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【MLBトレードDL2022】ツインズ、オリオールズのクローザー、ホルヘ・ロペスを獲得

オリオールズ、「今季より未来へ」

 現地2022年8月2日、ツインズとオリオールズ間でトレードが成立しました。

 なんとオリオールズはクローザーのホルヘ・ロペスをツインズに。オリオールズはすでにクラブの顔であるトレイ・マンシーニを3チーム・ディールでアストロズに出しています。その時点でもう、「今季よりも未来へ」というスタンスは見て取れましたが、今回のホルヘ・ロペスのトレードは今はSellerとなって将来の礎をより確かなものにするというシフトのギアをさらに入れた形となりました。

ディール詳細

 このディールで動く選手たちを整理します。

ツインズGet

  • ホルヘ・ロペス(Jorge López/29)RHP/CL

オリオールズGet

  • ケード・ポービッチ(Cade Povich/22) LHP/2021年3巡目
  • イェニエル・カノー(Yennier Canó/28) RHP
  • フアン・ヌネス(Juan Nunez/21) RHP
  • フアン・ロハス(Juan Nunez/18) LHP

今季、実力発揮のホルヘ・ロペス

 ホルヘ・ロペスは現時点で29才。2011年のブルワーズの2巡目指名です。デビューは2015年。22才の時です。このシーズンは2試合のみの登板。2016年は1年間、マイナー。2017年もメジャーでは1試合しか登板しておりません。

 2018年のトレード・デッドラインで、ブルワーズがマイク・ムスターカスを獲得したトレードでロイヤルズへ移籍。この時、一緒にロイヤルズへ移ったのが、今回、レイズからDFAとなり、オリオールズに移籍した人気者のブレット・フィリップス。

 そして、俄然注目を浴びたのはロイヤルズでの投球。2018年9月8日にあと打者3人でパーフェクトを逃したのでした。この時のボールがよく動いていて衝撃的だったのを覚えています。

 そしていみじくも、パーフェクトを逃した相手のツインズに移籍するとはなにか因縁めいたものを感じます。

 ただ、その後はあまりいい成績を上げることが出来ず、2019年と2020年の2シーズンは6勝11敗、ERA 6.42。2020年8月にはロイヤルズからDFAとなり、そこをオリオールズがクレームオフし、今季へつながります。

 なお、2021年は33試合に登板。このうち25試合に先発。成績は3勝14敗でした。

 2022年はリリーバー・オンリー。これがどうやら奏功しました。今季は44試合に登板し、ERAは1.68。ディロン・テートとともに、オリオールズの後ろを盤石なものにしましたね。

 大逆転のキャリアを歩んでいる最中のホルヘ・ロペスの活躍をこれからも期待したいところです。

パワー・リリーバー構築

 ツインズのブルペンはエミリオ・パガンが9セーブと数字の上では引っ張っていますが、ゲーム後半に大きく貢献しているのがヨアン・デュラン(ERA 2.15)と、グリフィン・ジャックス(ERA 3.49)の二人。今回、ホルヘ・ロペスが加わることでますますゲーム後半の主導権を握りそうです。

 先発は故障者が多く、前田投手、クリス・パダック、ランディー・ドブナク、ベイリー・オバーが60 Day IL中。ゲームメイクさえできれば、チーム打率、HRともにトップ10に入っているツインズ打線がなんとかするはずです。

オリオールズに行くプロスペクト

 勝率5割超えのチームのクローザーが動いたのですから、ツインズもいい選手を出しました。

【BAL】ケード・ポービッチ/LHP

 左腕のケード・ポービッチは2021年ドラフトでピックした投手。もともとベロシティーは速くなかったのですが、これが94-96mphにアップ。もともとコントロールに定評があり、かなり出来上がった投手。2022年はA+でERA 4.46ではありますが、ダブルAに昇格するレベルになれば、メジャー・デビューはかなり早くなりそうです。

イェニエル・カノー / RHP

 右腕のカノーは、キューバ出身の28才。2022年にデビュー済みで、10試合でERAは9.22。コントロールがどうもまだ落ち着かず、BB9は7.2とかなり高めですが、SO9は9.2とその片鱗を見せています。

 年下のラッチマンが彼を変えるかもしれません。

フアン・ヌネス/RHP

 ヌネスはドミニカ共和国出身の21才。まだルーキー・レベルでの登板で荒削りですが、今季はSO9が14.3。かなり楽しみな投手です。

フアン・ロハス/LHP

 ロハスは、ベネズエラ出身の18才。2022年はルーキー・レベルで、SO9は11.4。こちらも2年後が楽しみな投手であります。

 現地2022年8月2日、ホルヘ・ロペスが抜けたオリオールズですが、レンジャーズ相手に8-2で勝利。これで53勝51敗。アドレー・ラッチマン昇格後は本当に勢いのあるオリオールズです。

 なお、ツインズはタイガースから右腕のマイケル・ファルマーも獲得。後ろの層はますます厚くなっています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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