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【MLB2019】ロボ・アンパイア 奮戦記!2019アトランティック・リーグ編

MLBロボ・アンパイアのテスト

 MLBの大胆な改善策の1つがオートマティック・ストライクゾーンの導入で、通称ロボ・アンパイアと言われていますが、2019シーズンはその提携先であるアトランティック・リーグで初めてシーズンを通した実地試験が行われました。

 その結果はどうだったのか、ちょっと見てみたいと思います。

WMでロボアンプの動きがあるかも

 MLBのストーブリーグはThanks Givingの週末が明けてからが本番になりますが、スケジュールのおさらいをしておきます。

2019オフシーズン重要スケジュール

 2019年12月の重要スケジュールです。

  • 現地12月2日 ET 8:00PM: ノンテンダー・デッドライン
  • 現地12月3日 ET 5:00PM: 2019ファン投票終了期限
  • 現地12月9日〜12日: ウインターミーティング@SD
    • 12日:ルール5ドラフト

 日本時間への換算はプラス1日にしてください。そしてオフシーズンの時期は夏時間がないので東部時間は昼夜逆転でプラス2時間に。例えば、ノンテンダーデッドラインは日本時間3日(火)の朝10時が締めになります。

ロボ・アンプに関して何らかの発表があるか?

 さて、現地12日から行われるウインターミーティングですが、これはコミッショナー、GM、社長含めMLBのあらゆる層の関係者が一同に会する場で、重要な決め事が行われたりするのですが、ルール関係のお話も行われるはずです。

 シーズン開始前の3月初旬に公式発表が出来るようにウインターミーティングでは何らかの議題を結論に近いところまで詰めると思われます。

WMでデータが出るか??

 その中でロボ・アンパイアはかなり議論を詰めてくるのではないか?と筆者は考えております。MLBは2020年に傘下のマイナーリーグにおいてもロボ・アンパイアの導入を決めていまして、どの球場に設備を導入するのか具体的な形で発表出来るようにするためにこのウインターミーティングでは議論が行われると思います。

 そしてもしそうなら、議場では2019年のアトランティック・リーグのデータが利用されるはずです。その会議終了のタイミングでデータの一部がプレスにも公開されるか??などとも考えているのですが、どうでしょう??

 というのもまだアトランティック・リーグのロボアンプのデータが出ていないのです。

アトランティック・リーグの試合数

 アトランティック・リーグは計8チームあり、1チームあたり138-140試合を消化。年間でおよそ総計570ゲームが行われます。

2019 Atlantic League | Baseball-Reference.com
Batting, pitching, and fielding stats for the 2019 Atlantic League

 2019年にデータを取ったのはおそらく1スタジアムだけだったと思うので、全試合のうちの何%のデータなのかというところから始まって、ロボアンプによる誤審の数、それがどういう時に起こっているのかのデータが出るのではないか?と思います。

 それによって技術的、あるいは運用的にどうするのかの改善策が見えてくるはずですから。

 ここまではあくまで筆者の推測の域です。もしウインターミーティングでロボアンパイアに関する話題が何も出なかったらごめんなさい。

ロボ・アンパイア奮戦記

 いずれにせよ、公開情報で2019年のアトランティック・リーグのロボ・アンパイアの奮戦記を記しておきます。

2019年は人間臭い運用に! 

2019年のロボ・アンパイアの運用は安全策を施したがゆえにちょっとおかしな運用になってしまいました。こういう運用です。まず審判がホームプレートの後ろに立っているというのが大前提です。

  1. ピッチャーが投球
  2. トラックマンが球筋を追跡、そして投球のロケーションを特定
  3. バックヤードの人間があらかじめアイフォンを渡されていた審判にボール・ストライクを連絡。審判はアイフォンに差したイヤホンからそれを受信。
  4. そして審判は通常通りホームプレートの後ろでストライク・ボールのコールを時ジェスチャー付きで行う 

 そうです。トラックマンがどこまでオートマティックにストライクとボールを判定するか?ということのみを見極めていたのが2019年のテストでした。よって無人ではありません。

トラックマンは高低に弱い

 トラックマンによるオートマティック・ストライク・ゾーンの判定は過去何度か行われていて、すでに判明しているのが以下の2点でした。

  • 高低に弱い
  • チェックスイングの判定が出来ない

 審判は最終的に自身でストライクとボールを判定出来ることになっていましたが、あまりにそれをやりすぎるとデータが取れなくなってしまうので、基本的には言われるままにコールしていたケースがほとんどだったようです。

 下記の動画を見ると2019年のトラックマンの高低の判定の苦手ぶりがよくわかります。ワンバウンドには弱いとは言われていましたが、まさか高めもこんなに弱かったとは。

トラックマンの判定で退場 

 そして2019年はトラックマンの判定により、退場者も出ました。クビの高さのボールをストライクコールされ、バッターは呆れ顔。そして監督が抗議して退場となっています。

まずはデータ取り

 あくまで2019年はデータ取りが目的でした。よって、上のような判定もあるでしょう。ただ、VTRで見ると高低に関しては1台でのレーダー照射では無理かもしれませんね。縦軸を精密に測る手段が必要なようです。

 以上のように1年を通じて取得したデータがウィンターミーティングの議論のテーブルにのるではないか?との情報でした。

 またデータが出ましたら、その2として記事を更新したいと思います。

マンフレッド氏、強気の実行

 上の方でちらっと触れましたが、現地2019年11月5日にマンフレッド氏は2020年にマイナーでのオートマティック・ストライクゾーンの導入を検討しています。2019年の高低の問題が技術的にどう改善されるのか、非常に興味深いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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