スポンサーリンク

【MLBトレードDL2024】フィリーズ、エンゼルスからカルロス・エステベスを獲得

カルロス・エステベスはフィリーズへ

 現地2024年7月27日、30日の期限を前にフィリーズが大きなディールをまとめ上げました。エンゼルスのクローザーで今トレード・デッドラインで動くと噂のあったカルロス・エステベスを獲得するに至りました!

トレード概要

 このトレードで動くのは3名。

フィリーズGet

  • カルロス・エステベス(Carlos Estévez/31)RHP/クローザー

エンゼルスGet

  • ジョージ・クラッセン(George Klassen/22) RHP
  • サミュエル・アルデゲリ(Samuel Aldegheri/22) LHP

 フィリーズとエンゼルス間のトレードと言えば、2022年のトレード・デッドラインを思い出します。ブランドン・マーシュとローガン・オホッピーのディールと、ノア・シンダーガードとミッキー・モニアックのディールです。

 フィリーズはJ.T.リアルミュートの後任と言われるくらいの逸材であったオホッピーを放出して今後、キャッチング・プロスペクトは大丈夫か?などと思ったのですが、25才のラファエル・マーシャン(Rafael Marchán)が今季、大活躍。リアルミュートの離脱期間の穴を完全に埋めました。リアルミュートは現時点ではすでに復帰済み。マーシャンを引っ込めるのがもったいないくらいの活躍でした。

(PHI)カルロス・エステベス

 カルロス・エステベスは31歳。2016年にロッキーズでデビューし、試合の半分をクアーズ・フィールドでプレーしたにもかかわらず、2022年はERA3.47をマーク。これは凄かったです。

 2023年、エンゼルスは大谷選手の囲い込みを目的にブルペンをテコ入れ。クローザーとしてカルロス・エステベスとサイン。2年/$13.5M (2023-24)でサインしました。

 カルロス・エステベスは2023年前半戦でERA1.80という素晴らしい成績をマーク。オールスターに選出される活躍を見せました。しかし、登板過多がたたったのか、オールスターブレイク後はクロージング失敗が続き、27.1イニングを投げてERA 6.59と大幅悪化。これによりシーズン全体の数字も急降下し、2023年は62.2イニングでERA 3.90に。セーブ数は31。

 しかし、2024年は数字が戻ってきて、ここまで34.0 IPでERA 2.38、20 SVを記録。あの遠投しているような豪快なフォームから放たれる強いファストボールが戻ってきました。今季のサラリーの内訳は$6.75M。レンタル移籍のような形となりました。来季はオプションはついていません。

フィリーズ、ゲーム終盤にさらなる強み

 今季のフィリーズはオールスターに出たマット・ストラム(ERA 1.85)ほか、セットアップ陣は充実。オライオン・カーカリングも復帰し(ERA 2.33)、ジェフ・ホフマン(ERA 1.05)も素晴らしく、好調フィリーズを見事に支えています。コントロールに難のあるグレゴリー・ソトはERA 3.51とやや高めですが、強いボールを投げる左腕も必要。

 そしてクロージングは左腕のホセ・アルバラードが担当し、ここまで13SVと頑張ってはいるのですが、ERA 4.14と今一つ安定感に欠けておりました。

 セランソニー・ドミンゲスもERA 4.75と今一つ調子に乗れなかったので、オースティン・ヘイズとのトレードでオリオールズへ。

 そんな中、カルロス・エステベスが後ろを支えればかなり有効。場合によってはホセ・アルバラードとのダブル・ストッパーも可能。ゲーム終盤の選択肢が増え、投手リレーに幅が持てたので、盤石な備えと言って良さそうです。

(LAA)ジョージ・クラッセン

 エンゼルスに移籍するジョージ・クラッセンは22才の右腕。2023年のフィリーズの6巡目指名。今季はクラスAとクラスA+に所属し、両レベルを併せて14先発で3勝2敗、ERA1.97。SO9は13.5。もともとコントロールが悪かったのですが、今季は改善の兆し。BB9は3.2にとどまっています。

 非常に期待の持てるプルスペクトです。

(LAA)サミュエル・アルデゲリ

 後々、表記が変わったらすみません。イタリア系のお名前のSamuel Aldegheriの表記はサミュエル・アルデゲリと記載させていただきます。

 この人はイタリア国籍の人で、2019年7月にアマチュアFAでフィリーズとサイン。サイン後、イタリアのセリアA1のパルマというチームで17才、18才で投げていました(2019-2020)。

 アメリカでのデビューは2021年でルーキー・レベルとクラスAで登板。8試合、21.0 IPでERA 2.57。2022年は再びルーキー・リーグに戻り(おそらく怪我ですが、詳細は不明)、2023年にクラスAとクラスA+に昇格。20試合(先発19試合)、83.2 IPで4勝1敗、ERA 4.20。

 今季はクラスA+とAAに所属。両レベルを併せて15先発、78.0 IPでERA 3.23。VTRを見て思ったのは非常に落ち着いた左投手。飛び抜けたファストボールなどはありませんが、変化球も要所に決め、いい左投手という印象です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【2025NLCS_4】大谷がまた伝説を作る!投手で6回シャットアウト&10K+打者で3HR!しかもWS進出!
【2025ALCS_5】シアトルが揺れた!マリナーズが8回裏にユーヘイニオのグランドスラムで逆転勝利!
【2025NLCS_3】ドジャース、ミズロウスキーから勝ち越し!佐々木で逃げ切ってWSへ王手!
【2025ALCS_4】M・シャーザー、鬼の形相で5イニング超え!ブルージェイズ、11安打8得点で勝利
【2025ALCS_3】ブルージェイズ、猛打復活!18安打(5HR)、13得点でまずは1勝を返す
【2025NLCS_2】山本がポストシーズン完投の偉業を達成!大谷もタイムリーを放って援護!
【2025_NLCS1】ブレイク・スネルが8回、1ヒッター、10Kの好投でドジャースが先勝
【2025_ALCS2】マリナーズ、”その瞬間をつかむ”!3HRで連勝!ホルヘ・ポランコがまたもや殊勲!
【MLB2025】2019年以降、勝者が4度WSに進出、うち3度制覇!踏み台のようになってきたブルワーズのポストシーズン
【2025ALCS_1】ブライス・ミラーが好投!カル・ロリーにもHRが出たマリナーズが勝利
【2025NLDS_5】ブルワーズが中盤を制して勝利!カブスは鈴木がミズから完璧なHRを放つも、追撃ならず
【2025ALDS_5】総勢15投手、計37奪三振!壮絶な投手戦は延長15回でマリナーズがサヨナラ勝ち!
【2025NLDS_4】救世主誕生!佐々木の3イニングの完璧投球がドジャースをNLCSへ進める
【2025NLDS_4】カブスが6-0のシャットアウト勝利でタイ!決戦のGm5へ
【2025_ALDS_4】タイガースは打線が復調して勝利!R・グリーン、J・バイエス、G・トーレスにHR
【2025_NLDS_3】カブスが初回の4点を守り抜く!J・タイヨンとB・ケラーの好投が光る!
【2025_ALDS_4】ブルージェイズが小刻みな得点でヤンキースに勝利!ALCSへの進出が決定!
【2025NLDS_3】カイル・シュワーバーが場外HR!R・スアレスも好投し、フィリーズが1勝
【2025_ALDS_3】マリナーズはついにカル・ロリーにも一発!8得点を奪ってCSへ王手!
【2025_ALDS_3】ブルージェイズ、5点差を守りきれず!ヤンキースは地元で大逆転
【2025NLDS_2】”3ランHRの応酬”!ブルワーズは波乱の立ち上がりをミズの好投で流れを押さえて連勝!
【2025_NLDS2】ムーキーと佐々木が9回裏のピンチを凌ぎ、ドジャースが連勝!大谷もタイムリー
【2025ALDS_2】マリナーズ、J−ロッドの勝ち越し2塁打でタリク・スクーバル登板日に勝利
【2025_ALDS_2】豪打よりも衝撃!トレイ・イェサベージがスプリッターの嵐で6回途中ノーヒッター、11K !
【2025ALDS_1】タイガースが延長11回に勝ち越し!接戦でマリナーズに先勝
【2025NLDS_1】ブルワーズが快勝!初回に11打者で6得点!カブスはマシュー・ボイドが大誤算
【2025NLDS_1】大谷がPS初登板で初勝利!テオスカー・ヘルナンデスが逆転3ランHRを放ち、LADが先勝
【2025ALDS_1】ブルージェイズ、好調な打線を維持したまま!猛打でヤンキースを下す
【MLB2025】マリナーズがブライアン・ウーをALDSのロスターから外す(胸部の張り)
【MLB2026】レンジャーズの新監督にスキップ・シューメイカーが就任
タイトルとURLをコピーしました