スポンサーリンク

【MLB移籍2018-19】パトリック・コービンはナショナルズへ!6年$140M

パトリック・コービンはナッツへ

現地2018年12月4日、今オフの移籍市場で注目を集めていたDバックスからFAのパトリック・コービン(Patrick Corbin)のナショナルズへの移籍が決まりました。

フィジカル・チェックを経て、正式発表となります。

6年、$140M(1億4,000万ドル)で合意です。念の為、FA選手の獲得なので、トレード相手はおりません。

いやー、油断してました。

ヤンキース、提示失敗

実はてっきり、ヤンキースと話が出来ていると思っていたからです。

下記はローゼンタール先生の情報です。パトリック・コービンの結婚式に参加した人からの情報として、こんなのアップしてくれておりました。

「パトリック・コービンの結婚式でベストマンを務めた弟がスピーチを行い、その際にNYYのキャップをコービンにかぶせて会場は大盛り上がりに。さらに家から近くなるねの一言も。」

パトリック・コービンはNY州の出身。家族全員がヤンキース・ファン。本人もピンストライプを着て投げたいと言っていたのですが、ところが蓋を開けると、ナショナルズでした。

決め手はやはり条件だったようです。記者のジョン・ヘイマンさんのツイートではこのような情報が。ヤンキースは5年1億ドル。

大きい額ではありますが、ヤンキース・ファンからすれば「もうちょっと、なんとかならなかったのか」と思えるような地元選手の獲得失敗でした。

ナショナルズ、アドレナリンが出ている?

今移籍市場ではナ・リーグ東地区が激しく動いております。

メッツの新GMが行ったロビー・カノーとエドウイン・ディアスの獲得は衝撃的でした。主役はマリナーズにありましたが、さらにフィリーズも参戦してジーン・セグラを獲得。

「メッツが行くならうちも!」、「フィリーズが行くならうちも!」、「両チームが争っているスキに、うちはア・リーグのヤンキースさえ向こうに回して、いいレフティーをかっさらいやす!」と同地区内で互いを意識し合っての獲得合戦の様相を呈してきております。

今回のナショナルズもヤンキースが5年1億ドルならうちはもうひと頑張りしますという最後の交渉があったように思いました。あくまで想像です。

なお、フィリーズもP・コービンを狙っておりました。

ではパトリック・コービンがどれくらい価値があるのか、簡単にキャリアをご紹介します。

パトリック・コービンのキャリア

パトリック・コービンは1989年7月19日生まれの29才。2019年途中で30才を迎えます。35才までの契約か、36才までの契約か、この1年の違いは大きいので、よい条件を優先するのは当然であると思います。

実はエンゼルスにおりました

2009年アマチュア・ドラフトでエンゼルスの2巡目。そうなんです!エンゼルにいたんですよ。2010年の7月トレードで、RHPのダン・ヘイレンをDバックスから獲得した際に、複数のプロスペクトとともにDバックスへ移籍となったのです。

しかも、7月時点ではPTBNL (Player to be named later)と言って後日指名の選手が含まれていたのですが、その選手がP・コービンになったのです。

エンゼルス、勿体ないことをしましたよね。

確かにその頃のエンゼルスは強かったです。2006年の2位を境に、2007、2008、2009と地区3連覇。2002年にWSチャンプになった時の強さがまだ残っていたんですね。

2010年も7月時点では首位のレンジャーズに少し離されてはいたものの、2位につけていて、なんとか挽回したいとの思いからから、パトリック・コービンのようないいプロスペクトを出してまでダン・ヘイレンを獲得に走ったのでした。

この年、エンゼルスは結局3位で、80勝82敗で借金まで背負ったのでした。痛恨ですね。ダン・ヘイレンもクラブを渡り歩く感じになりました(力があるので、お呼びがかかっていたと考えた方がいいです)。

Dバックスでデビュー

2012年、パトリック・コービンはDバックスでメジャー・デビュー。ROYは獲れませんでした。

圧巻だったのが翌年の2013年。開幕から9連勝を果たしたのでした!

この年、200イニング超えも果たし、夏場に勝てない時期を経験しつつも、オールスターにも選ばれ、14勝を上げております。

YearAgeWLERAGIPHRBBSOWHIPSO9
201222684.5422107.01425861.3277.2
2013231483.4132208.119541781.1667.7
 2014 –– – – – – – – – – – 
201525653.601685.0917781.2718.3
2016265135.1536155.224661311.5617.6
20172714134.0333189.226611781.4188.4
2018281173.1533200.015482461.05011.1
Total56543.91172945.21072718971.2858.5
2018年シーズン終了時点のパトリック・コービンのキャリア

トミー・ジョン手術(2014)

デビュー後は素晴らしいの一言だったのですが、2014年のスプリングトレーニング中の3月に左肘の腱に損傷が見つかり(Torn UCL)、トミー・ジョン手術を受けることに。翌年の2014年はシーズン・アウト。

2015年の7月4日の独立記念日にメジャーのマウンドに復帰を果たしました。復帰まで1年3ヶ月ほどかかっています。この年、6勝5敗。

2016年に術後はじめてのフルシーズンを迎え、先発24試合、リリーフ6試合の計36試合、155.2イニングに登板。5勝13敗、ERA 5.15とさすがに悪化してしまいました。

しかし、2017年に本格復帰。14勝13敗、ERA 4.03。

2018年には11勝7敗、ERA 3.15で、オールスター出場とサイ・ヤング賞得票5位に。

手術前の2013年は93-95mphだったファストボールは術後、91−93mphほどに落ちました。シンカー、チェンジアップ、スライダー、カーブが持ち球。コンビネーションで勝負します。ファストボールはキレで勝負です。非常にうまいテクニックをもっています。スライダー

ナッツのローテーション

シャーザー、ストラス、コービン、ロアークとかなりいいです。ストラスバーグは怪我さえなければかなり計算できるのですが。

リッチな東地区が次に狙うローテPは?

P・コービンのナッツ獲得により、この参戦から脱退せざるを得なくなったフィリーズは、同じDバックスのレフティーのロビー・レイに行くかもしれません。

また、ヤンキースはJ.A.ハップとの再契約も出てきました。

レフティーで価値があがりそうなのが、菊地雄星投手。フィリーズは獲得におそらく参戦します。

右腕になりますが、ネイサン・イオバルディの動向も注目です(BOSに残って欲しい)。

お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました