スポンサーリンク

【MLB2023】短期決戦に強い要素が満載のDバックスがブルワーズをスウィープ!NLDSへ(NLWC Gm2)

【NLWC Gm2】AZ 5 @ 2 MIL

 現地2023年10月4日、ワイルドカード枠3位でポストシーズンに入ったDバックスとNLセントラル地区優勝のブルワーズとのNL ワイルドカードGm2が行われ、ブルワーズが先制するも、Dバックスが中盤に逆転。見事にNLDS進出を決めました。

 筆者はワイルドカード・シリーズが始まる前にフィリーズ、ツインズ、レンジャーズが勝ち上がるだろうと予想していたのですが、このカードだけは投手力でブルワーズで軍配かと思っていました。見事に外しました。よくよく考えて見るとDバックスは短期シリーズに強い要素が満載でした。

満を持してザック・ギャレンが登板

 Gm1ではブルワーズがコービン・バーンズ、Dバックスはブランドン・ファート(Brandon Pfaadt )が先発。

 ファートで大丈夫か?という懸念通り、立ち上がりの2イニングでファートは3失点。しかし、Dバックスは3回表にコービン・キャロルの2ランHRなどで3得点を上げ同点。そして4回表にはガブリエル・モレーノのソロHRで逆転。9回表にもクリスチャン・ウォーカーのタイムリー2塁打で2点を追加。ファートの後はブルペン・ゲームにしたDバックスは、その後6人の投手を投入して無失点リレー。6-3で初戦をものにしました。

 いわばGm1は捨て身で挑んだDバックスは、例え敗れてもGm2でザック・ギャレンを投入し、Gm3まで持ち込むという戦略だったと思いますが、予想外にGm1をものにしたことで一気に楽になりました。

 立ち上がりはもたついてしまったザック・ギャレン。先頭のイェリッチにシングルを許した後、四球とシングルで満塁のピンチを迎え、犠牲フライとウィリー・アダムスのタイムリーで2点を奪われてしまいます。

 3回表にもカルロス・サンタナとマーク・カナに連続シングルを浴びて、ピンチを作ったザック・ギャレンでしたが、サム・フレリックからダブルプレーを奪い、ピンチを脱しました。

 ザック・ギャレンは5回以外は毎回ランナーを許す投球でしたが、被安打5、失点2、BB 3, SO4とゲームメイクし、流れを味方打線につなげる投球を見せました。

 ブルワーズ先発のフレディー・ペラルタ抑えられていたDバックス打線ですが、5回表にアレク・トーマスのソロHRで1点差に。

 6回表には疲れの見えてきたフレディー・ペラルタからヘラルド・ペルドモが四球で出塁。つづくコービン・キャロルの2ベースで2,3塁のチャンスを作った後、ケーテル・マルテのタイムリーで2点を奪い、ついに3-2と逆転。その後は守備の乱れもついてこのイニング計4得点で5-2とリード。これで趨勢は決まったような展開になりました。

 ブルワーズは8回裏にケビン・ギンケルを攻め、1アウト満塁のチャンスを作るも、4番手で登板した左腕のアンドリュー・サールフランクに反撃の芽を摘まれて無得点。

 9回裏にもクリスチャン・イェリッチの2塁打などでチャンスを作るも、最後はポール・セワルドに抑えられてゲームセット。Dバックスが5-2のスコアで勝利し、見事にNLDS進出を決めたのでした。

MLB Gameday: D-backs 5, Brewers 2 Final Score (10/04/2023)
Follow MLB results with FREE box scores, pitch-by-pitch strikezone inf...

【YOUTUBE】D-backs vs. Brewers Wild Card Game 2 Highlights (10/4/23) | MLB Highlights

コービン・キャロルの足は脅威

 Dバックスは短期シリーズに強い要素が多いのですが、やはり1番はコービン・キャロルの足かと思います。彼が塁に出れば盗塁でスコアリング・ポジションに進み、打者はシングル1本で済むことから非常に気が楽です。

 1試合に4度もそのチャンスが巡ってくるというのはやはり大きいと思います。

 そして足が使えるのはコービン・キャロルだけでなく、アレク・トーマスもいます。ケーテル・マルテは盗塁こそ減っているものの、ベースランニングは確かなものがあります。

 そしてトミー・ファム、クリスチャン・ウォーカーという一発のある選手がいるもの心強いところ。

 そしてなんと言っても投手ではトレード・デッドラインで獲得したポール・セワルド(実況はシーワルドですね)がいることが大きいです。最後の最後に安定したクローザーがいるのはブルペンの投手陣を安心させますし、打線も必要以上に点を取らなくて済む分、かなり肩の荷が降りて打席に立っていると思います。

 後は、ザック・ギャレンを中心に先発がどうゲームを作るかというところかと思います。1つ誤算だったのは、ライン・ネルソンがGm1でコンコンと打たれたところでしょうか。

 DバックスがNLDSに進出したのは、2017年以来のこと。この時はドジャースにスウィープされました。2011年にもNLDSに進出しましたが、この時はブルワーズに2勝3敗で敗れて敗退。

 NLDSを突破することになると、2007年以来ということになります。

 今度はかなりハードルの高いドジャースとのNLDSです。どういう戦いを見せるのか、注目したいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB移籍2026】レッドソックス、カージナルスからソニー・グレイをトレードで獲得
【MLB2026】レンジャーズとメッツが大型トレードを実施。マーカス・セミエンとブランドン・ニモがスワップ
【MLB2026FA】カブスがゲーム終盤のブルペンを補強。フィル・メイトンと2年契約で合意
【MLB2025-26】ノンテンダー・デッドラインが到来!レンジャーズがA・ガルシアとJ・ハイムにノンテンダー
【MLBトレード2026】ブレーブスがアストロズからマウリシオ・ドゥバンを獲得!ニック・アレンがアストロズへ
【MLB2026FA】ブレーブス、早くもクローザーを決定!ライセル・イグレシアスと1年/16Mドルで再契約
【MLBトレード2026】お馴染みのテイラー・ウォードがオリオールズへ!LAAはグレイソン・ロドリゲスを獲得!
【MLB2026FA】クオリファイング・オファーの期限が到来!今永、B・ウッドラフらが4名が受諾
【MLB2026FA】マリナーズ、1Bのジョシュ・ネイラーと再契約へ!期間は5年(追記あり)
【MLBアウォード2025】ア・リーグのMVPはアーロン・ジャッジが受賞!カル・ロリーは僅差で及ばず
【MLBアウォード2025】大谷、ナ・リーグのMVPに輝く!NLでは2年連続、個人では3年連続4度目の受賞に(いずれも満票)!
【MLBアウォード2025】サイ・ヤング賞はタリク・スクーバル(AL)とポール・スキーンズ(NL)が受賞
【MLBアウォード2025】MOY(監督)はCLEのスティーブン・ボートとMILのパット・マーフィーが2年連続で受賞
【MLB2025】エマニュエル・クラセが賭博の不正投球容疑で起訴。MLBキャリアどころか、人生の危機に直面
【MLBアウォード2025】ROY(ルーキー)はA’sのニック・カーツとATLのドレイク・ボールドウィンに決定
【MLB2026】ヤクルト・村上のポスティング手続きの詳細と獲得見込みのクラブについて
【MLBアウォード2025】シルバー・スラッガー賞は大谷、カル・ロリー、ニック・カーツらが受賞
【MLB2026FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはタッカー、シュワーバー、今永など計13名
【MLB2026】パドレス、新監督に元リリーバーのクレイグ・スタメン(41)を任命
【2025プレーヤーズ・チョイス】POYはマリナーズのカル・ロリーに決定!大谷は入らず!
【MLB2026】ダルビッシュ投手が右肘UCLの手術を実施。2026シーズンは全休となる見込み
【MLB2025】ドジャース、連覇の華やかなパレードを実施!すでに3ピートも視野に
【MLB Awards 2025】ゴールドグラブ賞が決定!ボビー・ウィット(SS)、PCA(OF)らが受賞(追記あり)
【2025WS_7】山本由伸が世界一の投手に!ミゲル・ロハスが同点HR、ウィル・スミスが勝ち越しHRを放つ!
【2025WS_6】ウォールにボールが!ドジャースが大ピンチを凌いで決戦に持ち込む!ムーキーもタイムリー
【2025WS_5】トレイ・イェサベージ、ドジャースをも封じる!7回、3ヒッター、12K!
【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
【2025WS_3】フレディー・フリーマンがまたもWSでサヨナラHR!佐々木、ウィル・クラインらの好投に報いる!
タイトルとURLをコピーしました