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【MLB2025FA】ジャスティン・ターナーを獲得したカブス。マット・ショーの起用はどうなる?

カブスがJ・ターナーを獲得したディールについて

 現地2025年2月19日、シカゴ・カブスがジャスティン・ターナー(Justin Turner)と1年契約で合意しました。こちらは現地18日にすでに一報が出て、1日経過してオフィシャルになるかと思ったのですが、まだ公式ではありません。ただ、ジャスティン・ターナー自身はスプリング・トレニーニングに参加する準備は出来ているとのこと。

 追記:現地2025年2月20日、本人はもうアリゾナに到着です。そしてオフィシャルになりました。

 40manロスターがフルだったカブスはOFで23歳のアレクサンダー・カナリオをDFAとしました。彼は2023年、2024年ともにメジャーで出場経験はありますが、マイナー・オプションは残っているはずですので、このままマイナーに残ると思われます。

契約内容

 誕生日が1984年11月23日のジャスティン・ターナーは現時点で40歳。今回のディールはご覧の内容となりました。

  • 1年/$6M (2025)
    • パフォーマンス・ボーナス:$2.5M

 ジャスティン・ターナーの2024年のディールはブルージェイズと1年/$13M (2024)でしたので、今回の単価は下がりました。ただ、40歳でも$6Mのベース・サラリーが出るというのはやはりさすがだと思います。

2024年のジャスティン・ターナー 

 39歳のシーズンだった2024年はブルージェイズとマリナーズに在籍し、いずれも生産的な打撃を披露。

 ブルージェイズでは91試合に出場し、256/.350/.372、OPS .722、HR 6、二塁打 17、RBI 31を記録。

 マリナーズでは48試合で.264/.363/.403、OPS .766、HR 5、二塁打 7、RBI 24をマーク。

 通年では.259/.354/.383、OPS .737、HR 11、二塁打 24、RBI 55。

 2023年にレッドソックスでHR 23、RBI 96を記録したのには及びませんでしたが、OPS はしっかりと.737をキープ。さらに、リーグ平均が100のwRC+では117を記録。打席でのコンタクトスキルはさすがと言うしかありません!

 特にマリナーズでの9月の成績は、.295/.396/.449で、wRC+は143 を記録。もしもマリナーズがポストシーズンに進出していたなら、大きな力になったことでしょう。

 ジャスティン・ターナーは2021年から4年連続で規定打席(162 x 3.1 = 502)に到達。この辺りも地味にすごいところです。

カブスではバッティング・ヘルプ

 さて、カブスがジャスティン・ターナーと契約したのは、アレックス・ブレグマン獲得のディールに敗れたため。そう言っても過言ではなく、当初からブレグマンを獲れなかった場合のオプションと言われておりました。

2024年のカブスの3B

 カブスがそう動いたのは3Bを補強するため。2024年の3Bはクリストファー・モレルでスタートしましたが、WAR 0.2が示す通り、打率.199と壊滅的。トレード・デッドラインではカブスは売りか買いか微妙なステータスでしたが、POBO(President of Baseball Operations)のジェド・ホイヤーは当面のことだけでなく、将来を見据えてというスタンスで買いの姿勢を示し、レイズからアイザック・パレデスを獲得。これが大いに機能し、ポストシーズンまであと一歩というところまで迫りました。

 そのアイザック・パレデスもカイル・タッカーとのトレードでアストロズへ。このディールでカブスは大いなるアドバンテージを得たのですが、いかんせん3B問題は再び浮上したのでした。

 ジャスティン・ターナーはドジャース時代、名三塁手と言っていいくらいに3Bの守備のうまい選手で、今回のディールでカブスは彼を3Bに起用するのか?と言えばそうでもなく、バッティング・ヘルプ起用する方向です。

鈴木選手はDH・LF

 カブスの野手陣ですが、SSのダンスビー・スワンソン、2Bのニコ・ホーナー、CFのPCA(ピート・クロウ=アームストロング)、RFのカイル・タッカーは確定。

 ではRFを守っていた鈴木選手はどうなるのか?と言えば、今のところDHでの起用がカブスが最も生産的になる布陣。鈴木選手はポジションに就くならLFで、イアン・ハップと競合することに。

 そしてジャスティン・ターナーですが、2023年からの出場は1BかDHがメインで、3Bは2022年のドジャースでの66試合が直近では最高で、ここ2年は緊急でカバーする程度で2023年は7試合、2024年は6試合を守ったのみ。

 では1Bはどうか?というと、マイケル・ブッシュ。彼は左打席なので、カブスはプラトゥーン(投手の左右による使い分け)でジャスティン・ターナーを起用可能。

 ゆえに、ジャスティン・ターナーはOFの配置にも関連して1B、DHをメインに、場合によっては3Bもカバー。レギュラーでということではなく、まさにバッティング・ヘルプとして柔軟に起用されることが見込まれます。

3Bはマット・ショーで開幕か?!

 ジャスティン・ターナーがまだ若ければ即3Bに就くでしょうが、上記のような起用方法になり、カブスはやはり3Bを立てないといけないことになります。

 その最有力は、2023年ドラフトで全体13位で指名されたマット・ショー。

 23歳のSSはPre-2025のプロスペクト・ランクでも19位にランクイン。

 2024年の大半をダブルAで過ごし、.279/.373/.468、HR 14、RBI 50、SB 25をマーク。またトリプルAにも昇格して35試合に出場。.298/.395/.534、HR 7、 RBI 21、SB 6をマーク。溢れ出る実力がマイナーでその片鱗を見せているという状況です。

 彼は右打席というのも頼もしいところです。

 ただ、メジャー未経験でトリプルAでの経験も少ないのがフロントの悩みの種。慣れるのにやはり時間がかかります。

 あのボビー・ウィット・Jr.やフリオ・ロドリゲスでさえも体験したビッグ・リーグ・レベルのスライダーへの苦戦。右打者ゆえに当然、マット・ショーも直面する問題として予想され、カブスが目安となる50打席の苦戦をどこまで辛抱できるか?ということにもかかってきます。

 ただ、カイル・タッカー、鈴木誠也選手、ニコ・ホーナーなどマット・ショーがビッグ・リーグ・レベルに慣れるまで、その穴を埋める選手はおります。今回はジャスティン・ターナーも入りました。周囲のベテランで彼を成長させることができればカブスにとってはいいことですね。

 そのほかにも3Bにはルール5ドラフトでタイガースから指名したゲイジ・ワークマン(Gage Workman)やユーティリティのマイルズ・マストロブオーニ(Miles Mastrobuoni )、マーリンズとのトレードで獲得したビダル・ブルーハンらもおり、より心強いのは長年マイアミで活躍して、今オフにはヤンキースからFAとなったジョン・バーティーがおります。

 カブス、選択肢は増えております。

 ジャスティン・ターナーも日本に来ることになりますね!

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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