スポンサーリンク

【プロスペクト2020】ロッキーズのタイラー・ネビンは今季デビューするか?

期待の右打者、覚醒待ち

 ここ数日、運営の話題が多かったので久々にプレー関係の記事を書いてみたいと思います。

 ずっと記事にしたかった選手の話題です。コロラド・ロッキーズ所属、2015年アマチュアドラフト1巡目、全体38位指名の内野手、タイラー・ネビン(Tyler Nevin)についてです。

2018 AFLでヒウラとMVP争い

 タイラー・ネビンがその名を馳せたのは、2018年アリゾナ・フォールリーグ(AFL)での活躍。この年のAFLのMVPは現ブルワーズのケストン・ヒウラが獲りました。

 ヒウラは2019年にメジャーデビュー。まだまだ守備は一流にはほど遠いですが、首脳陣もそこは数をこなすしかないと目をつむり、彼の強い心にもとづく勝負強い打撃を買い、ゲームに出し続けました。ヒウラの2019年の成績は84試合に出場で、314打数95安打。打率.303、OBP .368、SLG .570、HR 19、RBI 49。

 ROYはピート・アロンソに華麗に持っていかれましたが、数字に現れにくい貢献度も含め、素晴らしい活躍を見せました。ルーキーながらWARは2.0。WARはもっと行ってもよいと思えるほどの成績でしたね。

 ヒウラの説明がやや長くなりましたが、そのヒウラと2018年のAFLで争ったのがロッキーズのタイラー・ネビン。ネビンは2018年AFLで打率. 426、OBP .535、SLG.593、OPS 1.128を記録。また、二塁打 3、三塁打 3、HR 0、RBI 20、15 BB、32 Total Bases。打率、OBP、SLG、OPSでトップでした。

 ちなみにMVPのヒウラは、打率.323、OBP .371、SLG .323、OPS .934、 HR 5、RBI 33、54 Total Bases、6 BB、7 Stolen Basesでした。

 2018 AFL スタッツ

野球エリートの家系

 有名なのは野球エリートの出身であるということ。お父さんはフィル・ネビン(Phil Nevin/ 1995-2006)。内野手でパドレスなどで活躍。ヤンキースの現サードベースコーチでもあります。

 また弟カイル(Kyle Nevin)は現NCAAのプレーヤーで今後間違いなくプロ入りしてくるであろう選手。テキサスのベイラー大学の内野手です。

2019年はAA 

 タイラー・ネビンは2019年はAAに所属。130試合に出場し、打率.251、OBP .345、SLG .399、HR 13、二塁打 26、三塁打2、RBI 61、BB 65、SO 90。

 ケストン・ヒウラ、ピート・アロンソなど2018年にAFLで戦った面々がデビューして大活躍する中、ちょっと寂しいシーズンでしたね。

Pre-2020:ロッキーズ内12位に

 2019年にETA(メジャーデビュー)するかと思われていたのですが、上記のようにAFLの活躍が嘘のように冷え込んだ成績に。

トップ・プロスペクトランキングではPre 2020では100位に入らず、ロッキーズ内30プロスペクトでようやく12位という位置に。

伸び悩んでいる

 実はタイラー・ネビンは2015年のドラフト後、怪我に悩まされバットを満足に振ることができていませんでした。2016年シングルAマイナスで1試合のみ、2017年はシングルAマイナスで6試合、シングルAで76試合の計82試合出場に留まっていました。2018年にようやくフルシーズンでプレーすることができ、シングルAプラスで100試合に出場。そしてAFLで活躍したという経緯がありました。 

ボールが上がらない 

 もともと中距離ヒッターといえるかもしれませんが、ただ彼のスイングの速さを見ると、もっとHRが出てもおかしくないはずなのですが、そこが悩ましいところ。どうもボールが上がらないんですね。2019年でも13HR。スイングが速すぎてラインドライブ気味の打球が多そうでもあります。打球に角度がつきにくいところを叩いているのかもしれません。

 それにしてももっと上がるはずなんですけどね。もったいないというと思うばかりです。

2019年11月に40manに上がるも・・・ 

 本来のスイングができていないかもしませんね。ただ、2019年11月にようやく40man ロスターに上がりました。しかし、現地3月6日にマイナーへ。今季も開幕メジャーとはいきませんでした。

ロッキーズ内野陣の高い壁

 ネビンのポジションは1Bか3B。ロッキーズの三遊間は言わずとしれたノーラン・アレナドとトレバー・ストーリー。D.J.ルメイヒューがヤンキースに移籍して空いた2Bのポジションはライアン・マクマホンが守り、1Bにはダニエル・マーフィーがおります。

 ちょっと内野のハードルが高いんですね。

ぜひとも2020年ETAを 

 とにかく力を蓄えてコールアップしてもらうしかありません。1Bならまだチャンスがあるかもしれないのでとにかくマイナーで調子を上げて行ってもらいたいと思います。

 今年はトラブルでスケジュール変更が相次ぎ、またシーズンが短くなればそれだけ上に上がるチャンスも減りますが、自身のちからで風穴を空けてもらいところです。

 あの美しくて速いスイングをMLBで見てみたいです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】レイズのクラブ売却が現実味!フロリダの不動産デベロッパーが率いるグループが独占交渉に入る
【MLB2025】ラファエル・デバースが移籍後初HR!逆方向へらしい一発!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーが先発2戦で11ノーヒット・イニングを達成!近代でメジャー記録!
【MLB2025】ジャイアンツのラファエル・デバースが衝撃トレード後初のレッドソックス戦!セダン・ラファエラが成長を見せる!
【MLB2025】シリーズ最終戦でベンチクリアー!またもヒートアップしたパドレス@ドジャース戦!
【MLB2025】「モノが違う!」ドジャースのエメット・シーハンがTJから復帰で4回、6奪三振!
【MLB移籍2025】デバース、「どこでも守る」と宣言!!一方、BOS打線は早速沈黙で、吉田復帰を画策中!
【MLB2025】デバースがデビュー戦で勝ち越しRBIダブル!ジャイアンツは俄然、注目チームに
【MLB2025】レッドソックス、デバース移籍後の初戦にローマン・アンソニーのHRで勝利!
【MLB2025】大谷が投手復帰!初戦は1イニングも、トリプル・ディジットをマーク!
【MLB2025】衝撃的すぎる!ラファエル・デバースがトレードでジャイアンツへ移籍
【MLB2025】レッドソックスはヤンキースをスウィープ!デバースが15号HR!しかし、この後、まさかのニュースが・・・
【MLB2025】大谷、マルチHRでメジャー通算250号を達成!ドジャースはSFGに大勝!
【MLB2025】内野5人シフトも出た!フェンウェイでのライバル対決初戦はC・ナルバエスの活躍でレッドソックスが勝利!
【MLB2025】102.2mphのファイヤー・ボールが炸裂!MILのジェイコブ・ミズロウスキーが鮮烈デビュー
【MLB2025】メジャー屈指のプロスペクト・タイガースのジャクソン・ジョーブがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025】大谷の投手復帰がさらに加速!サンディエゴのライブBPでは3イニング想定へ
【MLB2025】NO.1プロスペクトのローマン・アンソニーがメジャー・デビュー!(追記あり)
【MLB好プレー2025】A’sのデンゼル・クラークが阪急・山森級のホームラン強奪キャッチ!
【MLB2025】レッドソックス、ヤンキースとの今季初のシリーズを勝ち越す!
【MLB2025】デビュー待ち!レッドソックスのローマン・アンソニーが497 ft (150m)の超特大GSを放つ!
【MLB2025】鈴木誠也が15号/16号の2本塁打!カブスはPCAにも一発が出てタイガースに勝利
【MLB2025】Dバックスのコービン・バーンズがトミー・ジョン手術へ
【MLB2025】Dバックスが敗戦確率99.9%からの大逆転!9回に6点差をひっくり返しATLに勝利
【MLB2025】パドレス、負けゲームをひっくり返す!9回に同点に追いつき、延長で勝利
【MLB2025】激アツ!パドレスが延長の末、1-0でジャイアンツを下す!最後はホセ・イグレシアスが決める!
【MLB2025】大谷が23号HR!さらに土壇場であわやHRかという大きな犠牲フライを放つも、ドジャースは延長戦で敗れる
【MLB2025】ドジャース、ライアン・ヤーブローの軟投に大苦戦!山本は今季初の早期降板
【MLB2025】DET-KCで壮絶な投手戦!マイケル・ワカとタリク・スクーバルがともに譲らず!(追記あり)
【MLB2025】ドジャース、18-2でヤンキースに大勝!大谷は2安打、ジャッジは2HR(21号)
タイトルとURLをコピーしました