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【MLB2024】ウィリー・メイズが93才でなくなる。MLB史上、燦然と輝く名選手

”The Catch”のメイズ

 サンフランシスコ・ジャイアンツは現地2024年6月18日の午後、ウィリー・メイズが静かに息を引き取ったとジャイアンツが発表しました。MLB史上最も偉大な選手の一人であり、レジェンドでもあったメイズは93歳でお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。

(YOUTUBE)Remembering Willie Mays, one of the best MLB players ever (1931-2024)

映画『メジャー・リーグ』でも名前が出る

 ウィリー・メイズが活躍していたのは、1948年から1973年までの23シーズン。途中、兵役で離脱したシーズンがあります。

 ウィリー・メイズの現役時代を知っている人は非常に限られていると思います。筆者もウィリー・メイズの名を知ったのは、映画『メジャー・リーグ』の1シーンからです。俊足のお調子者の黒人選手がいたと思います。のちに彼は大活躍するのですが、その彼がスプリング・トレーニングで初めてバッティング・ケージについた時に自分の目指すプレースタイルの選手の名前を次々に挙げて行くシーンがあり、その中で「メイズのように華麗な守備をするのさ」というシーンがあったと思います。記憶のみで書いているので、正確ではないかもしれないですが、そんなシーンでした。ケージではほとんど凡打だったというシーンです。それをきっかけに命ずについて調べたことがあります。調べて行く際にあの”The Catch”の1シーンを見て、これはすごい!と思った覚えがあります。ちなみに貴さんが出たのは『メジャー・リーグ2』ですね。

The Catch

 1948年にバーミンガム・ブラック・バロンズでプロとしてのキャリアをスタートさせたメイズはまだ高校生でした。このバロンズはニグロ・リーグのチームです。翌年、高校を卒業すると、ニューヨーク・ジャイアンツと$4,000のボーナスでサイン。1950年はマイナーで過ごし、1951年にメジャー・デビュー。

 メイズはデビュー後すぐに大活躍。AVG.274、20 HR、とんでもない守備力でCFを守り、NL ROYを獲得。ジャイアンツは、ブルックリン・ドジャースに競り勝ち、ペナントを制覇。ワールドシリーズに進出。しかし、1951年のワールドシリーズはヤンキースに敗れました。

 その後、メイズは朝鮮戦争中に陸軍に徴兵され、1952年の大半と1953年のシーズン全体を欠場しました。1952年は21才、1953年は22才のシーズンでした。

 翌1954年にMLBに復帰すると、メイズは史上最高の選手の一人としての地位を確立し始めました。

 1954年、23歳のメイズは自身初のフルシーズンを経験し、AVG.345、41 HR、SLG .667をマークし、NL MVPに輝きました。ジャイアンツはシーズン97勝を挙げ、再びワールドシリーズへ。

 そのGm1で、メイズはおそらくメジャーリーグ史上最も象徴的な守備プレーを見せました。球場はああのポロ・グラウンド。メイズはウォールまであと数フィートという当たりを肩越しにバスケット・キャッチ。このプレーは、「ザ・キャッチ」として歴史に残ることに。

 ジャイアンツは延長10回で5-2でこのゲームに勝利し、そしてインディアンスをスイープしてフランチャイズ史上5度目のWS制覇を成し遂げたのでした。

 ただし、その後はジャイアンツは低迷。1962年までワールドシリーズに出場することはありませんでした。1958年のシーズンを前にジャイアンツはフランチャイズをサンフランシスコに移転。メイズはその頃のジャイアンツのスター選手でもありました。なお、ワールドシリーズ制覇ということになると2010年まで待たなければいけなくなりました。

GG 12度、MVP 2度

 MLBがゴールドグラブ賞を設立したのは1957年。これはメイズがジャイアンツでのキャリアをスタートして4シーズン目のことです。メイズはこの賞の最初の12シーズンで受賞。もっと前にあれば、+4度は加算されていたかもしれません。そのメイズのMLBでの主なAwardとスタッツです。

  • 1951 NL ROY
  • NL All-Star: 20度 (1954-1973)
  • NL NL MVP 2度 (1954 & 1965)
  • 1963 ASG MVP
  • 1968 ASG MVP
  • ゴールドグラブ賞:12度(1957/ML※-CF, 1958-1960/NL-CF & 1961-1968/NL-OF)
    • ※MLはMLB (創設時は両リーグ通じてOFで3人)
  • NL Batting Average 1位:1度 (1954)
  • NL OBP 1位:2度 (1965 & 1971)
  • NL SLG 1位: 5度(1954, 1955, 1957, 1964 & 1965)
  • NL OPS 1位:5度 (1954, 1955, 1958, 1964 & 1965)
  • NL Runs Scored 1位:2度 (1958, 1961)
  • NL 最多安打: 1度(1960)
  • NL Total Bases 1位:3度 (1955, 1962 & 1965)
  • NL Triples 1位: 3度(1954, 1955 & 1957)
  • NL Home Runs 1位: 4度 (1955, 1962, 1964 & 1965)
  • NL BB 1位: 1度 (1971)
  • NL Stolen Bases 1位: 4度 (1956-1959)
  • 20HR 以上のシーズン: 17度 (1951, 1954-1968 & 1970)
  • 30HR以上のシーズン: 11度 (1954-1957, 1959 & 1961-1966)
  • 40HR以上のシーズン: 6度 (1954, 1955, 1961, 1962, 1964 & 1965)
  • 50HR以上のシーズン 2度 (1955 & 1965)
  • 100 RBI以上シーズン: 10度 (1954, 1955 & 1959-1966)
  • 100 Runs Scored 以上のシーズン: 12度 (1954-1965)
  • 200 安打以上のシーズン: 1度 (1958)
  • WS制覇 1度:1954
  • 野球殿堂入り: Class of 1979
  • 通算安打: 3203
  • 通算HR:660
  • 通算 AV.301/ OBP .384/ SLG .557/ OPS .940

数字だけでも強烈な5ツールぶりを発揮していますね。RIP。

お読みいただき、ありがとうございました。

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