ジャイアンツ、パドレスともに強い!
現地2025年6月3日のパドレス@ジャイアンツのGm2ですが、やはり両クラブともに強いなという印象です。
ジャイアンツは勝ちゲームを落としたとも言えますが、8回までの試合運びは素晴らしく、最後の最後で同点に追いつかれ、延長で敗戦。
一方のパドレスは8回までは典型的な負けゲーム。2度もあったチャンスを逃してジャイアンツに流れを渡しかけていたのですが、やはり殊勲はブルペンで2番手のショーン・レイノルズと3番手の松井裕樹投手になるでしょうか。彼らがジャイアンツの流れを辛うじてくい止め、9回のお膳立てをしたということになりそうですね。
SFG:ランデン・ループが7回途中までスコアレス
ジャイアンツ先発のランデン・ループ(Landen Roupp)は5回以外はいずれもランナーを背負う投球。しかし、パドレス打線を分断し、機能させませんでした。タティス・Jr.、マニー・マチャードにはかなり神経を使ったようですが、ルイス・アラエズを尽く打ち取り、これがこの日の好投につながりました。
ランデン・ループは6.1イニングを投げ、被安打4、スコアレス、BB 2、SO 5とナイスピッチングを展開。
SDP:ライアン・バーガートは5回2失点
一方のパドレス先発のライアン・バーガート(Ryan Bergert)は25歳のルーキーで、ここまで4試合はいずれもブルペンでの投球。未だ失点を喫しておらず、ERA は0.00。
今季5度目の登板はメジャー初先発。きれいなフォームで4シーム、シンカーで平均94mph強をヒットする右腕で特別速くはありませんが、ボールには角度があり、強いです。
初回は3人で斬って取り、良い立ち上がりを見せました。2回裏に中軸のマット・チャップマンとウィリー・アダムスを迎えてさすがに慎重になり連続四球を出しましたが、ジェラル・エンカーナシオン(Jerar Encarnacion )をダブルプレーに打ち取るなどしてピンチを脱出。
しかし、3回裏に先頭のパトリック・ベイリーに二塁打を許すと、エリオット・ラモス(Heliot Ramos )に2ランHRを許し、先制点を許してしまいます。
ただ、失点はこの2点のみで5イニングを投げきり、被安打6、失点2、自責点2、BB 2、SO 2、HR 1という結果となりました。ゲームメイクしたと言っていいでしょうね。やはりこの人はリリーフの時もそうだったのですが、三振が少なめですね。今後が楽しみな投手でもあります。
パドレス、ホームが遠く・・・
この日はルイス・アラエズが珍しく苦戦しました。2回表に1アウトからタティス・Jr.がシングルでチャンスメイクしましたが、直後にアラエズがダブルプレーの当たりを放ち、イニング終了。7回裏には3つの四死球をもらい、2アウトながら満塁でアラエズに打席が回ってきたのですが、左腕のエリック・ミラーに3Bゴロに打ち取られて凡退。
さらにパドレスは8回にマニー・マチャードとジャクソン・メリルの連続ヒットでノーアウト1、2塁の大チャンスを迎えたのですが、ギャビン・シーツがダブルプレー、ザンダー・ボガーツも1Bゴロに倒れて、一本が出ず、敗色が濃厚に。
S・レイノルズが好投
しかし、パドレスはブルペンが光りました。2番手のショーン・レイノルズが6回から8回までの3イニングをヒットレスでBB 1、SO 2とほぼ完璧なリリーフ。これが散々チャンスを潰した打線を救いました。
SFG:C・ドバルが乱調
ジャイアンツは2点を逃げ切るために9回表にカミーロ・ドバルを投入しましたが、逃げ切りに失敗。ドバルは2アウトまでこぎつけ、2塁にブランドン・ロックリッジを置いて、タティス・Jr.を迎えます。このピンチに低めには投げていたのですが、はっきりとわかるボール球でストレートの四球。
さらにワイルド・ピッチとスティールで2、3塁にしてルイス・アラエズを迎え、ここでも投球が荒れてアラエズに四球を出し、2アウト満塁でマニー・マチャード。
マチャードに対しても荒れていたのですが、3球目のスライダーをマチャードに拾われ、LFへタイムリー・シングル。これでロックリッジとタティス・Jr.が生還し、パドレスが土壇場で2-2の同点に追いつきました。
同点に追いついたパドレスは9回裏に松井裕樹投手を投入。松井投手はマイク・ヤストレムスキー、タイラー・フィッツジェラルド、パトリック・ベイリーの3人を難なく打ち取り、ゲームは延長戦に。
J・クロネンワースが決勝打
オートマティック・ランナーがつく10回表のジャイアンツのマウンドは右腕のスペンサー・ビベンズ。パドレスは1アウトからボガーツが進塁打を放って2アウト3塁の状況を作り、ここでバッターはジェイク・クロネンワース。
その初球、インコースへのカットボールを見事に捌いた打球はRF前へ。これでオートマティック・ランナーのジャクソン・メリルが生還し、パドレスが勝ち越し。3-2と1点をリードします。
10回裏、パドレスは豪球のジェレマイア・エストラーダを投入。犠牲バントで1アウト3塁とされますが、後続を打ち取りゲームセット。
パドレスが負けゲームを土壇場9回で同点に追いつき、延長で勝ったというなんとも球際に強い勝ち方をしたGm2でした。
この対戦は4ゲームシリーズであと2戦あります。楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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