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【MLB移籍2025】Dバックスがガーディアンズから1Bのジョシュ・ネイラーをトレードで獲得

1Bをめぐる玉突き的なディール

 現地2024年12月21日、Dバックスとガーディアンズとのトレードが成立。ガーディアンズの1Bでチャンスに非常に強く、そしてますますお腹周りが気になって仕方ないジョシュ・ネイラー(Josh Naylor)がDバックスに動くことになりました。

 このトレードはFAでアストロズとのディールが成立したクリスチャン・ウォーカーの穴を補完するため成立したディールで、ガーディアンズがカルロス・サンタナを獲得したディールとも関係があります。玉突きのように1Bが動き、そしてまるで3チームトレードのような動きを見せた3つのディールでした。

トレード概要

 Dバックスはさすがにクリスチャン・ウォーカーに3年/$60M は出せなかったのでしょうね。2024年は1年/$10.9M でしたからね。

DバックスGet

  • ジョシュ・ネイラー(Josh Naylor/28)1B/ B:L T:L / MLS: 5.127(2025/Jan) 

ガーディアンズGet

  • スレイド・セコーニ(Slade Cecconi/26)RHP
  • ドラフト・ピック権(Competitive Balance Round B)

選手紹介

 背景は上述の通りで1Bの玉突き的な補強です。

(AZ)ジョシュ・ネイラー

 ジョシュ・ネイラーは1997年6月22日生まれの27歳(現地2024年12月21日時点)。2025年途中で28歳になります。カナダ出身で2015年のマーリンズの1巡目指名(全体15位)。2015年のU18のカナダ代表でもあり、同年の高校侍JAPANは上野(中京→駒沢)、 清宮(日ハム)、小笠原(中日→MLBポスティング)、郡司(日ハム)、森下(広島)、豊田(阪神)、オコエ(巨人)ら現在のNPBで活躍している選手達が選ばれておりました。ファイナルは甲子園でしたね。

いたずらが過ぎた過去

 結構、悪ふざけやいたずらが好きな選手で、2016年6月にはチームメイトでプロスペクトだったストーン・ギャレットにナイフを使ったいたずらをして怪我を負わせたという褒められないエピソードも。結果的にストーン・ギャレットは親指の神経損傷で手術が必要となりました。ネイラーには1試合の出場停止処分が科せられております。

 フィールド上では、ワールドチームの一員としてドラフト翌年の2016年にフューチャーズ・ゲームに選出。ただ、同年7月29日にパドレスとマーリンズの間でブロックバスタートレードが成立し、出場はなりませんでした。このトレードはマーリンズがアンドリュー・キャシュナーとコリン・レイ(Colin Rea)らを獲得し、パドレスにはジョシュ・ネイラーとともに現マリナーズのルイス・カスティーヨも動きました。

 翌2017年にはWBCでカナダ代表としてプレー。

 メジャー・デビューは2019年で22歳の時です。デビュー・イヤーには94試合に出場し、.249/.315/.403、HR 8、RBI 32をマーク。

 短縮シーズンとなった2020年はパドレスで18試合に出場し、.278/.316/.417をマーク。この実績があったため、トレードに入ることとなり、またもブロックバスタートレードの一員としてインディアンスに移籍することとなりました。

チャンスに強い!

 2021年は69試合の出場に留まり、レギュラーとして稼働し始めたのはチーム名がガーディアンズに変わった2022シーズンから。2022年は122試合に出場し、打率.256でHR20本をマーク。2023年は121試合の出場で.308/.354/.489、OPS .842をマーク。HR は17本と前年を下回りましたが、RBI 97を叩き出し、そのチャンスでの強さを発揮したのでした。

 2024年は152試合に出場し、.243/.320/.456、OPS .776 ながら、HRは31本を記録し、RBIはついに100を超え、108となりました。長打が増えた分、三振も105とこれまで二桁で抑えていたSOの数は増えております。

 弟はガーディアンズの捕手のボー・ネイラー。

(CLE)スレイド・セコーニ

 ガーディアンズはいい素材の右腕をゲットしました。育成のうまいガーディアンズがどう料理するのか楽しみな投手です。スレイド・セコーニは2025年6月の誕生日で26歳になります。ドラフトは2020年のDバックスの1巡目指名(全体33位)。

初三振は珍プレー! 

 2023年に24歳でMLBデビューを果たしてセコーニは、デビュー戦であり得ない初三振を奪った投手となりました。

 2023年8月2日のジャイアンツ戦。先発でメジャー初舞台を踏んだセコーニは1回表に2点のプレゼントをもらい、1回裏の初マウンドに。

 メジャーでの初対戦となったのはラモンテ・ウェイド・Jr.で、フルカウントまで行ったその次のボールが内角をえぐるボール球に。避けきれなかったラモンテ・ウェイド・Jr.の手首に当たったかと思われたのですが、これをトレイ・ロブロ監督がチャレンジ。VTRで見ると当たったのはバットのグリップで、跳ね返ったボールは捕手のホセ・ヘレーラの股間を直撃。ところがホセ・ヘレーラが落球しなかったので、なんと三振が成立。

 ちょっとあり得ないメジャー初三振となったのでした。

 ちなみにこのデビュー戦でセコーニは4回までスコアレスだったのですが、5回裏に2点を奪われて交番。初勝利はお預けとなったのでした。スコアは4-2でジャイアンツが勝利しました。

 2023年は7試合(4先発)で0勝1敗でERA 4.33。

 2024年は20試合(13先発)で2勝7敗、ERA 6.66。

 特徴はボールは強く、アベレージでも94.4mphが出るのですが、とにかくボールが暴れがち。かと言ってBB%は2024年は5.0%でリーグ平均の8.4%を大きく下回っているのですが、コマンドが悪くストライクとボールがはっきりしているといった投球が多いです。

 ただ、ガーディアンズは本当に育成がうまいですから、この投手をきっとチューンナップしてくると思います。それが楽しみですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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