スポンサーリンク

【MLB スタジアム 2023】ブルージェイズ、ロジャース・センターのウォールの距離を変更

2023年は新ルックのロジャース・センターに

 トロント・ブルージェイズは、フランチャイズのロジャース・センターの外野部分を大幅リノベーション中です。改修で特にインパクトのあるところは、主にOFスタンドの後ろの売店関連の施設で、より開放的にゲームを楽しめる仕様に変更となります。

ウォールとスタンド間の空洞がなくなる

 ロジャース・センターのゲームのVTRを見ている時によく思っていたのが、OFのウォールとスタンドとの間の空洞がなんとかならないか?ということでした。右中間、左中間にはブルペンが入っているのですが、ブルペンが途切れたポール際、そしてCF方向の空洞(に見える部分)がどうも気になるポイントがありました。もっとも、これは個人の主観かもしれません。

 重ねて個人的な主観を並べさせてもらうなら、ウォールからはなだらかに観客席がつながっていて欲しい・・・と思うのです。下記の埋め込みは2022シーズンのロジャース・センターのHRを集めているもの。

 今回のリノベーションではフィールド・レベルではその空洞(に見えていたもの)が無くなり、ウォールとスタンドが直つながりの仕様になっています。これは嬉しいです。何か野球場感が増したように思います。

ブルペンのお披露目度もアップ

 そして嬉しいことに、ブルペンがよく見えるところに設置されることになりました。2022年まではフィールドと同じレベルだったものが、1段高いところに設置され、ファンはものすごく近いところでMLBの投手の投球を見ることが出来ます。

 もっとも、選手側にすればスタンドと近くなればなるほど、不快なヤジもダイレクトに耳に飛んでくるでしょうし、やりにくさはアップするかもしれないのですが、ファン目線から言うと、嬉しい仕様になります。現地の方がブルペンでの投球動画をアップする機会も増えるかもしれませんね。このブルペンは相当見やすいはずです。

 ちなみにホームのブルージェイズは3塁側です。

【YOUTUBE】Introducing: Our NEW outfield neighbourhoods at Rogers Centre!

ウォールの距離も大幅に変更

 フィールド・レベルではウォールも移動させることがあきらかとなりました。距離の変更点をまとめるとこのような具合です。1feetは、30.48cm (0.348m)。

Home to Where旧(〜2022)新(2023〜)変化
CF400 feet
(121.92m)
397 feet
(121.006m)
-3feet
(-0.914m)
左中間375
(114.3m)
366
(111.557m)
-9
(-2.7432m)
右中間375
(114.3m)
357
(108.814m)
-18
(-5.486m)
LF328
(99.974m)
328
(99.974m)
0
LF-Wall height
(ブルペン前)
10
(3.048m)
15
(4.572m)
+5 feet
(+1.524m)
RF328
(99.974m)
328
(99.974m)
0
RF-Wall height
(ブルペン前)
10
(3.048m)
15
(4.572m)
+5 feet
(+1.524m)
ロジャース・センターOFの変更点

 両翼の距離は変わらず、CF、左中間、右中間の距離が短くなりました。

 距離の変わらない両翼ですが、ウォールの高さが変更となり、相殺する仕様にはなっています。

キアマイアーの見せ所は増えそう

 今オフ、ケビン・キアマイアーを獲得したブルージェイズ。彼はウォール際のリーピング・キャッチが見せ所の1つでもあります。

 ウォールの高さは、LFポールからブルペンのCF寄りの端までが高く、そこからCFにかけて一旦低くなって斜めのラインが走り、真っ直ぐになるようです。よって場所によってウォールの高さは違ってくるのですが、CFバックスクリーン当たりでボコンと凹みます。

 これならケビン・キアマイアーのリーピングも十分に楽しめそうです。

かなり前に出てきた右中間 

 このウォールの変更でもっとも変化があったのが右中間の距離。18feet、5.486mも短くなっています。ブルペンの位置はホームのLF側はポールに近いのですが、ビジター側は右中間に位置しています。ここがやや前にせり出しているので、その最短距離が-5.486mということかと。

 Statcastによると、ロジャース・センターのここ数年のパーク・ファクターはほぼ真ん中の17位で99。ちなみにコロラドは112、シンシナティは111、ボストンは 109。

 かなり中立的なスタジアムでしたが、今回の変更で左打者のHRが結構増え、パークファクターも上がると思われます。

 ブルージェイズは今オフに、ケビン・キアマイアーだけでなく、ブランドン・ベルト、ドールトン・バーショなど力のある左打者を獲得。これはかなり優位に働くかもしれませんね。

 ただ、左打者は他クラブにもいい選手が結構いますから、果たしてどこまでメリットになるのかは定かではありません。

 ALイーストに影響を与えそうなロジャース・センターの仕様変更でした。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
【MLB2025】ドジャース、フリーマンの2発と大谷の45号でパドレスに快勝!山本が11勝目をマーク
【MLB2025_8月】パドレスが盤石の試合運びで連勝して単独首位へ!ドジャースはたったの2安打
【MLB2025】ギャレット・クロシェが11Kで14勝目!レッドソックスは12得点!
【MLB2025】ブライアン・ベイヨーが7回スコアレス投球!レッドソックス、ヤンキースに1-0で勝利
【MLB2025】シェーン・ビーバー、TJから華麗に復帰!!6回9Kの快投を披露
【MLB2025】不全骨折(ヒビ)のまま強行出場を続けたカイル・タッカーが34日ぶりにHRを放ち、勝利に貢献!
【MLB2025】デバースがいなくなってもアンソニーが!レッドソックス、ブロンクスでの熱戦を制す
【MLB2025】ドジャースが悲惨な敗戦!ロッキーズに完敗。先発の大谷は打球が足に直撃して途中退場
【MLB2025】ドジャース、大谷の44号HR & A・コールの活躍でロッキーズに完勝!
【MLB2025_8月】ドジャースが底力を発揮してパドレスをスウィープ!直接対決の勝ち越しも決め、優位に立つ
【MLB2025】フィリーズのザック・ウィーラーが右肩付近の血栓のため、15 Days ILへ
【MLB2025】アストロズのジョシュ・ヘイダーは左肩関節包の捻挫と判明。しかし、PSでの復帰に意欲
【MLB2025_8月】PCAが復調の3安打!しかし、スピードが裏目に出るミスも出てカブスは敗戦
【MLB2025】ナショナルズ、ナサニエル・ロウをDFAに
【MLB2025】ブルワーズが12連勝を達成!8月は負け無し!(追記:14連勝でフィニッシュ)
【MLB2025_8月】大谷が5回のマウンドに上がるも、初勝利ならず!LAAは年間でLADをスウィープ!
【MLB2025】大谷が勝ち越しの43号!しかし、ドジャースはサヨナラで敗戦し、パドレスに並ばれる
【MLB2025】ドジャースのトニー・ゴンソリンが今季終了。インターナル・ブレース手術を実施
【MLB2025】ミルウォーキーが洪水被害に遭うも、ブルワーズは0-5から大逆転してメッツをスウィープ(今季2度目の9連勝)!
【MLB2025】大谷が40号HR!ドジャースはスネルも好投し、トロントに大勝!
【MLB2025】レッドソックスは9回に追いつくも、サヨナラ負け!隠し球も出たパドレスとのGm2
【MLB2025】カーショウとシャーザーのマッチアップはスキルが結集した好ゲームに!大谷、ムーキーが活躍してLADが勝利
【MLB2025】W・ビューラーが6回無失点と好投!吉田もHRを放ち、レッドソックスがパドレスとの初戦に勝利!
【MLB2025】マリナーズが首位と1.5ゲーム差に!しかし、1Bのジョシュ・ネイラーが左肩を傷める!
【MLB2025】レッドソックス、ローマン・アンソニーと8年/130Mドルで延長契約へ
【MLB2025】クイック投法で100mph!大谷が4回/8Kをマーク。打っては39号/メジャー1000安打達成
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、9日の休養で凄みを増して13勝目!レッドソックスは7連勝!
【MLB2025】カイル・シュワーバーが大谷を抜く39、40号のマルチHR!
タイトルとURLをコピーしました