スポンサーリンク

【MLB2024】マリナーズがホワイトソックスからグレゴリー・サントスをトレードで獲得

苦戦した2023年のCWSで高品質リリーフを獲得

 現地2024年2月3日、マリナーズのジェリー・ディポートがまた動きましたね。ホワイトソックスからリリバー右腕のグレゴリー・サントス(Gregory Santos)を獲得です。

トレード概要

 このトレードで動くのは計3名と1つの権利です。

マリナーズGet

  •  グレゴリー・サントス(Gregory Santos/24) RHP

ホワイトソックスGet

  • プレイランダー・ベローア(Prelander Berroa/23) RHP
  • ザック・デローチ(Zach DeLoach/25) OF/右投げ左打ち
  • 2024 アマチュア・ドラフト 全体69位のピック権(コンプ・バランス・ラウンドB/Competitive Balance Round B)

 ホワイトソックスは二人とも40manロスターに入れており、スペースを作るため、右腕のレーン・ラムジー(Lane Ramsey/27)をDFAとしています。

背景

 現状、アンドレ・ムニョスとマット・ブラッシュというハードスロー・ライティーを抱え、どちらがクローザーになってもおかしくないほどゲーム終盤のリリーバーに充実しているマリナーズ。そのほかにも左腕のテイラー・ソーセード(Tayler Saucedo)、ゲイブ・スパイアー(Gabe Speier)、トレント・ソーントン、オースティン・ボス(今オフ補強)などなかなか良いブルペン陣を有しています。

 まだ投手の枠はあり、スプリング・トレーニングで下から昇格させることで補強する選択肢もあったと思うのですが、どうしてホワイトソックスでゲーム後半を任されていたグレゴリー・サントスを入れる必要があったのか?やや疑問なところがありました。

 しかし、ジェリー・ディポートはさすがによく見ていますね。どうやら先日のトレードの余波で空いた穴を埋めたかったようです。

ジャスティン・トーパの穴

 そのトレードとは現地2024年1月29日にツインズとの間で成立したホルヘ・ポランコを獲得したトレードのことで、マリナーズは、ジャスティン・トーパを出していたのです。

マリナーズGet

  • ホルヘ・ポランコ(Jorge Polanco/30)2B/右投げ両打ち

ツインズGet

  • ジャスティン・トーパ(Justin Topa/33)RHP/RP
  • アンソニー・デスクラファニー(Anthony Desclafani/33) RHP/SP
  • キャッシュ・コンシダレーション
    • アンソニー・デスクラファニーの2024年の$12Mのサラリーの2/3に当たる$8Mをマリナーズが払う
  • ガブリエル・ゴンザレス(Gabriel Gonzalez/20) OF/右投げ右打ち
  • ダレン・ボーウェン(Darren Bowen/23)RHP

 ジャスティン・トーパは2023年に覚醒。75試合を投げてERA 2.61をマーク。このあまりにも大きい穴を埋めるために、ホワイトソックスから実績のあるリリーバーを獲得したという背景です。

 プレイランダー・ベローアが下で待機する可能性もありましたし、ホワイトソックスはOFを補強するのは躊躇ないので、デローチを出したと。徹底的に選手を活かそうとするディポートの執念を感じますね。

グレゴリー・サントスとは

 グレゴリー・サントスは、現時点で24才と若い右腕です。2024年8月の誕生日で25才に。

 もともとは2015年にレッドソックスとアマチュアFAとしてサイン。2017年にレッドソックスがジャイアンツからエドゥアルド・ヌニエスを獲得したトレードでジャイアンツに移籍。後にヌニエスは2018年のレッドソックスのWS制覇に貢献。

 デビューはジャイアンツ時代の2021年で3試合のお試し登板でした。2022年もMLBで投げますが、2試合のみでした。

 2022年12月にマイナー・トレードでホワイトソックスに移籍。ジャイアンツとしては疑問視していたということですね。

 ところが、2023年、ホワイトソックスで開花。60試合、66.1 イニングを投げ、ERA 3.39をマーク。2023年に大苦戦したホワイトソックスでこの数字ですから、評価して良い数字ですね。それまでコントロールに苦しんできましたが、2023年のBB9は2.3。なんと言ってもHR9はたった0.3というのが光ります。

 肘を壊したという情報もありましたが、開幕には間に合いそうです。まだMLSが1.055ですから、マリナーズは当分コントロール下に置けますね。ホワイトソックスがよくこの話に乗ったな?というくらいの投手です。

プレイランダー・ベローアとは

 4月の誕生日で24才になる若いベローアは、2023年7月にデビュー済み。2023年は2試合のみでマイナーに降格となりましたが、1.2 IPでスコアレスでした。なお、2023年はマイナーでは主にダブルAで投げ、43試合で、ERAは2.89。今季はかなり期待できるリリーバーと言って良さそうです。

 なお、マリナーズにとって期待のプロスペクトでもありました。

ザック・デローチとは

 彼は25才のOFで、2020年のマリナーズの2巡目指名。右投げ左打ちのOFです。未デビューで、2023年のトリプルAでの成績は、138試合で528-151。打率.286、OBP .387、SLG .481、HR 23、二塁打 30、RBI 88、Run 90。非常に面白い存在で、下手をすると左打席のアンドリュー・ベニンテンディもうかうか出来ない打力です。期待できそうです。彼もマリナーズにとって期待のプロスペクトだったことは間違いありません。

 そう考えるとトレードとしてはかんり受給がマッチしたかもしれませんね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ジャイアンツ vs ロッキーズ戦でデバースの一発を巡り、ベンチクリアー!
【MLB2025】大谷、プロスペクトのババ・チャンドラーから強烈な一発(46号)!しかし、ドジャースは敗戦!
【MLB2025】パドレスのスーパー・ブルペン、ジェイソン・アダムが左足大腿四頭筋を傷めて離脱へ
【MLB移籍2025】フィリーズ、ウォーカー・ビューラーをマイナー契約で獲得!
【MLB2025】センセーショナルな活躍を見せるA’sのニック・カーツが右腹斜筋を傷める
【MLB2025】レッドソックス、アロルディス・チャップマンとの延長契約(2026)に合意
【MLB2025】レッドソックスのペイトン・トールが鮮烈デビュー!P・スキーンズとの投げ合いで好投!
【MLB2025】レッドソックス、ウォーカー・ビューラーをリリースへ
【MLB2025】カイル・シュワーバーが1試合4HR!HR数は49となり、NL単独トップに
【MLB2025】ブルワーズのクローザー、トレバー・メギルが屈筋腱を傷めてILへ
【MLB2025】大谷が移籍後初勝利!ドジャースは計19奪三振の大記録を打ち立てる!
【MLB2025】ネイサン・イオバルディがローテーター・カフを傷めてシーズン・エンドの見通し!
【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
【MLB2025】ドジャース、フリーマンの2発と大谷の45号でパドレスに快勝!山本が11勝目をマーク
【MLB2025_8月】パドレスが盤石の試合運びで連勝して単独首位へ!ドジャースはたったの2安打
【MLB2025】ギャレット・クロシェが11Kで14勝目!レッドソックスは12得点!
【MLB2025】ブライアン・ベイヨーが7回スコアレス投球!レッドソックス、ヤンキースに1-0で勝利
【MLB2025】シェーン・ビーバー、TJから華麗に復帰!!6回9Kの快投を披露
【MLB2025】不全骨折(ヒビ)のまま強行出場を続けたカイル・タッカーが34日ぶりにHRを放ち、勝利に貢献!
【MLB2025】デバースがいなくなってもアンソニーが!レッドソックス、ブロンクスでの熱戦を制す
【MLB2025】ドジャースが悲惨な敗戦!ロッキーズに完敗。先発の大谷は打球が足に直撃して途中退場
【MLB2025】ドジャース、大谷の44号HR & A・コールの活躍でロッキーズに完勝!
【MLB2025_8月】ドジャースが底力を発揮してパドレスをスウィープ!直接対決の勝ち越しも決め、優位に立つ
【MLB2025】フィリーズのザック・ウィーラーが右肩付近の血栓のため、15 Days ILへ
【MLB2025】アストロズのジョシュ・ヘイダーは左肩関節包の捻挫と判明。しかし、PSでの復帰に意欲
【MLB2025_8月】PCAが復調の3安打!しかし、スピードが裏目に出るミスも出てカブスは敗戦
【MLB2025】ナショナルズ、ナサニエル・ロウをDFAに
【MLB2025】ブルワーズが12連勝を達成!8月は負け無し!(追記:14連勝でフィニッシュ)
【MLB2025_8月】大谷が5回のマウンドに上がるも、初勝利ならず!LAAは年間でLADをスウィープ!
タイトルとURLをコピーしました