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【MLB2026FA】49HRのユーヘイニオ・スアレスは古巣レッズと1年/15Mドルで合意へ

ユーヘイニオ・スアレスはレッズに復帰

 現地2026年2月1日、残っているFAで3Bを守れて、HRも期待できるということで注目されていたユーヘイニオ・スアレス(Eugenio Suárez)のディールが決定。古巣レッズに復帰となりました。1月最終週にレッズがユーヘイニオ・スアレス獲得に興味を示しているとの報道がありましたが、競ることも予想された中、すんなりと決まり、意外な感じがしました。

契約内容

 これはかなり格安と見るべきか、それとも打率とのバランスを考えた場合に妥当と考えるべきか、意見の分かれるところですが、$10M台に収まりました。

  • 1年/$15M (2026) + 2027 オプション
    • 2027:ミューチュアル・オプション

 2027年のミューチュアル・オプションの金額はまだ明らかになっていませんが(噂では$16M)、おそらくそれくらいになると思われます。

前の契約

 ちなみにユーヘイニオ・スアレスの2025年のサラリーは$15Mで、これはレッズ時代の2018年2月にサインした以下の契約内容の中で設定されたものでした。

  • 7年/$66M (2018-2024) + クラブオプション
    • 2018:$2.25M | 2019:$7M | 2020  :$9.25M | 2021:$10.5M | 2022: $11M |2023:$11M | 2024:$11M
    • 2025:$15M クラブオプション($2M バイアウト)

 2018年1月、スアレスのサラリーは調停に持ち込まれました。$3.75Mに設定したレッズに対し、スアレスは4.2Mを主張。結果、スアレスは調停に敗れ、一旦は$3.75M(2018)となったのですが、レッズがそれを上書きする形で延長契約となったのでした。ただ、上述のように2018年のサラリーは一旦は$2.25Mに抑えられはしたのですが。

 その後、スアレスはこの契約の期間の中で、2022年3月にマリナーズにトレード。さらに2023年11月にはDバックスにトレード。

 2025年の$15MのクラブオプションはDバックスが行使しました。しかし、Dバックスは2025年にコンテンダーでなくなり、さらにプレーオフに向けて強力なバットを求めていたマリナーズと受給が一致。トレード・デッドラインで再びマリナーズへ移籍したのでした。

 今オフはこの契約が切れて初のFAに。初FAゆえQOも・・・というところでしたが、シーズン途中に移籍したので、QOの対象選手とはならず、そのまま市場に出ていたのでした。

レッズ時代のスアレス

 ユーヘイニオ・スアレスはベネズエラ出身の34歳(誕生日は1991年7月18日)。もともとはアマチュアFAで2008年10月にタイガースとサイン。デビューもタイガースで2014年に22歳でデビューしました。この頃はSSを守り、安打量産型の選手かと思われていました。

 2014年11月にタイガースが右腕のアルフレッド・サイモンを獲得したトレードで他のマイナー・リーガーとともにレッズへ移籍。以降、2015年から2021年までレッズに在籍します。

ブランドン・フィリップスと二遊間

 ユーヘイニオ・スアレスが加入した2015年のレッズの中心選手はジョーイ・ボット。ヒットを量産し、選球眼もよく、たんまりと四球を選んで(2015年のBBは143です!)OBPを上げていた頃です。そしてSSについたユーヘイニオ・スアレスと二遊間を組んだのはあのブランドン・フィリップスです。バックフリップが有名で魔術師のような2Bでしたね。

 2016年から3Bを守るようになったスアレスはこの年、ヒットを量産。140安打を放ち、HRも21本を放ち、この頃から打撃が変わり始めます。この後もコンスタントに年間150安打前後を放ち続けたスアレスは2018年にHR 34、RBI 104をマーク。

2019年に49HR

 そしてユーヘイニオ・スアレスを一躍有名にしたのは2019年。この年、スアレスは159試合に出場し、156安打を放ち、HRは49本、RBI は103を記録。スラッシュラインも.271/.358/.572、OPS .930と非常にバランスの良い数字です。ただ、この年は年間でSO 189を記録。この頃から三振が増えだしたのは長打と引き換えというところでした。

 非常に素晴らしかった2019年でしたが、この年はナショナルズがワールドシリーズを制したシーズン。NLのシルバー・スラッガー賞(3B)はアンソニー・レンドンが受賞し、惜しくもスアレスは受賞ならず。

 なお、2019年、レッズは話題が豊富で、マイケル・ローレンツェンが二刀流をやっていたのもこの頃のこと(ナ・リーグがユニバーサルDHとなったのは2022年からです)。

 さらに独特のオープンスタンスからHRを量産したアレスティディス・アキーノが大ブレークしたのも2019年。のちに中日にも来ましたが、もはやあの輝きはなかったですね。

 さらに、アミール・ギャレットが相手ベンチ直行という前代未聞の乱闘をやってのけたのも2019年のことです。

 横道に逸れましたが、2020年以降、ユーヘイニオ・スアレスの打撃は著しく打率が落ちてきます。

マリナーズでの成績 

 2022年、マリナーズでのユーヘイニオ・スアレスはHRは31本を記録したものの、三振は196を数え、打率は.236。若い頃のあの安打量産型はどこに行った?という成績でした。

 2023年も打率はほぼ横ばいで三振はなんと214に増加。マリナーズで結果が出なかったスアレスはDバックスに移籍します。

 2024年はHR 30、打率 .256と改善。安打数も146を数えました。三振も176と改善に兆しを見せました。

2025年はDバックスで爆発

 そして2025年、スアレスはDバックスで再び爆発。4月26日のブレーブス戦では1試合4HRを記録するなど、7月末までに35HRを放ちました。

 この打撃に再度期待したマリナーズがプレーオフ・プッシュでトレード・デッドラインでスアレスを獲得。ただ、マリナーズではHR 13、打率 .189とあまり奮いませんでした。それでもプレーオフでは彼がいることで相手投手にはプレッシャーをかけることが出来たと思います。いつ一発が飛び出すかわからないということでもはや不気味な存在でした。

不安定な2年

 打撃面では、スアレスは2025年はトータルでHR 49本を放ち、2019年にレッズで記録したキャリアハイの記録に並びました。ただ、スーパースター級の活躍すると思えば、単に打撃の粗い選手に見えたりと非常に両極端で不安定な2シーズンだったと言えるでしょう。

 おそらくこのこの極端な不安定さが、今オフ、市場でレートが上がらなかった要因かと思われます。一応、3Bを補強したいマリナーズ、カブス、レッドソックス、パイレーツも関心を寄せていましたが、二の足を踏んだような結果となりました。

レッズでのポジション

 レッズの内野はSSは言わずもがなのエリー・デラクルーズ、2Bはいいコンビを組んでいるマット・マクレーン。3Bは2025年にゴールドグラブ賞を受賞したキブライアン・ヘイエス(Ke’Bryan Hayes)。1Bはスペンサー・スティール、サル・スチュアート、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランドの3名が候補。

 こう見ると、スアレスはDHくらいしかありません。DHは今のところ、スペンサー・スティール、サル・スチュアートが候補ですから、スアレスは1BとDHをこの2人とシェアする形になりそうです。

 レッズは放映権契約次第でクラブ収入が左右される状況であまり積極的に動けていないですが、スアレスの獲得はその契約に良い効果をもたらしそうで、それがうまく行けばまだ補強にはしるかもしれません。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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