ALDS 2022 Gm3 ( HOU 1-0 SEA/F-18)
現地2022年10月15日、場所をシアトルに移したアストロズ@マリナーズのALDS Game3はとんでもないゲームになりました。
ご覧の通りの延長18回の大熱戦。しかもひたすらスコアレスがつづくという緊迫した投手戦が展開されました。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | R | H | |
| HOU | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 11 |
| SEA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
両クラブが逸したチャンス
ここまでもつれたのは当然、両クラブの投手力が良かったということに尽きるのですが、逸したチャンスもありました。
- 【HOU】2回表:タッカー、グリエルが連続ヒット出るも、マンシーニ、マコーミックが連続三振
- 【SEA】2回裏:ラリー、ハニガーが連続BBで出塁も、サンタナ、フレイジャー、ケルニックが凡退
- 【HOU】4回表:2アウトながら満塁も、マコーミックがCFフライ
- 【HOU】5回表:マルドナードが先頭で出塁もアルトゥーベがダブルプレー
- 【HOU】7回表:1アウト1、2塁も、バスケス、アルトゥーベが凡退
- 【HOU】8回表:2アウトから、ブレグマンがダブル。しかし、タッカーが三振
- 【SEA】8回裏:2アウトからJ・ロッドがダブル。しかし、T・フランスが三振
- 【HOU】9回表:ノーアウト1,2塁でマコーミックが送りバント成功。バスケス、アルトゥーベが連続三振
- 【SEA】9回裏:1アウト1、2塁も、C・サンタナ、フライジャーが凡退
- 【SEA】12回裏:1アウトからC・サンタナがシングル→フレイジャーがダブルプレー
両クラブともにあと1本が出ず。それだけ投手陣が最後の力を振り絞ってイニングの悪い芽を摘んできたということですね。
キーマン、ペーニャが大仕事
ゲームを決めたのは過去2戦とも2アウトからヨルダン・アルバレスにつないでチームに勝利をもたらしてきたSSのジェレミー・ペーニャ。
延長18回、3-2カウントからの甘めに入った4シームを見逃しませんでした。うまく打ったと思います。アストロズはカルロス・コレアが出て行ってむしろ良かったですね。
【YOUTUBE】JEREMY PEÑA HOMERS IN THE 18TH TO BREAK THE TIE!
総勢42奪三振、BBがたったの4
投手を見ていきたいと思います。
まずはアストロズから。18イニングを投げてBBがたったの3です!どれだけレベルの高い人達なんでしょうか!
| アストロズ | IP | H | BB | SO |
|---|---|---|---|---|
| マッカラーズ | 6.0 | 2 | 2 | 7 |
| ネリス | 1.0 | 0 | 0 | 2 |
| モンテロ | 1.0 | 1 | 0 | 2 |
| プレスリー | 1.0 | 1 | 0 | 1 |
| アブレイユ | 1.0 | 0 | 0 | 2 |
| スタネック | 1.0 | 0 | 0 | 1 |
| ブラウン | 2.0 | 1 | 1 | 1 |
| ガルシア | 5.0 | 2 | 0 | 6 |
| Total | 18.0 | 7 | 3 | 22 |
一方のマリナーズの投手陣です。こちらはさらに驚きます。最後、マーフィーがペーニャにHRを浴びましたが、18イニングを10人でつないでなんとBBがたったの1。プロ中のプロですね。あり得ません!
| マリナーズ | IP | H | BB | SO |
|---|---|---|---|---|
| カービー | 7.0 | 6 | 0 | 5 |
| ムニョス | 1.0 | 1 | 0 | 3 |
| カスティーヨ | 0.1 | 1 | 0 | 0 |
| ブラッシュ | 1.2 | 0 | 0 | 3 |
| シーワルド | 2.0 | 0 | 0 | 4 |
| スワンソン | 1.0 | 0 | 0 | 1 |
| フェスタ | 2.0 | 0 | 0 | 2 |
| ボイド | 0.1 | 1 | 1 | 0 |
| マーフィー | 2.0 | 2 | 0 | 1 |
| レイ | 0.2 | 0 | 0 | 1 |
| Total | 18.0 | 11 | 1 | 20 |
その他、このゲームにまつわる数字を。
- 試合時間6時間22分。(ローカル時間で1:30プレーボールがよる8時前まで)
- 投球数(両クラブ合わせて):498
- 登板した投手:延べ18人
- 観衆:47,690
- 18イニングは2018年のBOS@LADのWS Gm3以来の長丁場。
- ワールドシリーズを除けば、2005年のNLDS Gm4(ATL@HOU)以来(Baseball Reference スコアリンク)
アストロズ、6年連続CSへ
この勝利でアストロズは2017年から6年連続でALCS進出となりました。このうちワールドシリーズ進出は2017、2019そして2021の3度。
マリナーズ、輝く未来
なお、マリナーズは来年、さらにプロスペクト達の迫力が増し、投手王国になることは間違いなさそうです。善戦でした。お疲れ様でした。
お読みいただき、ありがとうございます。


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