スポンサーリンク

【MLB2023】ルーキーながらオールスターのスターターとなったDバックス、コービン・キャロルの後半戦にも期待!

ROYへ

 ルーキーながらオールスターのスターターにも選出されたDバックスのコービン・キャロル。Dバックスをナ・リーグ西地区の首位争いの好位置に上げている原動力の1人でもあります。

 投手ではオールスターでスターターも務めたザック・ギャレンの投球が際立っており、打者ではアレク・トーマス、クリスチャン・ウォーカーとともにやはりコービン・キャロルの活躍は目を引くものがあります。

 2022シーズンのデビューからそのスピードには驚かされるばかりでした。

長打もあるコービン・キャロル

 コービン・キャロルの身長は5フィート10インチ。177.8cmほどです。打撃が期待されるOFとしてサイズはかなり小さい方。しかし、前半戦の成績は、86試合ですでに89安打を放ち、打率.289、OBP .366、SLG .549、OPS.915をマーク。HR 18、二塁打 20、三塁打 3、RBI 48、盗塁 26、BB 32、SO 67。

 サイズだけで見れば、スピードのある安打製造タイプの打者と思いきや、本塁打が18で、SLGを .549も叩き出しているのがコービン・キャロルの驚異的なところです。

 オールスターの中継でも紹介されていましたが、シアトル出身で子供の頃のヒーローはイチロー選手だったとか。

 6月には打率.291、OBP .348、SLG .631、HR 8、RBI 22、RUN 25でナ・リーグのROM(Rookie of the Month)にも選ばれました。

コービン・キャロルとは

 コービン・キャロルは、2000年8月21日生まれの22才(現地2023年7月14日時点)。まもなく23才となります。ワシントン州シアトルのレイクサイド・スクール出身。左投げ左打ち。

 オールスターでも特別にシアトル出身ということでアナウンスされていました。

 2019年のアマチュアドラフト1巡目(全体16位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名されてプロ入り。AZLダイヤモンドバックス(ルーキー・リーグ)にてプロキャリアをスタートさせ、31試合に出場した後、クラスAマイナスのヒルズボロ・ホップスに昇格。さらに11試合に出場。この年は併せて42試合に出場し、打率.299、OBP .409、SLG .487をマーク。しかも、この限られた期間にトリプルを7本も記録しています。

 2020年はコロナ・パンデミックでマイナーがキャンセルとなったため、欠場を余儀なくされました。これがなければもう1年早くデビューしていたかもしれません。

2021年に右肩手術でシーズン・エンディング

 2021年、シーズン前のマイナーリーグの再編成でハイAのヒルズボロに昇格し、最初の1週間で23打数10安打、二塁打2本、三塁打2本、HR 2本を放ち、打率.435、OBP .552、SLG .913と驚異的なスタートを見せます。

 ところが、この年は7試合のみの出場にとどまります。右肩の手術を余儀なくされたのです。この年のシーズン・エンディングの右肩手術が2023シーズンのオールスター前の欠場の遠因でもあります。 

 2022年、ダブルAのアマリロ・ソッド・プードルズで開幕を迎え、58試合で打率.313、16HR、39 RBIをマーク。6月後半から7月上旬にかけて一旦、ルーキー・リーグに所属しますが、これはフューチャーズ・ゲームのNLのメンバーに選ばれた関係のロスター上の都合でそうなっただけだと考えられます。

 7月10日にはトリプルAのレノ・エイセス(Aces)に昇格。リノでの33試合で打率.287、OBP .408、SLG .535、二塁打11、HR 7、RBI 22。盗塁は両レベルを併せて31。

2022年にMLBデビュー

 2022年8月29日のフィリーズ戦で8番RFとしてメジャー・デビュー。クリストファー・サンチェスから二塁打を放ち、勝利に貢献。この試合は、Dバックスが4回途中まで0-7とリードされていたものの、4回と5回の両イニングで6得点を奪い、大逆転劇を演じました。コービン・キャロルは、4回にエラーで出塁して得点。5回には2点タイムリー2塁打を放っています。

 MLBでは32試合で打率.260、OBP .330、SLG .500、HR 4、RBI 14。この時点でとんでもないルーキーだと大きな注目を浴びたのでした。

2023年3月に長期契約

 そして2023年のシーズン前の3月11日、Dバックスは早速、手を打ちました。以下の内容でコービン・キャロルと契約です。

  • 8 年/$111M (2023-30) + 2031 $28M クラブ・オプション
    • サイニング・ボーナス:$5M (2023年5月15に支払い)
    • $1M (23) 、$3M(24)、$5M(25)、$10M(26)、$12M(27)、$14M(28)、$28M(29)、$28M(30)、$28M(31)クラブ・オプション($5M バイアウト)
    • 2028-30の間にMVPを獲得すれば、次ぎの年からサラリーは$5Mアップ
    • 2028-30の間にMVPの投票で2-5位に入れば次の年から$2.5Mアップ
    • 両条件を達成すれば最大で $7.5Mのベース・アップ

心配なのは右肩

 コービン・キャロルはオールスター前の6月29日と7月6日にスイングで右肩を傷め、1週間で2度も離脱。オールスターの出場も危ぶまれました。これは上述で記載した、古傷です。幸い、怪我は深刻なものではなく、すぐに戦列に復帰し、オールスターにも出場しました。

デラクルーズ出現

 NLのROYはコービン・キャロルで決定と思われた6月上旬。すごいのが出てきましたね。レッズのエリー・デラクルーズです。21才のスイッチ・ヒッター。

 あまりにセンセーショナル過ぎて、かなり目立ってしまいますが、デラクルーズは現時点でデビューしてまだ1ヶ月。

 ROYレースはコービン・キャロルが一歩リードというところですが、コービン・キャロルの懸念点はこの右肩の調子ということになります。

【YOUTUBE】Corbin Carroll is having a MONSTER season!! Is he the leader for NL Rookie of the Year?!

 どうなるでしょうかね?

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ジャイアンツ vs ロッキーズ戦でデバースの一発を巡り、ベンチクリアー!
【MLB2025】大谷、プロスペクトのババ・チャンドラーから強烈な一発(46号)!しかし、ドジャースは敗戦!
【MLB2025】パドレスのスーパー・ブルペン、ジェイソン・アダムが左足大腿四頭筋を傷めて離脱へ
【MLB移籍2025】フィリーズ、ウォーカー・ビューラーをマイナー契約で獲得!
【MLB2025】センセーショナルな活躍を見せるA’sのニック・カーツが右腹斜筋を傷める
【MLB2025】レッドソックス、アロルディス・チャップマンとの延長契約(2026)に合意
【MLB2025】レッドソックスのペイトン・トールが鮮烈デビュー!P・スキーンズとの投げ合いで好投!
【MLB2025】レッドソックス、ウォーカー・ビューラーをリリースへ
【MLB2025】カイル・シュワーバーが1試合4HR!HR数は49となり、NL単独トップに
【MLB2025】ブルワーズのクローザー、トレバー・メギルが屈筋腱を傷めてILへ
【MLB2025】大谷が移籍後初勝利!ドジャースは計19奪三振の大記録を打ち立てる!
【MLB2025】ネイサン・イオバルディがローテーター・カフを傷めてシーズン・エンドの見通し!
【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
【MLB2025】ドジャース、フリーマンの2発と大谷の45号でパドレスに快勝!山本が11勝目をマーク
【MLB2025_8月】パドレスが盤石の試合運びで連勝して単独首位へ!ドジャースはたったの2安打
【MLB2025】ギャレット・クロシェが11Kで14勝目!レッドソックスは12得点!
【MLB2025】ブライアン・ベイヨーが7回スコアレス投球!レッドソックス、ヤンキースに1-0で勝利
【MLB2025】シェーン・ビーバー、TJから華麗に復帰!!6回9Kの快投を披露
【MLB2025】不全骨折(ヒビ)のまま強行出場を続けたカイル・タッカーが34日ぶりにHRを放ち、勝利に貢献!
【MLB2025】デバースがいなくなってもアンソニーが!レッドソックス、ブロンクスでの熱戦を制す
【MLB2025】ドジャースが悲惨な敗戦!ロッキーズに完敗。先発の大谷は打球が足に直撃して途中退場
【MLB2025】ドジャース、大谷の44号HR & A・コールの活躍でロッキーズに完勝!
【MLB2025_8月】ドジャースが底力を発揮してパドレスをスウィープ!直接対決の勝ち越しも決め、優位に立つ
【MLB2025】フィリーズのザック・ウィーラーが右肩付近の血栓のため、15 Days ILへ
【MLB2025】アストロズのジョシュ・ヘイダーは左肩関節包の捻挫と判明。しかし、PSでの復帰に意欲
【MLB2025_8月】PCAが復調の3安打!しかし、スピードが裏目に出るミスも出てカブスは敗戦
【MLB2025】ナショナルズ、ナサニエル・ロウをDFAに
【MLB2025】ブルワーズが12連勝を達成!8月は負け無し!(追記:14連勝でフィニッシュ)
【MLB2025_8月】大谷が5回のマウンドに上がるも、初勝利ならず!LAAは年間でLADをスウィープ!
タイトルとURLをコピーしました