕。2012年から2015年までリリーフ投手としてレッドソックスに4シーズン在籍したことがあります。

 ブレスローは、フロント・オフィスに転身後、長年のカブス組織の弱点でもあった投手育成プロセスを好転させたとリーグの中で高い評価を受けている人物です。

新GM候補)エディー・ロメロ/ 元アシスタントGM

 ハイム在籍時アシスタントGMであったエディー・ロメロが新GMに就任する可能性も高いようです。

 ハイム時代にGMのポジションにいたブライアン・オハロラン(Brian O’Halloran )はBO(Baseball Operation)のVP (Vice President )です。ひょっとしたら、2人の外部の候補が決まらない場合は、彼が新CBOになるかもしれませんが、そこはまだ見えていません。

断られたリスト

 なお、レッドソックスが新CBO候補としてインタビューを準備して断られたのは以下のエグゼクティブ達です。

 サム・ファルド(現フィリーズGM)、ブランドン・ゴームズ(現ドジャースGM)、ジェームス・クリック(現ブルージェイズ Vice President/Baseball Strategy)やジョン・ダニエルズ(元レンジャーズGM)、最近辞めたキム・アング(前マーリンズGM)。キム・アングは1年間はポジションに就かずに外部から見たいという理由で断ったと伝えられています。

 そしておそらく最も当てにしていたマイク・ヘイゼン(現DバックスGM)は、Dバックスが取られまいとしたのか、即座に契約を延長しました。

断られる理由

 人気クラブの編成トップの仕事が何故断られるのか?これはかなり興味深いところで、1つにはポジションがすでに買い手市場ではなくなったという状況が考えられます。

 MLBの編成トップは30席の枠しかありません。これまではその席を用意すると言われば、苦労は想定しつつも、受諾するエグゼクティブがほとんどでした。チャンスには違いないですから。

 ところが、先日キム・アングがマイアミのGMの来季のクラブオプションを拒否した理由が興味深いです。マイアミは彼女の上にNO.1のポジションのPOBO(President of Baseball Operation)を据えようとして、キム・アングは事実上、それにNOを突きつけた形となりました。これでは編成トップして仕事を出来ないと判断したからです。

 どうやらこれは現時点での最新の傾向のようで、いかに仕事をしやすくするか?をエグゼクティブ達は重視しているようです。それもその筈です。結果責任を問われるのは編成トップなのですから。中間管理職の真っ只中に放り込まれるのはちょっと・・・と思うエグゼクティブ達が増えてもおかしくはありません。メッツのビリー・エプラーが辞めたのもそういう理由かもしれません。

 そして断られる理由の2つ目も、理由としては1つ目に似ているところがあるのですが、レッドソックスの組織内で編成トップが十分に力を発揮出来ない理由もあるようです。オーナーのジョン・ヘンリーがアシスタントGMや現場の意見を重視しすぎている傾向があり、編成トップが仕事をし辛いという実態もあるようです。

 これは組織内のことなのでどこまで本当かはわかりません。もしこれが本当ならNO.1の声を聞かずしてどうしてそれ以外の声を拾うのか?というマネジメントの問題になります。こういう噂は業界内ではすぐに浸透してしまいますから、もしそうであるなら、ちょっと根深いかもしれませんね。

 組織内の真のトップがNO.1を案外、敵対視するようなことは日本の中小企業でもよくあることです。さすがに真偽は定かではありませんが、良いポジションがなぜ拒絶されるのか?をじっくり考える必要はあるかもしれませんね。

 本当に決まるのか?まだ見えていませんが、前進しているのは確かなようです。

追記:ゲイブ・キャプラー前SFG監督の名前も

 現地2023年10月23日、新たな候補として今シーズン終了後にジャイアンツの監督を解任されたゲイブ・キャプラーも候補として上がっています。昨今は、元プレーヤーGMが活躍する局面が増えています。マリナーズのジェリー・ディポート、そしてレンジャーズのクリス・ヤング、ドジャースのブランドン・ゴームズなど。どうなるでしょうね??

 お読みいただき、ありがとうございました。

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